CHAPTER−29
4人はさっそくループコースターに乗ろうとした。
そしたら、またまたまたしても拒否られた!
「なんで?」
不思議に思いながら係員に深く詰め寄ると
「乗り物を動かし始めるのは20時からやねん」と言われた。
そうか、そうなんや。
ということは、一番最初に乗った馬の形したジェットコースターは特例やったんや。
お、結構ブルネイもええとこあるやん。と妙に感心する。
でもそれ以後のアトラクションはどれも乗れなかったけど。
とりあえず4人はアトラクションが動き出す時間まで待つことにした。
夜とは言っても結構アツイ。
だから少しみんなバテ気味だった。
ここで少し休めるのは考えようによっては結構良かったかも。
でも休んでいると、あっというまに睡魔が襲ってくる。
それもそのはず、ハードな旅を続けててほとんど寝てないんやから。
眠気を吹き飛ばすためにも、オカとカガはトイレへいくことに。
しばらく歩いてせっかく見つけたトイレは使用禁止になっていた。
しょうがないから別のを探しに行く。
大金持ちの国だけにトイレもどんなにキレイなんやろ!?とドキドキしたが期待はずれ。
なんのことはない、ただの公衆トイレやった。
「これやったら北海道の道の駅のトイレのほうがきれいやな。」
という程度だった。
トイレをすませてみんなのもとに帰る。
そうこうしているうちに乗り物が動き出す時間になった。
4人はさっそくお金を払って乗り込む。
今度はオカ・ゴローが車両の一番前に座って、イリコとカガが一番後ろに座った。
もちろん車両は無駄に長いので2組はとても離れている。
イリコとカガは前が怖いから後ろに行ったのだが、それが間違いだった。
このジェットコースターは一度後ろ向きに頂上までのぼり、そこから加速して発進するのだ。
おかげで後ろに乗った2人は一番高い所から出発することに。
逆にオカとゴローは一番前の一番低い所からの出発となった。
ガクンと大きな振動とともにジェットコースターは走り出す。
すごいすごいスピード!
振り飛ばされそう!
思いっきり回転しまくる!
そして今度は後ろ向きに!
ぐるぐる回ってゴーーーーーッ!!!
あまりの面白さにみんなが変な笑い顔になってる。
これまた大満足。
ブルネイの遊園地は一つ一つのアトラクションがどれも一流だ。
さすが金があまってることだけはある。
それぞれの一番すごいやつをそろえてるみたいだ。
なんとも楽しい。
なんとも夢のよう。
4人はこのままこの時間が永遠に続けばいい、と心から感じていた。
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