CHAPTER−20

モスクから出てくる人の波が一段落してから4人はゲートの中へと足へ踏み入れた。
近くに寄ってみると美しさがよく分かる。
ところどころ壁は黒ずんでいたりするが、それでもこの純白は妙な清潔感を漂わせる。

中に入ろうとするが、入り口に看板が立っていた。
イリコとカガが看板の内容を見る。
どうやら入れないようだ。
理由は忘れた。
とにかく入れない。
しょうがないのでモスクの周りを一周してみる。
モスク自体はそんなに大きくないので外周を回るのはそんなに時間を要さなかった。

このモスクは川(海?)に張り出すように立てられている。
その敷地から一本の橋が伸びている。
橋は微妙にカーブを描いていた。
その先は、どうやら現地人が住むスラムのようだった。
その橋を渡って4人はスラム街らしきところへ向かった。

そこはすこしドブの臭いが漂う水上集落だった。
岸が近いだけに泥が溜まっている。
だからこんな臭いがするのだろう。
「国は金持ちでも、こんな貧しい家々があるんや…」
それぞれの家はかなり古い、というかボロイ。

トイレとか電気とかどうなってるんやろ?と思った。
水上集落の合間を縫って奥へ奥へと進んでいく。
しばらく行くと少し大きめの背の高い橋があった。
その上から景色を眺める。
「おおっ、どうやら水上集落は延々と続いているようだ!」
見渡す限り広がる水面。
その両岸にずっと集落が続いている。

橋の上から景色を見ていると、水面をぶっ飛ばす船の姿があった。
「これが噂のスピード凶の現地人ボートやな!」

オカは日本にいるときガイドブックでこんなボートがいることは知っていた。
しかしほんまにすごいスピードで走ってる。
まるで暴走族や。

橋の上からそんな様子を見てた4人に、ひとりのおっちゃんが話し掛けてきた。
そのおっちゃんは俺たちの眼下で、ボートに乗って手招きをしている。
どうやら「乗らないか?」と言っているようだ。
「20ドル!!」とおっちゃんは言う。
「高い高い!まけて!」
そんな会話を繰り返して15ドルほどで乗れることになった。
意外にあっさりディスカウントしてくれた。
ていうか、相場が分からんからもしかしたらボられてるんかもしれん。
でも、いいやそんなに高いもんでもないし。
4人は少し長めのボートに乗り込んだ。
おっちゃんはアクセルをひねり、ボートは一気に加速した。

 

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