CHAPTER−32 
      しばらくしてタクシーはテラスホテルへ到着した。 
        めちゃめちゃ汗をかいたので、帰るなり風呂へ直行した。 
        しかしホテルは快適だった。 
        今までのアジアの宿が嘘みたい。 
        そりゃそうやわな、それだけの金額払ってるもん。 
        そして布団に入ると、オカとゴローはすぐさま眠りの世界へと入っていった。 
        たぶんカガとイリコもすぐに寝たんやろな。 
      ZZZ…(睡眠時間ほんのわずか) 
      次の朝、目覚めたときオカは異常に眠かった。 
        たまらなく眠かった。 
        別に今日だけに限ったことではないが、睡眠時間の圧倒的少なさを改めて実感した。 
        今日はテンブロン国立公園へのトレッキングだ。 
        必要な荷物をサブザックに入れてロビーへ降りる。 
        余裕かまして準備してたら結構な時間になってしまった。 
        集合時間まであと20分ほど。 
        集合場所はテラスホテルとは中心地を挟んで逆サイドになるので割と遠い。 
        4人はテクテク歩きながら進んでいった。 
        前の日にある程度は場所の見当をつけておいたのですんなり着くと思われた。 
        しかし… 
      目的の「ほったて小屋みたいなトイレ」が見当たらない。 
        前日和代さんが「ほったて小屋みたいなトイレ」と教えてくれていたのだが…。 
        でもそれが見渡してもどれのことなのかわからない。 
        そうこうするうちに集合時間が迫る。 
        焦ってくる。 
        これを逃したらせっかくのジャングルツアーにいけなくなってしまう。 
        それはマズイ。 
        だってブルネイの最大の目的やのに… 
      4人は必死になって目的の場所を探して歩いた。 
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