キアー、ウド・
Kier, Udo

 ドイツ生まれの俳優。彼自身がかなりのホラーファンだそうで、ホラー映画の悪役なら嬉々として出演します。ヨーロッパのホラー映画なら大抵彼が出演しています。
 日本では奥菜恵と一緒にライオンの歯ブラシ「ナビック」のCMに出てましたね。謎のキャスティング。

ウド・キアー出演作品(年代順):
 『処女の生血』
 『キングダム』
 『キングダムII』
 『ブレイド』
 『ポゼスト』
 『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』
 『フィアー・ドット・コム』

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『妖術秘伝 鬼打鬼』    
Close Enounters of the Spooky Kind / 鬼打鬼

 洪金寶(サモ・ハン・キンポー)監督主演。珍しく善玉の鍾發(チョン・ファ)や道士役じゃない林正英(ラム・チェンイン)なども登場。映画史の上ではプレ『霊幻道士』という位置づけの作品です。
 功夫の使い手で車夫のチャン(大膽)は妻を寝取られた上、間男である金持ちから命を狙われる。金で雇われた悪徳道士がモンスターを次々に召喚するが、その弟の道士は善人で、チャンをなにかと助けてくれるのだった。
 子供には不向きなグロさ。話が暗いしキャラもキャッチーじゃないですが、不気味なクリーチャーの数々とサモ・ハンのカンフーはかなり見ごたえがあります。登場するモンスターは幽霊キョンシーミイラと、あと黄金バットみたいな変なやつも出てきました。あれはなんでしょうね。

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『ギフト』    
the Gift

 サム・ライミ監督。ケイト・ブランシェット主演。
 霊能力を持つ主婦が殺人事件に巻き込まれる、というミステリーものです。霊能力の一環として幽霊がちょっと登場しますが、基本的には田舎の事件をめぐるいやーなムードを描いたサスペンス映画と分類してよいでしょう。
 この雰囲気こそがライミ後期の持ち味なのでしょうが、最初から犯人がバレバレなのはちょっとどうにかしてほしいところです。

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『キャスパー』    
Casper

 大昔のアニメ『おばけのキャスパー』を90年代に実写とCGでリメイクした映画。ブラッド・シルバーリング監督。
 除霊師の娘キャットは転校ばかりで友達がいない。父の仕事で幽霊屋敷にやってきたが、そこには幽霊(キャスパーと3人のおじ)が住み着いていた。キャットと友達になったキャスパーは生前の記憶を取り戻し、地下にある父の発明した機械を使えば幽霊を人間に戻すことができるのだと思い出す。人間になってキャットとパーティーに出ようとするキャスパーだが…。
 さびしがり屋のキャスパーは、いつも人間と友達になりたいと思っていますが、この映画では念願がかない、一晩だけ人間になることを許されています。死んで現世に執着を残した者が幽霊になる、幽霊には生前の記憶がない、などの性質がプロットにうまく利用されており、キャスパーの死因なども紹介されています。
 脚本のに練りこみ不足か、焦点がぼけた感じがします。悪役が屋敷の財宝を狙う地権者と学校のいじわる娘という2人に分かれてしまっているのが良くない気がするのですが。

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『キャプテン・スーパーマーケット 死霊のはらわたIII』    
Army of Darkness

 サム・ライミの人気シリーズ第3弾。これまでと打って変わって、かなり金のかかったエンターテイメント作品です。劇場公開版とディレクターズカット版があり、後者は一部の劇場でしか上映されませんでした。最初に作ったのが後者で、配給元だかにハッピーエンドに変えろと言われて作ったのが前者らしいです。
 悪霊と共に時空の狭間に吸い込まれ、アーサー王時代のイギリスにたどり着いたアッシュ。未来に帰る魔法のために墓場から「死者の書」を入手しますが、それにより死者の軍勢を招き寄せてしまいます。そしてアッシュはアーサー王らと共に、この骸骨兵士たちと戦います。
 骸骨たちはCGではなく、人形、着ぐるみ、ストップモーションアニメで表現されています。特にストップモーション骸骨に関しては、メジャーな映画に登場するのはこれが最後になるのではないでしょうか。旧技術の香り漂う映画です。

