TRAVEL DIARY
 

CHAPTER−4

出国手続きには、かつて見たことがないほどの人の列があった。
さすがゴールデンウィーク!
しかし並んでみると意外にすんなり前へと進んで行った。
ちょっと拍子抜け。

特に問題もなく出国手続きは終わり、出発ゲートへ向かった。
そのゲートは空港の端っこの方だったので、なんかメチャメチャ遠かった。

さて、初のシンガポール航空、どんな感じやろ!?
ドキドキしながら待ち合いのベンチでカガと暇をつぶす。
そんな時、急にお腹が痛くなってきた。
これは緊張感か?それとも病気か?
とりあえずカガに荷物を見てもらって、オカはトイレへ直行した。
ブリブリブリ〜!!
出た出た!日本での糞納め!
それは結局緊張感でも病気でもなく、ただのウンコしたい腹痛だった。
やっぱ旅の前にはしっかり体をきれいにしてから行かないとね。

トイレから帰ってくると、カガは一生懸命本を読んでいた。
題名は「ダメだこりゃ!」
著者はいかりや長介。
海外行ってもやっぱりカガはドリフかい!という感想を覚えた。
( ※ ちなみにカガは無類のドリフファン)
カガはこの旅の間にこの本を読みきるつもりらしい。
ていうか、こんなデカイ本をよく持ってくる気になったもんだ。
ただでさえ荷物重いのに…

そういえば今日は、オカの会社の後輩も関空から旅立っている。
女の子4人でベトナムへ行くらしい。
(アオザイ、バンザイ!)
さっきメールが届いて、もう飛行機に乗って飛び立つって書いてあった。
でも「シートの背もたれがギシギシいって怖い!」だって。
ま、がんばれ!ロシアのアエロフロートも落ちなかったぐらいだから大丈夫でしょ!

さて、そうこうしているうちにアナウンスが流れ、いよいよ搭乗!
勇んでチケットを取り出し、カウンターへと向かう。
カガはすんなり入ったのに、なぜかオカのチケットは機械に詰まってしまった。
なんか幸先悪いなぁ…。
結局お姉さんが手でチケットをもいでくれて入れた。
よかったよかった。

そしてオカとカガはゆっくりと機内へと歩いていった。


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