『東海道四谷怪談』    

 四世鶴屋南北による世話物歌舞伎。戯曲ですが小説にとりあえず分類してしまいました。墓守は実際には読んだことがないのですが、編集の都合上項目を立てておきます。

登場人物と一般的な役どころ:
伊衛門 浪人。貧乏。
お岩  伊衛門の妻。長男出産後病床につく。
左門  お岩の父。浪人。折り合いの悪い婿の伊衛門に殺される。登場しない作品もある。
お袖  お岩の妹。善人。父と姉の仇、伊衛門を討つ。
直助  薬売り。お袖を我が物にすべく、伊衛門の悪事の片棒を担ぐ。
与茂七 お袖の婚約者。直助に殺されかかるが、復活して仇討ちに参加する。
小平  下男。お岩との不義密通の濡れ衣を着せられ、殺される。
宅悦  按摩。小悪党。小平が登場せず、代わりに宅悦が殺される作品も多い。
お梅  伊藤家の若い娘。伊衛門に一目惚れする。
喜兵衛 お梅の父。親馬鹿。金持ちで、伊衛門にお岩と別れさせようと画策する。
お槇  お梅の乳母。お岩に毒薬を飲ませる。

映像化作品(年代順):
 『新釈四谷怪談』1949
 『四谷怪談』1956
 『四谷怪談』1959
 『東海道四谷怪談』1959
 『怪談 お岩の亡霊』1961
 『四谷怪談 お岩の亡霊』1969
 『四谷怪談』1981
 『忠臣蔵外伝 四谷怪談』1994
 『日野日出志の東海道四谷怪談』1999
 『大正四谷怪談』1999
 『四谷怪談』2001
 『嗤う伊右衛門』

関連作品:
 『検証・四谷怪談』
 『四谷怪談 祟りの正体』
 『嗤う伊右衛門』


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『東海道四谷怪談』    

 中川信夫監督。お岩役に若杉嘉津子。伊衛門役に天地茂。個人的にはベスト四谷怪談映画。
 四谷怪談ものの中では最もホラー度の高い映画で、「戸板返し」などの有名な場面は優秀な特殊メイクでたっぷり見せてくれる上、「天井に貼りつくお岩」「部屋の中が沼になる」など斬新でかっこいいシーンも満載です。また、お岩は何度も蛇の姿で登場しています。
 伊衛門、直助の悪党ぶりはほぼ同レベルです。この2人とお岩の関係がメインに描かれており、左門殺しの顛末が詳しく語られる一方、伊藤家のエピソードなどはかなり省略してあります。心理ドラマより、映像で怖さを表現することに注力した作品です。

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『東京ゾンビ』    
Tokyo Zombie / Tokyo of the Dead

 花くまゆうさくのマンガ。
 江戸川区の巨大なゴミの山「黒富士」には、産廃から死体まであらゆるものが埋められていた。ある日その死体がゾンビ化し、人を襲って食うようになる。そして5年後。地上にゾンビが蔓延し、城壁の中で細々と暮らす人々は、ゾンビと奴隷を戦わせる「ゾンビ・ファイト」に憂さを晴らしていた。主人公ポン・フジオは連勝中のルーキーだが、彼のガチンコかつサブミッション主体の地味な試合は、見る目のない観客には人気がなかった…。
 ロメロの描くゾンビの雰囲気を、かなりのレベルでマンガで再現している興味深い作品です。しかし作者はやりたい放題。特に寝技が延々と続く格闘シーンは、わからない人には何のことやらさっぱりわからないのではないでしょうか。墓守にはかなり面白かったのですが。