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キャンディマン    
candyman

 このモンスターは『キャンディマン』をはじめとする映画シリーズに登場します。クライヴ・バーカーの原作『禁じられた場所』や、多くの歌に登場するキャンディマンはアンデッドモンスターとは呼べません。
 キャンディマンは、モンスターの心理的、社会学的、美的側面全てを知悉したバーカーの創造した、きわめて人工的な、デザイナーズブランドのモンスターです。まあ、人工物は自然には及ばないという話もありますが、この際おいときましょう。
 19世紀の黒人画家ダニエル・ロバターユは、領主(白人)の娘と恋に落ち、妊娠させてしまいます。怒った領主は彼の右手を切った上、体中に蜂蜜を塗り、ミツバチの大群に襲わせて殺します。死体は焼かれ、灰は地面に撒かれました。彼の霊はキャンディマンの伝説として生きており、伝説が忘れ去られることがないよう、彼はときどき無実の人を殺し、恐怖をふりまくのです。
 えらくハンサムなトニー・トッドが演じるキャンディマンは、19世紀の市民(奴隷でなく)の服を着ています。しかしマントの下の身体は空洞で、大量のミツバチが巣食っています。『エクソシスト』でも使われた蜂の羽音が、キャンディマンの前触れとして効果的、かつ合理的に使われています。
 このモンスターは、現代の観客が荒唐無稽に感じないよう、いくつかの工夫がなされています。一つはキャンディマンが、あくまで都市伝説だという設定。霊魂の存在を信じない人でも、放射線では動物が巨大化しないと知っている人でも、都市伝説という社会現象が存在することは認めないわけにはいかないでしょう。
 もう一つは、キャンディマンが憑依霊としての性質を持っていること。キャンディマンは(1本目の映画では)直接人を殺しません。憑依された人が殺人鬼になるのです。しかしそれは客観的な見方に過ぎません。憑依された人と被害者には、突如現れたキャンディマンがちゃんと殺しているのが見えるのです。これは現代人のサイコキラーに対する恐怖、つまり不意に殺されるかもしれないという恐怖プラス、自分が正気を失って殺人鬼になるかもしれないというダブルの恐怖を表しています。
 そしてもちろん、映画のキャンディマンは人種問題を内包しています。アメリカでなくても、先進国は同様の問題を抱えており、早々に解決するとも思えません。キャンディマンの前途は洋々と言えるでしょう。

 キャンディマンの登場する作品:
 『キャンディマン』
 『キャンディマン2』
 『キャンディマン3』
 『禁じられた場所』

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『キャンディマン』    
Candyman

 バーナード・ローズ監督。原作はクライヴ・バーカー『禁じられた場所』
 主人公の都市伝説を研究する大学院生を、バージニア・マドセンが熱演しています。味方は死んでいく。周りは誰も信用できないやつばかり。ついには自分も信じられない。前半で理性あるインテリをしっかりやっているので、後半の狂気がいっそう引き立ちます。バーカーの得意な「自分もあっちの世界に行っちゃおうか」気分がしっかり出ているのも嬉しい傑作です。
 フィリップ・グラスの音楽も荘厳でよろしいですな。
 モンスターとしてのキャンディマンについては別項で書きました。

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『キャンディマン2』    
Candyman: Farewell to the Flesh

 ビル・コンドン監督。
 舞台がニューオーリンズに移り、キャンディマンの「ロバターユ」というフランス語風の本名も明かされます。祭壇のデザインもそうですが、キャンディマンというモンスターの性質が全体的にヴードゥー的になったと言えるでしょう。それと、1作目の火のエンディングに対し、本作が洪水エンディングなのも、作り手の律儀さを感じさせます。
 『リング0 バースデイ』でも思ったのですが、モンスターの誕生秘話などやらない方がいいのではないでしょうか。すくなくとも怖さはガタ落ちだと思います。もっとも、原因を突き止めることこそ問題の解決であり、モンスター物語は必ずその方向へ話が進むものなのかもしれません。またキャンディマンの場合、映画化に際して「黒人の画家」という設定の改変がなされ、それによって「なぜキャンディマンという名前なのか」という疑問が生じるようになりました。この2本目の映画では、その疑問への説明(言い訳?)がなされています。
 1作目ほど怖くないもう一つの原因は、主人公の家族の絆が深く、味方がたくさんいるからでしょう。

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『キャンディマン3』    
Candyman: Day of the Dead

 テューリ・メイヤー監督のビデオ映画。
 本作に登場するLAのヒスパニック系住民たちは、キャンディマンの持つ人種問題(黒人対白人)に関係ないし、憑依霊としての性格は全く消失してしまいました。もはやバーカーの持つ退廃は感じられず、単に悪者を退治する話になっています。本来3作目でやるべき「誕生秘話」を2作目でやってしまったので、今回はすることがなかったのでしょう。
 なんちゃってコギャルのような主人公を演じたドナ・デリコは当時30歳らしいです。

