サラワク・コラム
〜サラワクで考えたこと・感じたこと・気づいたこと と 写真〜


バックナンバー 【2017.02.12】「クチンの大きな板根」
  1. 新聞に包まれたニワトリ。そのゆくえは?
  2. 多民族国家・マレーシア
  3. 第2回国際入れ墨大会?
  4. 映画館が減っていく
  5. ムチの思い出
  6. ホテルの外壁に・・・
  7. 200人以上がホームレスに
  8. ホテルのクローゼットの中にあるもの
  9. 植物から取れる塩
  10. シブのコーヒーショップ
  11. マレーシアの多文化共生社会
  12. 瓶が違う・・・
  13. 植物から取れる塩
    〜実際にやってみた@〜
  14. 川の色が変わる
  15. 自転車屋+バネ=赤ちゃん?
  16. ウジャン(雨)がやってくる
  17. ジャングルの小学校
  18. 親から子に受け継がれるもの
  19. 寒さがぜいたく・・・?
  20. 森の中の空港
  21. 日本の倍以上雨が降るのに
  22. 生き抜くための手段
  23. 植物からとれる塩 〜実際にやってみたA〜
  24. ウツボカズラでご飯
  25. 竹の多様な用途1
  26. 竹の多様な用途2
  27. 色とりどりの飲み物
クチンの巨大な板根
クチンに大きな芝生の広場があります。独立記念日の行事などが行われるクチンの中心です。この広場に1本の大きな木があります。写真の木の後ろの建物と比較すればその大きさが想像できると思います。


この大きな木は人の背丈よりも高い「板根」によって支えられています。「板根」は熱帯の樹木に多く見られる根の形です。その理由はいくつかあります。熱帯の土壌は意外と薄く、植物は効率よく栄養分や水分を得るため、根を地中深く伸ばすのではなく、浅く、横に、広く伸ばします。このように樹高が高く根が浅い樹木が自らを支えるために「板根」を発達させると考えられています。人が5人、余裕を持ってその影に入ってしまうほどです。


このクチンにある大きな板根を持った木は、種子が実る時期になると、綿状の種子が大量に飛び回り、すぐ近くにある高級ホテルのエアコンのエアダクトに入り込み、詰まらせてしまうそうで、ホテルにとってはまさに悩みの「種」といえます。

このページに関する感想・お問い合わせはこちらまで

サラワクについて熱帯林の自然サラワク・コラム民族-イバンの生活街角の風景森林伐採パーム油のはなし
戦争の傷跡オルタナティブ・ツアーイベント情報サラワク・ブログワークショップ教材・書籍リンクプロフィール