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都市伝説    
urban legend

 都市伝説とは、近代以降に生まれた伝説のことです。アメリカでペットの猫を電子レンジにかけた主婦がメーカーを訴えたとか、サブリミナル実験で映画の1コマにコカコーラの宣伝が入れられたとか、そういう本当か嘘かわからない噂話のことです。そして都市伝説の中には、モンスターを主人公としたものもたくさんあり、日本だと赤マント、口裂け女、人面犬など。アメリカだとモスマン、チュパカブラ、ブラックメンなどが知られています。宇宙人もこの範疇に入るかもしれません。
 日本の都市伝説でアンデッドモンスターというと、ほとんどが幽霊話になってしまいます。火葬が主流で動く死体の話は作りにくいのでしょう。「てけてけ」が辛うじてアンデッドかなという程度です。死体を扱ったエピソードはいろいろありますが(死体洗浄バイトの話、「壁に耳あり」の話、童謡『しゃぼん玉』『さっちゃん』の話など)。

 この事典では、次の都市伝説モンスターを扱っています。

 キャンディマン
 フレディ

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富江    
tomie

 伊藤潤二のマンガ『富江』に登場するモンスター。何度も映画化され、富江は貞子と並び、90年代日本を代表するモンスターとなりました。富江はアンデッドモンスターと言いかねる部分が多いのですが、放っておくには惜しいキャラクターなので扱うことにします。
 富江は世界一美しい少女ですが、性格はかなり悪いです。彼女は驚異の再生力を持ち、死体をバラバラにすると個々のパーツが成長して各々富江になります。ヒトデやプラナリアといった下等生物のような増殖の仕方をするのです。このシステムにとって都合のいいことに、富江は相手に「殺してバラバラにしたい」という衝動を抱かせます。男は誰もこの衝動には勝てません。
 また、富江から輸血を受けたり臓器を移植されたりした女は、身体をのっとられて富江になってしまいます。これは一種のアンデッドと言えるでしょう。
 こうして富江は際限なく増えていきます。死体を完全に焼却すれば殺せるらしいのですが、作品中にはそれを確認できるシーンはありません。この「増える一方で減らない」という性質が、富江の最も恐ろしい部分です。次に恐ろしい部分は、男なら「富江の誘惑に堕ちる恐怖」、女なら「富江になってしまう恐怖」という風に性別により分かれるでしょう。女のモンスターは多かれ少なかれこの性別非対称性を持っていますが、富江は特に顕著です。

富江の登場する作品(年代順):
 『富江』(原作)
 『富江』
 『富江アナザフェイス』(TV放送時タイトル『富江〜恐怖の美少女』
 『富江replay』
 『富江re-birth』
 『富江最終章』

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『富江』    
Tomie

 伊藤潤二のマンガ。何巻も続く長いシリーズですが、基本的には1話ごとに独立したエピソードになっています。そして毎回、富江に関わって破滅する人々の話が描かれています。
 「富江」は一人の人物というより一種のモンスターであり、世界に複数体(というか無数に)存在することになっています。それでいて富江は全員同じ容姿、同じ性格なので、キャラクターの一貫性は保たれています。また富江は決して死ぬことがなく、増える一方です。これはシリーズの連載や他の作家が映画の脚本などを書く際、新しいストーリーを作るのが容易なシステムと言えるでしょう。富江の性質に関する一定のルールさえ守ってやれば、時代や場所、登場人物やシチュエーションは自由に設定してエピソードを作ることができます。

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『富江』    
Tomie

 及川中監督。
 原作の第1話(クラス全員で富江を殺してバラバラにする話)の後日談といったストーリーです。結論から言うと、これは富江ではないと思います。人殺しという過去を引きずって生きる人々の陰鬱な生活と、殺したはずの相手が甦る恐怖を描いた作品なのです。物語の中心にいるのは確かに富江ですが、興味の中心はモンスターではなく全体の持つ雰囲気です。確かに原作も初期のエピソードはこういう側面を持っていましたが、その後原作は不死身のモンスターの恐怖や絶世の美女の魅力といったキャラクター重視の方向に発展したので、この映画とはだいぶ印象が変わってしまいました。また、菅野美穂演じるこの映画の富江も、その後の原作の富江とはかなり印象が違います。墓守は菅野美穂は本質的にモンスターだと思っておりますが、彼女の持つモンスター性が前面に出てしまい、富江のモンスター性が不在な感じです。
 そういうわけでこの作品は「富江」ではなく「菅野美穂」なのです。映画としてはかなり優秀だと思いますけれども。