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吸血鬼    
vampire


 吸血鬼の登場する作品:
 『悪の仮面』
 『アンダーワールド』
 『イザベルの呪い』
 『イノセント・ブラッド』
 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
 『ヴァージニア』
 『ヴァンパイア』
 『ヴァンパイア』
 『ヴァンパイア』
 『ヴァンパイア・イン・ブルックリン』
 『ヴァンパイア・KISS』
 『ヴァンパイア 黒の十字架』
 『ヴァンパイア・最期の聖戦』
 『ヴァンパイア・シンドローム』
 『ヴァンパイア・ハンター』
 『ヴァンパイアホスト』
 『ヴァンパイア黙示録』
 『ヴァンパイア・レスタト』
 『ヴァン・ヘルシング』
 『帰ってきたドラキュラ』
 『カンフーゾンビ』
 『吸血鬼ドラキュラ』
 『吸血鬼ドラキュラの花嫁』
 『吸血鬼ノスフェラトゥ』
 『吸血鬼ハンター』
 『吸血少女対少女フランケン』
 『吸血処女イレーナ』
 『吸血のデアボリカ』
 『キング・オブ・ヴァンパイア』
 『キング・オブ・ザ・ヴァンパイア』
 『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』
 『グール』
 『クロコダイルの涙』
 『献血ラッシュ』
 『サイキック・バンパイア』
 『不死者あぎと』
 『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』
 『シャドーゾーン』
 『処女の生血』
 『ジョジョの奇妙な冒険』
 『死霊伝説』
 『新・死霊伝説』
 『新・死霊のえじき』
 『スペース・バンパイア』
 『ゾンヴァイア』
 『ゾンビ・クィーン』(別題『リビング・デッド・ガール』
 『血を吸う薔薇』
 『血を吸う眼』
 『ツインズ・エフェクト』
 『ティーン・バンパイア』
 『デモンズ』
 『デモンズ2』
 『ドラキュラ』
 『ドラキュラ』
 『ドラキュラ』
 『ドラキュラ’72』
 『ドラキュラ・イン・ブラッド』
 『ドラキュリア』
 『ドラキュリア2』
 『ナイトフォール』
 『呪われた町』
 『バッフィ 恋する十字架』
 『バッフィ/ザ・バンパイア・キラー』
 『花嫁吸血魔』
 『バンパイア・イン・ベニス』
 『バンパイア・コップ』
 『バンパイア 最後の晩餐』
 『バンパイア★ばんぱいあ』
 『フライトナイト』
 『フライトナイト2』
 『ブラッディ・マロリー』
 『ブラディ・ヴァンパイア』
 『ブレイド』
 『ブレイド2』
 『ブレイド3』
 『フロム・ダスク・ティル・ドーン』
 『フロム・ダスク・ティル・ドーン2』
 『フロム・ダスク・ティル・ドーン3』
 『ヘルシング』
 『ヘルシング』
 『ボクらの太陽』
 『ボーデロ・オブ・ブラッド』
 『ポーの一族』
 『魔処女』
 『魔人ドラキュラ』
 『ミートマーケット ゾンビ撃滅作戦』
 『ミートマーケット 人類滅亡の日』
 『Moon Child』
 『夜明けのヴァンパイア』
 『夜型愛人専門店』
 『リーグ・オブ・レジェンド』
 『リトル・ヴァンパイア』
 『霊幻道士5』
 『霊幻道士8』
 『レザー・ブレイド』
 『レディ・ヴァンパイア』
 『ロストボーイ』

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『吸血鬼ドラキュラ』    
Dracula

 ハマーフィルムのドラキュラシリーズ記念すべき第1作。テレンス・フィッシャー監督。ドラキュラ伯爵にクリストファー・リー、ヴァン・ヘルシング博士にピーター・カッシング。
 ジョナサン・ハーカーはハンターで、ドラキュラ城に乗り込んであっさり死亡&吸血鬼化。盟友ヘルシングが後始末をつけに行くが伯爵はいない。怒った伯爵はハーカーの婚約者ルーシー・ホルムウッドを襲いに出かけたのだ。で、ルーシーも吸血鬼化。兄のアーサー・ホルムウッドはヘルシングと協力し、妻ミナを守ろうとする。…原作と全然違う話で、人物や言語はイギリス、舞台はドイツっぽいです。

