リー、ブランドン・
Lee, Brandon / 李國豪

 ご存知ブルース・リーの息子。アクションスターとしての階段を上り始めた矢先、『クロウ』の撮影中、28歳で謎の死を遂げました。翌月に結婚を控えていたのが作品の内容(恋人もろとも殺された男が甦って復讐する)や原作者の逸話(ジェームズ・オバーは婚約者を殺された悲しみからこの作品を書いた)との運命的なつながりを感じさせ、父親もやはり怪死していることもあり、たちまち伝説になりました。
 撮影終盤のこと。エリック(ブランドン)が撃たれるカットの撮影に使った銃は、なぜか空砲ではなく実弾が入っていました。彼は演技ではなく本当に倒れたのです。救急車で運ばれましたが翌日には死んでしまいました。銃のアップを撮るときに実弾を装填したままだったとかいう風に処理され、動機もないということで殺人事件としては立件されませんでした。
 しかし、頭のおかしいファン(父親のファンを含む)の犯行、彼の成功に対する嫉みや人種差別など、動機はいくらでも考えられます。現場は忙しくて誰かがこっそり実弾を入れても気づかれないような状況だったらしいので、動機があり得るなら捜査は続けるべきでした。捜査打ち切りの理由はこれが謀殺だからだとか、警察の人種差別であるとか、そういう風に考えている人もいます。
 撮影できなかったシーンは既に撮ったフィルムからCGで合成され、『クロウ』は完成しました。父親の『死亡遊戯』に比べると、映像技術の進歩は目を見張るものがあります。

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『リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い』    
the League of Extraordinary Gentlemen

 アラン・ムーア原作、ケビン・オニール画の人気コミックを映画化。監督はスティーブン・ノリントン(『ブレイド』)。ショーン・コネリー主演。スチュアート・タウンゼント(『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』)は今回は結構良かったです。
 19世紀末。未来兵器を操る怪人ファントムの陰謀で、世界大戦が勃発しようとしていた。これに対抗するため、英国諜報部の‘M’はケニヤからアラン・クォーターメインを呼び寄せ、「超人紳士同盟」を組織したのだが…。
 「リーグ」のメンバーはアラン・クォーターメイン(『ソロモン王の洞窟』)、ネモ船長(『海底二万里』)、ミナ・ハーカー(『吸血鬼ドラキュラ』)、ロドニー・スキナー(『透明人間』のホーリー・グリフィンの代わり)、ヘンリー・ジキル(『ジキル博士とハイド氏』)、ドリアン・グレイ(『ドリアン・グレイの肖像』)、トム・ソーヤー(『トム・ソーヤーの冒険』)といったところです。このうち、ミナ・ハーカーはもちろん吸血鬼ですし、ドリアン・グレイもアンデッドのように描かれていました。
 一方、原作にはドリアンは登場しませんし、どうやらミナ・マリー(旧姓)もただの人間のようです。

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リッチ    
lich

 リッチ(lich)とは古い英語で「死体」の意味で、元来モンスターの名前ではありません。しかしゲームでは最強クラスのアンデッドモンスターとしてよく登場します。彼らは魔術師で、永遠の生を得たり、自分の能力を強化したりする目的で自分に術をかけてアンデッドになった亡者です。

 リッチの登場する作品:
 なし

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『リトル・ヴァンパイア』    
the Little Vampire

 ウーリー・エデル監督。一応アンゲラ・ゾンマー・ボーデンブルク『ちびっこ吸血鬼』シリーズが原作。ファミリー向けの他愛もない映画です。人間に戻りたがっている吸血鬼という設定に、最初から最後まで首をかしげながら見ました。それでもハリポタなんかよりは全然面白いし(比べるのも失礼な話ですが)、スコットランドの風景や吸血鬼の服装など細かいところで見所はいろいろあります。
 スコットランドに引っ越してきたアメリカ人の少年トニーは、吸血鬼が人間になる儀式の夢を見るようになる。同じ年頃の吸血鬼ルドルフと友達になったトニーは、それが正夢だと知り、儀式に必要な魔法の石を探す吸血鬼たちに協力する。
 吸血鬼に血を吸われると吸血鬼になります。ルドルフの両親(サリーちゃんの両親みたい)らは人間との諍いを避けるため、人ではなく牛の血を吸って生活しているのですが、牛も吸血鬼になって空を飛んだりします。

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『リビング・デッド・ガール』    
the Living Dead Girl / la Morte Vivante

 『ゾンビ・クィーン』の新しいタイトル。ゾンビもクィーンも出てこないのでタイトルを直したとか言う事情ではなく、邦題だけ変えてもう一度売っただけのことでしょう。

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『リング』    

 大ヒットした傑作。中田秀夫監督。
 原作の主人公浅川和行が高山竜司(真田広之)の元妻の浅川玲子(松嶋菜々子)に変更される、という大胆なアレンジが成功の理由でしょうか。子供を救おうとするシングルマザーのモチーフは、現代ホラー映画の定番となっております。真の主役であるビデオの映像も良い出来。

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『リング2』    

 映画版『リング』の続編として、『らせん』とは別に作られた作品。監督は中田秀夫。話の筋は適当で、わずかなアイデアを核に、役者をかき集めて無理やり作ったような映画です。
 貞子は浅川陽一に憑依した。高野舞(中谷美紀)は呪い連鎖を断ち切るため、貞子の故郷大島へ向かう。

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『リング0 バースデイ』    

 生前、劇団員をしていた貞子の悲恋を描く番外編。仲間由紀恵、田辺誠。鶴田法男監督。
 そもそもモンスターの生い立ちを明かした時点でホラーは死んでしまうのですが、貞子がすっかり可哀想キャラに成り下がっている上、仲間由紀恵の演技も相当白けます。昭和40年代の雰囲気は良い感じなのですけれども。

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『リング 完全版』    

 瀧川治水監督のテレビ映画。脚本は飯田譲治。「完全版」とか言ってますが制作は映画より前です。一昔前になってしまいましたが、高橋克典はやっぱり高橋克典、原田芳雄はやっぱり原田芳雄。雛形明子にも時代を感じます。
 原作のプロットをほぼ忠実に再現していますが、映画版の方が出来はいいですね。呪いのビデオもちょっと安っぽいです。

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