CHAPTER−5
シンガポール航空のスチュワーデスは、なんとも気になる制服を着ていた。
女性の体のラインを極限まで見せ付けるスバラシイ制服だ。
チケットを見せ、座席を教えてもらって奥へと進む。
「おお、きれいやないか!」
これは決してスチュワーデスに向かって言った言葉ではないので、あしからず。
その機内を見て、自然と口に出た言葉だったのだ。
荷物を棚に置き、シートに座る。
「おお!目の前には液晶画面がついているではないか!」
興奮気味にオカは口走った。
普段いい飛行機に乗っていない証拠だろう。
何を見てもすばらしく高級に見える。
でも、カガはいたって冷静。
「だって前乗ったことあるもん」だって。
残念ながら真ん中の席のため、景色を見ることは出来ない。
旅慣れてると言っても、結局オコチャマやから、やっぱ窓際座りたいね〜ん。
あぁ、これも普段の行いが悪いからかぁ…と思ったりもする。
そんなこんなでいよいよ離陸の時がやってきた。
さぁ未知の世界へと旅立つ時だ!
ドキドキ!
飛行機が加速する!
そして機体はゆっくりと上昇し始めた。
こうしてオカとカガは海外への一歩を踏み出した。
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