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『吸血鬼ドラキュラの花嫁』    
the Brides of Dracula

 テレンス・フィッシャー監督。題名に反してドラキュラの登場しない番外編。
 狂人として母親に監禁されていたマインスター男爵を、フランス人教師マリアンヌが解放した。その後二人は婚約するが、男爵は吸血鬼だったのだ。村で起こる怪事件を吸血鬼の仕業とにらんだ神父は、高名なファン・ヘルシング博士(ピーター・カッシング)を呼ぶ。
 吸血鬼が弱い弱い。十字架を見せただけで死んでしまう有様です。一方のヘルシングは、咬まれても焼き火箸と聖水で自ら治療してしまいます。格が違いすぎたのでしょう。勝負になってません。

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『吸血鬼ノスフェラトゥ』    
Nosferatu, a Symphony of Horror
/ Nosferatu, eine Symphonie des Grauens

 吸血鬼映画の草分けにして最高傑作のひとつ。フリードリヒ・W・ムルナウ監督。とにかくマックス・シュレックの吸血鬼が素晴らしいのひとこと。その奇怪なプロポーションは、とても人間が演じているようには見えません。
 原作はブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』ですが版権関係のトラブルでクレジットされず、吸血鬼の名前もドラキュラ伯爵ではなくオルロック伯爵に、出身地もチェコに、ハーカーがフッターになっていたりします。ただし、墓守がこのたび見たビデオでは、ブラム・ストーカー原作と明記され、名前(無声映画なので字で出るだけ)も原作に合わせてありました。いろいろなバージョンがあるようです。
 ドイツ映画なので舞台がロンドンではなくブレーメンです。吸血鬼はネズミを使い魔にし、町に入った途端にペストが流行り出します。中世が舞台なら吸血鬼とペストはよく関連付けられて登場しますが、近代(19世紀)ものでは珍しいのではないでしょうか。この作品の製作はスペイン風邪の2年後なので、その印象の方が強かっただろうと思います。
 「ノスフェラトゥ」という言葉は、ブラム・ストーカーがエミリー・ジェラードの"the Land beyond the Forest"という本から引用した語だされています。ジェラードが誰からそんな言葉を聞いたかは不明で、語源にも諸説あるのですが、有力な説の一つが「疫病を運ぶもの」という意味だというものです。だとすればペストの登場は決して間違っていません。そこまで考えて撮っていたとも思いませんけれども。

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『吸血鬼ハンター』    
Captain Kronos: Vampire Hunter

 ブライアン・クレメンス監督。ハマープロの作ったスワッシュバックラー。
 時代設定は18世紀ぐらいでしょうか。イギリスのド田舎で、キャプテン・クロノスらヴァンパイアハンターの一味が、吸血鬼事件をカッコ良く解決します。コスチュームプレイのわりには妙に70年代臭がきつい役者たち。中でも主人公クロノスは変なやつで、ベルばらのような服を着たおっさんが日本刀を持ち歩き、居合いの技を披露してくれるのです。この居合いなど「決め」のシーンは、日本のチャンバラ時代劇やアメリカの西部劇の影響が明白なのですが、作品全体はしまりがなくてダサい映画になっています。テンポが現代人には遅すぎるのでしょう。
 この映画の吸血鬼に襲われると、若さを吸われて、若い女が老婆になって死んでしまいます。それによって吸血鬼は、死後の生命と若さを保つのです。さてその吸血鬼の意外な正体とは。(と言うほどでもない。)

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『吸血少女対少女フランケン』    
Vampire Girl vs. Frankenstein Girl

 内田春菊のマンガ短編集。『ハロウィン』に掲載された『吸血少女』と『少女フランケン』の独立した短編が収録されているだけで、両モンスターの対決が描かれているわけではありません。
 吸血鬼もなみは、バレンタインのチョコに自分の血を混ぜ、同級生の水島に食べさせます。それで水島は不老不死の吸血鬼となってしまいます。水島が自分で人の血を吸えるようになると、もなみはどこかへ去っていきます。もなみは内田春菊の描く例の眠そうな顔をしているだけで、意図は全然不明です。異性を好きになることは、煎じ詰めれば再生産への本能でしかない、という作者の達観でしょうか。
 『少女フランケン』は、全身つぎはぎだらけの不気味な転校生が、実は主人公の生き別れの妹だったという話。他に短編『負けたくない』を収録。金持ちの級友への嫉みが高じて、死後幽霊になる少女の話です。