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『富江re-birth』    
Tomie Re-Birth

 清水崇監督。
 画家のエピソードを基に映画化。謎の理由により画家がモデルの富江を殺し、友人2人の助けを得て死体を埋めます。しかし再び富江が現れ、3人の人生は狂っていきます。友人の一人、巧(妻夫木聡)を中心に話が進みますが、実際の主人公はその恋人であるひとみ(遠藤久美子)と考えていいでしょう。
 富江の感染力に注目したストーリーで、ここでの富江は感染性の死病の比喩となっています。各種の見えない病原体に対する恐怖、痴呆症など記憶の喪失に対する恐怖、加えてマザコンに対する嫌悪感なども扱われています。「モンスターに変身してしまう恐怖」は第二次性徴期の肉体的社会的性分化に対する恐れを表現していることが多いし、作中ひとみが口紅を媒介に富江に感染したこともありますが、登場人物はみな成人なので、基本的に「大人になる怖さ」を描いているわけではないと思います。また、狂牛病は口紅を媒介に感染する(と噂された)重大な感染症ですが、これも関係ないでしょう。
 ところで「富江化」するのは女だけで、男は感染しません。また酒井美紀はどうも田舎臭くて、「男を狂わせる富江の美貌」という設定に説得力がありません。つまりこの映画、男性の観客には全然怖くないのです。首だけでも動き回る、絵画に塗られた血から再生する、などの部分はありますが、枝葉に過ぎません。

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『富江replay』    
Tomie Replay

 光石富士朗監督。
 幼女に移植された富江の臓器が成長し、摘出されて完全な体になります。執刀した医師や幼女の家族など、関わる者が次々と人生を狂わせていきます。モンスターそのものより狂ってしまった人々の方が怖い、というのは伊藤潤二の正しい解釈かと思いますが、もう少し怖くてもいいんじゃないでしょうか。
 宝生舞はもともと怖い顔なのでモンスターには適役、と思うのは安直に過ぎるというものです。本当に怖がらせたいなら、モンスターよりも被害者に怖い顔の人をあてがうべきなのです。この作品はどうもホラーというよりもモンスターの悲哀を描きたかったらしく、それならばこのキャスティングは成功したと言えるでしょう。「人々をこうも狂わせる富江とはいったいどんな怖ろしいやつなのか?」と思いながら見ていくと、後半は「なんだ、富江って結構かわいそうなやつなんだ」と思うようになります。

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『富江アナザフェイス』    
Tomie Another Face

 猪股敏郎監督のビデオ映画。TV放送時のタイトルは『富江〜恐怖の美少女』といいます。
 短いエピソード3本のオムニバス形式が、結果として原作の良い点、「富江」がストーリーではなくキャラクターであるということを上手く再現していると思います。欲を言えば、おっさんの話ではなく、学園もののエピソードを増やしてほしかったです。
 個人的には永井流奈は現状ベスト富江かと思います。理由はまず、顔立ちが原作に近いこと。それと、甘えた部分の稚拙な演技が結果として「富江が演技している」ように見え、富江の裏表のある性格が強調されていること。原作や他の映画での富江は、男に媚びている場面でも画面上では一定の怖さ(相手の男には見えないのか?)をキープしています。しかし本作の富江は怖さより悪女としての性質を前面に出す方向性の演出で、かなり成功しています。そして最後に、これが一番重要かもしれませんが、永井流奈は他の富江役者に比べて知名度が低い(ミニスカポリスぐらい?)こと。モンスターになって怖がらせるためには、芸能人として有名だったり、他の役の印象が強すぎたりしてはいけません。

