CHAPTER−17
タクシーに四人が乗り込み、運転手と合わせて人数ぴったり。
車はきれいで冷房もついていた。
運転手のおじいちゃんはイスラム独特のあの四角っぽい帽子をかぶっていた。
そして左腕には金色に輝く腕時計が。
「やっぱ金持ちなんやな」
外を見ていても裕福な暮らしがうかがえる。
道路もきちんと整備されているし、走っている車もほとんど日本車。
沖縄の石垣島で見た車なんかよりよっぽど美しかった。
しかし周りを見渡しても、これといった面白そうなところはない。
むしろその逆のおもしろくなさげな雰囲気が漂っていた。
ま、どうなるかは分からんが期待に胸が膨らんでいたのは確かだ。
しばらく走るといきなり雨が降り出した。
まるでその分かれ目が壁のように立ちはだかり、タクシーは猛烈にワイパーを動かし始めた。
「やば…、いきなり雨かい!!」
なんかブルネイの旅の出鼻をくじかれたような感じだ。
それにしてもこの雨は、南国特有のスコールらしく
すさまじく強い雨の勢いだ。
さっきまであんなに青空やったのに。
しかし、スコールだけあって止むのも早かった。
雨も上がり、タクシーは次第に市街地へと近づいてくる。
それにしてもブルネイの家はどれもきれいだ。
しかもマンションのようなビルはどれもカラフル。
日本ではあまり見られないパステルピンクやグリーンが多く使われていた。
イリコはそれを見て、「あたし、こんなとこ住みたいわぁ」とほざいていた。
オカは「そうかぁ?」と思っていたが。
多分他のふたりも同じように思っていただろう。
しばらくすると車が減速し始めた。
どうやら目的地に着いたらしい。
目の前にホテルらしき建物があった。
たぶんここが俺たちの宿だろう。
「TERRACE HOTEL(テラスホテル)」
車は玄関の前に止まり、お金を払って外へ出た。
雨もすっかりやんでいた。
4人はさっそくホテルに入る。
このホテルは俺らの旅にしては珍しく、日本から予約してきたものだ。
なぜならブルネイでの滞在時間は実質1日と半分ぐらいしかないからだ。
結構きれいなホテルだった。
まずはチェックインを済ませ、各自部屋に入る。
部屋割りは、「オカ&ゴローペア」そして「イリコ&カガペア」
とりあえず荷物を置いて一服。
さぁここからが俺たちの本当の旅行だ!!
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