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『吸血処女イレーナ 鮮血のエクスタシー』    
Female Vampire / la Comtesse aux Seins Nus

 ジェス・フランコ監督。リナ・ロメイ主演。
 マデイラ島に一人住む美少女イレーナの正体は、吸血鬼カールスタイン伯爵家の当主だ。性衝動に駆られては血を吸う己の性を呪う彼女だが、やがて一人の男と恋に落ちる。一方、彼女の正体に気づいた監察医が調査を開始した。…イレーナはアンデッドではなさそうですが、血を吸われたアンナはその後もふらふら歩いてました。
 ヘア無修正完全版だそうで。ファーストシーンには仰天しましたが、あとはムーディーな音楽に合わせて性交シーンが延々と続くだけです。見ても仕方ありません。とか言って最後まで見ちゃうんですけど。

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『吸血のデアボリカ』    
Bram Stoker's Count Dracula / el Conde Dracula

 ジェス・フランコ監督。クリストファー・リーがドラキュラで、クラウス・キンスキーはレンフィールドを演じています。ヘルシングはハーバート・ロム。
 ハマー映画とは一味違うリーを見られるのは確かですが、だからなんだという感じです。フランコらしさもないが退屈であることには変わりない、そんな映画。

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『恐怖城』    
White Zombie

 『ホワイト・ゾンビ』の古い邦題。昔は日本人に「ゾンビ」などと言っても通じないだろうからこういう題にしたのでしょう。

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『恐怖の足跡』    
Carnival of Souls

 伝説の一品。ハーク・ハーヴェイ監督。白黒で台詞も少ないサイレント時代の演出法ですが、最後まで飽きさせずに見せます。
 自動車が川に転落した事故から、唯一生還したメアリー。事件を忘れるために別の土地に移り住み、教会のオルガン奏者の仕事を得たが、幽霊のような不気味な男の幻影に悩まされるようになる。メアリーは湖岸に建つパビリオンの廃墟に魅せられ、何か秘密があると感じるのだが…。
 一応幽霊に分類しましたが、ほぼゾンビと呼んでいいモンスターです。水中から顔を出す腐乱死体、バス一杯の死者がこちらを見るカット。ゾンビの時代は目の前です。

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『恐怖のミイラ』    

 昭和36年に放送(日本テレビ)されたテレビドラマ。当然白黒。30分番組×14話。監督は田村正蔵、船床定男。出演は松原緑郎、高木二朗、三條魔子(三条魔子、後の三条江梨子)など。それと『東海道四谷怪談』の若杉嘉津子も。
 不老不死の薬の実験台として生きたままミイラにされた男ラムセスが、四千年後の日本に復活する。ラムセスはミイラ蘇生薬を開発した板野博士を殺害して逃走、出会った人間を手当たり次第に殺して回るのだった。謎の殺人鬼に怯える大東京。法医学者野々宮耕作は真犯人をつきとめられるのか。板野博士の娘、汀の運命は…。この蘇生薬はミイラを人間に戻す薬らしく、効いてる間はミイラは人間的な行動をとりますが、薬が切れてくると凶暴化します。ミイラは怪力で銃弾も平気ですが、催涙弾攻撃は超有効。
 現代人の視聴には耐えないキツい作品。不自然すぎる脚本、間延びした演技、ダサいカット割など見ていて居たたまれなくなってきます。ラムセス役のバブ・ストリックランド(素人らしい)も、見た目エジプト人というよりは西部のならず者です。それを言うならパトラ女王役の三條魔子(板野汀役との二役)こそエジプト人には見えませんが、ヒロインが四千年前の貴婦人に似ているという設定はミイラもの作品には必須なので我慢しましょう。

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キョンシー    
geung-si / 僵尸・彊屍

 上の原語(中国語)の表記に「彊」という字を使っていますが、フォントがないからやむなく使っているだけで、この字は正しくありません。本当の漢字は「弓」偏ではなく「歹」偏です。
 以前アルファベット綴りを普通話(北京語)風に"Jiang-shi"としておりましたが、私たちのイメージするキョンシーがほとんど香港映画に提供されたものであることを考慮し、広東話(広東語)風の"Geung-si"に改めました。

