サラワク・コラム 〜サラワクで考えたこと・感じたこと・気づいたこと と 写真〜 |
【2010.10.10】「親から子に受け継がれるもの」
サラワクで見かけた、親から子へ受け継がれるものの2つの場面。
<ひとつめ>
お客さんのためにニワトリを絞めてさばく。お父さんは近くて見ていた5歳の息子の手をとって、生きたニワトリの首に山刀をあてて「絞め方」を教える。子どもの顔は真剣だった。自分が生きていくために食べる「生命」を、自分で奪う。「命をいただく」ことが、親から子に受け継がれていった瞬間だった。
<ふたつめ>
魚を獲るための「投網(とあみ)」。私もやってみたけど、なかなか難しい。ナイロンの糸で編まれた網の先端には鎖が結び付けられていて、それが重りとなって、網をすぼめて魚を捕らえる。これがけっこう重い。そばで見ていた6歳の息子が、お父さんからやり方を教わって、一生懸命、投網を打っていた。
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