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『富江〜恐怖の美少女』    

 猪股敏郎監督のテレビドラマ。『富江アナザフェイス』というタイトルでビデオ化されました。

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『富江最終章 〜禁断の果実〜』    

 中原俊監督。
 内向的ないじめられ高校生、登美恵(宮崎あおい)の前に謎の美少女富江(安藤希)が現れる。同じ名前でも正反対な性格の富江に惹かれていく登美恵。一方、登美恵の父(國村隼)は25年前の初恋の相手の再来に驚く。昔の二人の関係をやり直すためには娘を殺せと富江に迫られるが…。
 ホラー度が低い上、「ロリータ」とか「レズ」とかも謳うほどではない感じ。安藤希は生首から徐々に再生していく過程を熱演してますが、どうも富江の持つべき非現実感がなく、地味な貧乏暮らしのリアル描写に負けてしまっています。宮崎あおいも手を抜いてるか旬を過ぎたかどちらかでしょう。唯一の見所は國村隼がバットでコギャル3人(最も魅力あるキャラ)を殴打しまくるシーンですが、これも墓守には物足りませんでした。

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『ドミノ』    
Haunted Office / Office有鬼

 莫文蔚(カレン・モク)、舒淇(スー・チー)ら豪華キャストが競演する怪談オムニバス。監督は麥子善(マク・チーシン)、劉寶賢(ボウイ・ラウ)、不是女人(人名なのか?)。出来は普通で極めて平凡。邦題は、事件が連鎖しているという意味なのでしょうか。
 ある呪われたオフィスビルでは、毎年旧暦7月に9人が呪い殺されるという。各テナント企業に勤めるOL、サラリーマンが遭遇する幽霊事件。

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『ドラキュラ』    
Dracula

 ジョン・バダム監督の79年版。どう間違えたらこういうトンチンカンなものが作れるのか謎。
 ルーシーが主人公。セワードの娘でハーカーとも恋人同士。一方のミナはヘルシングの娘で、序盤で咬まれて吸血鬼化してしまう。
 東欧にもロンドンにも行かず、イングランドのド田舎で話が終始します。セットは凝ってますが、登場人物がことごとく70年代な容貌で情緒はまるでなし。フランク・ランジェラも演歌歌手風で、ドラキュラというよりヒースクリフに見えます。ローレンス・オリヴィエがヘルシングなのもミスキャストでしょう。上品過ぎます。

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『ドラキュラ』    
Dracula

 フランシス・フォード・コッポラ監督。ドラキュラにゲイリー・オールドマン、ヘルシングにアンソニー・ホプキンズ、ミナにウィノナ・ライダーなど。
 全体的に古臭い印象があるのは、テンポの遅さ、CGをほとんど使っていないことが原因でしょう。作品全体に色気が足りず、固くなったパンを食べるような味気なさがあります。オールドマンは老、若、獣の3形態に変身しますが特殊メイクのやりすぎで同じ人物には見えません。

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『ドラキュラ』    
a Bite of Love / 一咬OK

 何もドラキュラじゃありません。洗杞然(スティーヴン・シン)監督。林子祥(ジョージ・ラム)、關之琳(ロザムンド・クァン)ほか。
 優しい吸血鬼リー公爵は200年ぶりに目覚め、安娜(アンナ)に恋する。魔力を持つ自分の血を子供に与えて命を救ったことが安娜の兄(ヤクザの親分で不治の病)に知られ、捕まって血を絞り取られてしまう。その上戦闘中にうっかり咬んでしまい、兄もまた吸血鬼になってしまった。
 香港映画であることを思い出したかのようにときどきアクションが入りますが、基本的には甘ったるい系の吸血鬼ものです。後半安娜はホラーマニアのおっさんの力を借り、兄を倒した上、リー公爵を人間に変えてしまいます。ご都合主義ですね。

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『ドラキュラ’72』    
Dracula A.D. 1972

 アラン・ギブソン監督。シリーズ6作目にして『吸血鬼ドラキュラ』以来のリー×カッシング対決が再度実現。
 事件から百年後。チェルシーの若者グループが儀式を行い、ドラキュラ伯爵(クリストファー・リー)を復活させた。ドラキュラの狙いはジェシカ。ヘルシングの子孫を吸血鬼にすることで復讐しようというのだ。ジェシカの祖父でヘルシング教授の孫(ピーター・カッシング)が単身ドラキュラに挑む。
 ハマープロ独特のまったりしたテンポ。CGも特殊メイクもない上に現代が舞台なので、吸血鬼映画を見ている感じはしません。カッシングが若者にいじめられてるだけのように見えました。

