サラワク・コラム
〜サラワクで考えたこと・感じたこと・気づいたこと と 写真〜


【 6 2010.01.12 】 「ホテルの外壁に・・・」
ホテルの外壁に
マレーシア・サラワク州・シブにあるホテル。この小さな町でも比較的大きなホテルである。写真はこのホテルの外観を写したもの。その外壁に浮かび上がっているのは、客室の空間と、そこに配置されているベットとサイドテーブル。壁が薄い、ということもあるのだろうが、なぜこんなふうに浮かび上がるのだろうか。

マレーシアに限らず、熱帯地方の国では、冷房があるところは徹底的に冷やす、という傾向がある。暑いところに行くのに、冷房に当たって風邪をひくということは珍しくない。「寒いのが贅沢」という風潮があるようで、冷房を効かせたところでセーターや革ジャンを着るのがステータス、といったことがあるようだ。私はまずホテルにチェックインすると部屋の冷房のスイッチを切る。さもないと寒くてしかたがない。それほど冷房が効いた室内と、気温が40度近く湿度も高い外気が触れるホテルの外壁は、ちょうど夏に冷水を入れたコップのような状態で、結露する。そこに排気ガスや埃などがつく。そして黒ずむ。

そうしてホテルの外壁には、くっきりと室内のレイアウトが浮かび上がるのである。



このページに関するお問い合わせはこちらまで。