CHAPTER−34
5人はみんなそろって歩きはじめた。
そのガイドの女性は本当に小さい人だった。
名前はネイさんだったような気がする。
なんしか日本語っぽい名前だった。(この話ではネイさんということにしておく)
会話を楽しみながらしばらく歩くとゲストハウスに着いた。
そこでしばらく休憩してからジャングルに向かうという。
「ここで簡単におやつをたべてもらうわ」ネイさんが言った。
「おぉ、おやつなんか出るんかい!」
みんなは思わぬもてなしに喜びの声をあげた。
丸テープルを囲んで椅子に座って待っているとお菓子が運ばれてきた。
なんか小さなケーキのようなものや、タルトらしきもの。
何種類かあったが、どれもおいしかった。
ただ、日本の店に売っていても、みんなはあまり買わないかも。
ようするにそれぐらいの味ってこと。
でも4人は喜んで甘いケーキをぱくついた。
もちろんティーも飲み放題。
とりあえずみんな最低一度はおかわりした。
でもあまり飲みすぎるとジャングルに行ったときにおしっこしたくなるので、ほどほどに。
しばらくの休憩のあと、4人は外に出て車に乗り込んだ。
白のワンボックスで、おれたち4人の他に、ネイさんと運転手の男性が乗り込んだ。
そのふたりは本当にきさくで楽しかった。
日本人の客も時々いるらしく、知っている日本語を並べ立てて自慢してくれた。
「私はここの先住民『イヴァン』なの」ネイさんは言った。
「あぁ、そうなんや!どうりで少し顔つきが違うと思った!」みんなは少し納得。
ネイさんも運転手さんも、どちらもマレー系の顔というより日本人に近い感じ。
だから余計に親しみが持てるのかも。
「私たちはここらへんに住んでて、集団で生活しているの」
そう言ってネイさんは走る車の外を指差した。
そこにはかなり横長の平屋が見えた。
「あの家に5世帯ぐらいが住んでるの」
そう言いながらイヴァンのことや、ブルネイのことをいろいろと教えてくれた。
4人は真剣に興味深く話を聞いた。
どれくらい走っただろうか、もうまわりにはほとんど建物が見えなくなってしまった。
ようするに奥地に来たということ。
「かなり奥地に来たなぁ」と思っていたところでちょうど車が止まった。
「ハイ、ここが船乗り場よ!」
どうやらここからジャングルの川をさかのぼっていくらしい。
4人は荷物を車から降ろし、船に積み替えた。
ドキドキワクワク
この旅のもう一つの目的「ジャングルツアー」が目の前に迫っている。
4人はどことなく興奮した顔つきだった。
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