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『ドラキュラ・イン・ブラッド 血塗られた運命』    
Dark Prince: the True Story of Dracula

 テレビ映画。ジョー・チャッペル監督。ルドルフ・マーティンほか。
 串刺し公ヴラドの伝記映画。なので吸血鬼が出てくるわけではありません。…と思って見ていると、終盤それが怪しくなってきます。正教会の神父たちはヴラドが反キリストであると断定して彼を処刑するのですが、彼はなぜか甦って神父たちに復讐するのです。
 ハンガリーとバチカンの援助を受け、暴力と恐怖で分裂状態のルーマニアを糾合してオスマントルコと戦った英雄ヴラドですが、その手口すべてが正教会に疎まれることになりました。妻リディアの死も正教会のせいだったら対決姿勢は一層強まって面白くなったんでしょうが、史実に立脚しているのであまり物語を勝手に作るわけにはいきません。

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『ドラキュリア』    
Dracula 2000

 パトリック・ルシエ監督。この人は総指揮ウェス・クレイヴンの元でずっと編集をしてた人らしく、かなりクレイヴンっぽい作品になっていると思います。
 現代のロンドン。ドラキュラを封印した棺が、宝箱と間違えた泥棒にヘルシング家から盗み出される。復活したドラキュラはニューオーリンズに住む娘、マリーの元へ向かった。彼を倒すため、ヘルシング教授と若い助手もその後を追う。アクションとエロスとインテリとHR/HMがほどよくブレンドされた吸血鬼映画だと思います。
 ヘルシング教授はドラキュラを完全に殺す方法を研究するため、ドラキュラの血を自らに注射して不死の体になっていました。その後結婚して生まれたのがマリーです。ドラキュラは自分の血を引く彼女を後継者にしようとしたのでした。咬んで作る眷属の吸血鬼は杭や銀製品で倒せるのですが、ドラキュラを完全に殺すには、彼の正体を知らなければなりません。マリーがドラキュラと交感して知った驚くべき(というほどでもない)正体とは?
 ドラキュラ(ドラキュリア)役のジェラード・バトラーですが、ノッポさんみたいでした。別にいいんですけど。

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『ドラキュリア2 鮮血の狩人』    
Dracula II: Ascension

 前作に引き続きパトリック・ルシエ監督。話は直接の続きのようですが、キャラクターは一新。唯一共通のドラキュラも別の役者(スティーヴン・ビリントン)が演じています。さらに今風に、3作目を同時制作した模様。
 ドラキュラの焼死体をモルグの医学生らが持ち出す。最初は金目当てだったが、彼らを匿うロウル教授には不死の研究という野心があった。一方、ローマ教会のユフィジ神父がドラキュラの死体を追っていた。
 ドラキュラよりもダンピールのユフィジ神父(ジェイソン・スコット・リー)というキャラを大事にしていこうという方針でしょうか。『ブレイド』とかぶってますけどね。
 吸血鬼になれば筋肉組織が再生し、筋萎縮症が治ることになっています。また、ドラキュラが目にする物の数を数えずにいられない、結んだ紐をほどかずにいられないという性質も面白く使われています。

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『ドーン・オブ・ザ・デッド』    
Dawn of the Dead

 ザック・スナイダー監督で『ゾンビ』をリメイク。ゾンビ映画として新しい要素があるわけではないものの、名作の現代風アレンジとしては完璧な仕上がり。今時のゾンビは走る!
 ある日、世界中に突然ゾンビが溢れる。ショッピングモールに立てこもった数人の生存者たちを描くサスペンス。主人公は看護婦アナ、警官ケネス、他にじいさんばあさん妊婦なども。お向かいの銃砲店主アンディとの屋上コミュニケーションなども非常に面白いし、カメオ出演もいろいろあります。

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