CHAPTER−30 
      その後も色んな乗り物に乗った。 
        スプラッシュマウンテン。 
        ゴーカート。 
        フリーフォール。 
        それから展望タワーなど。 
        楽しかったホンマに。 
        特にブルネイはめちゃめちゃ安全な国なので、荷物をほったらかしにしていても盗られない。 
        俺らもパスポートとか貴重品の入ったカバンを平気でおきっぱにしてた。 
        でも大丈夫やったもんな。 
      「そろそろ噴水ショーの時間やで!」 
        ということで4人は最初に入っただだっ広い噴水広場に戻った。 
        これまた遠いからしんどかった。 
      4人が噴水広場に戻ったころ、すでにショーは始まっていた。 
        噴水の水は空高く舞い上がる。 
        しかもライトアップされたそれはなんともキレイだった。 
        だが、なぜかバックミュージックは欧米のポップスやバラードばかりだったけど。 
           
        いやいやどれくらいの時間見たやろ… 
        結構その噴水ショーは長かったなぁ。 
        おかげで大満足。 
        水のおかげで暑さも収まり、4人は少し元気が出た。 
      「さ、次は何しよ?」 
        まだ待ち合わせ時間には余裕がある。 
        そこで今度はキッズランドみたいなところへ行くことにした。 
        そこはまた別の敷地になっているから、またまた移動が大変だった。 
      4人はそこでジェルドンパークに来て初めての売店を目にした。 
        売ってたアイスクリームが妙にうまそうで、みんなが買ってほおばった。 
        ベンチを見つけてすわって食べるも、暑さのあまり溶けるのが早い早い! 
        カガのアイスなんかドロドロ垂れてた。 
        でも結局そこには大人が満足するような乗り物はなくて、何も乗らずに敷地を出た。 
      「よっしゃ、残った時間で晩飯食おう!」 
        ということで、最初に到着した駐車場へと向かった。 
        たしかあそこのそばにメシ屋が連なってたはずやから。 
      屋台のような場所で色んな店を見ると、4人は驚いた! 
        なぜなら店員が猛烈に客引きをしてくるではないか! 
        このブルネイにきて、まったく客引きを経験していなかったみんなは少し戸惑う。 
        「この人らブルネイの人じゃなくて、出稼ぎか何かの人かな?」と思った。 
        でもなんかこっちが普通のアジアっぽくて少しだけ安心した。 
        やっぱアジアはこうでなくちゃね。 
        4人は店とメニューを見渡し、どれを食べようか一生懸命見定めていた。 
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