 キョンシーの登場する作品:
 『ヴァンパイア』
 『鬼喰う鬼』
 『カンフーゾンビ』
 『鬼打鬼』
 『グレイトフルデッド』
 『少林寺VS霊幻道士』(放送時のタイトルは『激突!キョンシー小僧VS史上最強のカンフー悪魔軍団』
 『幽幻道士』(ビデオ版邦題は『キョンシーズ』
 『幽霊道士』
 『来来!キョンシーズ!』
 『霊幻道士』
 『霊幻道士2』
 『霊幻道士完結編』
 『霊幻道士5』
 『霊幻道士6』
 『霊幻道士7』
 『霊幻道士8』
 『霊戦英雄伝』

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『キョンシーズ』    
僵屍小子

 『幽幻道士』のビデオ版の邦題です。

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『キング・オブ・ヴァンパイア』    
Midnight Kiss

 ジョエル・ベンダー監督。
 連続殺人事件を追う女刑事が、犯人である吸血鬼に咬まれてしまう。早く親ヴァンパイアである犯人を倒さなければ、自分も吸血鬼になってしまう。という話。地味で退屈な映画です。

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『キング・オブ・ザ・ヴァンパイア』    
Dracula / il Bacio di Dracula

 ロジャー・ヤング監督。テレビ映画。ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』の舞台を現代のブダペストに置き換えた作品。ハーカーらはアメリカ人ビジネスマンという設定です。
 ドラキュラ城は僻地なので携帯電話が通じません。

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『キングダム』    
the Kingdom / Riget

 デンマークのテレビドラマシリーズで、日本では第1章、第2章の2巻でビデオリリースされたほか、劇場公開もされました。モーテン・アーンフレーズ、ラース・フォン・トリアー監督。
 コペンハーゲンの“キングダム”は近代科学の粋を集めた大病院だが、毎夜幽霊救急車がサイレンを鳴らし、少女の霊が現れるなど奇怪な現象が次々と起こっていた。スウェーデン人神経外科医ヘルマー(エルンスト・フーゴ・イエアゴー)は元来偏屈で人付き合いが苦手だったが、交霊術を行う老婦人患者、医師長らの滑稽な秘密結社、ヴードゥーかぶれの愛人など、愚かで迷信深いデンマーク人たちにすっかり辟易していた。他にもへんてこな人物が多数登場。
 セピア色に褪せた画像や同時に複数の手持ちカメラを使った撮影など、独特の映像でアートを志向しつつ、物語は猛烈にブラックなダークソープになっています。
 『キングダムII』に続きます。

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『キングダムII』    
the Kingdom II / Riget II

 『キングダム』の続編。第3章、第4章というビデオになっています。スタッフやキャストは同じ。
 ハイチから秘薬を持ち帰ったフェルマー医師は、誤診の証拠を握る宿敵クロウスホイ医師をゾンビ化しようと画策する。一方、ユディットが産んだ奇形児(ウド・キアー)はどんどん巨大化していく。奇形児と幽霊少女マリーの父で病院の創設者でもあるオーエ・クルーガー医師(やはりウド・キアー)とは一体何者なのか?
 話は終わっていないのですが、ヘルマー医師役のエルンスト・フーゴ・イエアゴー、続いてドルッセ夫人役のキアステン・ロルフェスが死んでしまったので、完結編『キングダムIII』が世に出ることはないでしょう。残念です。

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『禁じられた場所』    
the Forbidden

 クライヴ・バーカーの短編小説。映画『キャンディマン』の原作で、邦訳は集英社文庫『血の本V マドンナ』に収録されています。
 映画との違いですが、まず舞台はイギリス、ロンドン郊外です。それに、キャンディマンが殺された黒人だ、などなどの設定がありません。人種問題は一切なく、アンデッドでもなく、都市伝説という点のみをテーマにした作品です。その都市伝説という点でも、鏡に5回唱える設定がなく、キャッチーさに欠ける気がします。逆に言うと、映画化の際に社会への浸透力は格段にグレードアップしたということです。
 キャンディマンとはそもそも菓子を売り歩く行商人のことで、ジプシー、旅芸人のような流浪・異界の民としての性質もあるようです。キャンディマンの祭壇に書かれた「可愛い子にお菓子をSweets to the sweet.」という言葉も、もとは行商の売り口上でしょう。原作でのキャンディマンは、チンドン屋のような派手な服を着た男なので、都市伝説によくある「よそ者に子供が連れ去られる」話を正しく扱っているといえます。しかし映画化の際に黒人の画家になってしまい、なんで「キャンディマン」という名前なのかよくわからなくなってしまいました。

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