CHAPTER−36

歩いていて思ったが、メチャ暑い!
半端じゃない。
いや、気温が高いというのは大前提なのだが、何よりも湿度がすごい!
10m歩くだけで汗がダラーッて出る感じ。
「ほんまタオル持ってきてよかった。」
10分も歩かないうちに、早くもタオルがビショビショになってきた。
「あぁ〜たまらん〜…あつすぎるぅ…」
みんなの口から同じような言葉が漏れる。
そりゃそうだ、ガイドのネイさんも汗だくやもん。

しばらく行くと小さな吊り橋があった。
高さはそんなにないが、小さいだけによく揺れる。
そういえば昔、四国のかずら橋に行ったとき、タティーがめちゃ怖がってたのを思い出した。
「タティーやったら、これ渡られへんで」

そこを過ぎると鬱蒼とした樹林のなかに突入した。
ひとつひとつの木々が迫力満点。
日本の樹木とは大きさの点でも個性の点でも明らかに違っていた。
目にうつる木々の緑は、なんともいえぬ美しさがあった。
「なんか目によさそやな」と思った。

ところでブルネイでジャングルに来るにあたり、一つ心配していたことがあった。
それは「マラリア」などの感染症にならないか、ということだった。
製薬会社で働くカガが「注意せなあかんらしいで」と来る前に口を酸っぱくして言っていた。
だから今回の旅の準備として、ダイコクドラッグで虫除けスプレーを買ってきた。
「カガが言うんやったら、ホンマの話やろから、そりゃ準備せなアカンわ」
っていう感じやったけど、実際ジャングルに来てみたら、虫なんか全然おらん。
ていうか、生き物の気配があまり感じられない。
「カガめ、うそついたなッ!」
それでいて虫除けスプレーはちゃっかり俺の使ってやがる。

しかしこのジャングルトレッキングのゴールって、いったい何なんやろ?
話しによると、高い塔のようなものがあって、そこに登ると大層景色がいいそうな。
「どこにあんの、それ?」
行けども行けども同じような道ばかり。
一応足場はしっかりしてる。
坂道の所とかはちゃんと木で階段が作ってあったりする。

途中、ドイツ人観光客のグループを抜かした。
だって俺らはまだまだ若モンやから(笑)。
そういや、このドイツ人のグループはナメナメの格好で来てた。
女の人なんか革靴にスカートなどのいでたち。
男の人もスラックスに革靴とか。
「こいつらトレッキング素人やな。フッ!」
ホステリングクラブ出身のみんなは心の中でそう思って優越感を感じていたに違いない。

そこからしばらく歩くと、鉄製の高い塔が見えてきた。
一般的にそれは「キャノピー」と呼ばれているようだ。

「おいおい、これ登んの?」
「そうよ!」ネイさんは笑って答えた。
そのキャノピーの底は2m×2mほど。
そこからなんと50mほどの高さにそびえたっているのだ。
「なんちゅうバランスの悪い塔や!」
4人がこれからの行動に大いなる不安を抱いたことは言うまでもない…

 

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