サラワクについて


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民族

 サラワク州はマレー人、中国人の他、先住民族をあわせ、約24の民族グループで構成されている。そのうち、先住民族であるイバン人、ビダユ人、メラナウ人、オラン・ウル(カヤン、ケニャ、カダヤン、ムルなど16の少数民族の総称)が人口の多数を占める州である。特にイバン人は州人口の30%近くを占め、政治、経済、文化など様々な分野で影響力を持っている。

 マレー半島では多数派を占めるマレー系民族の割合が少なく、先住民族の割合が多いのが特徴的である。そのため、マレー半島にくらべ、イスラム教の寺院(モスク)を見かけることが少なく、1日5回流れてくるアザーン(イスラムのお祈りの合図)も聞くことがほとんどない。


同じ国なのにパスポートチェックがあるわけ

 日本から観光でマレーシアを訪れる場合、ビザなしで90日間滞在することができる。しかしサラワクの場合は1ヶ月である。クアラルンプール経由でサラワクに入る場合、クアラルンプールでまずマレーシアの入国審査を受け、パスポートに30日間滞在のスタンプが押される。マレーシア国内線に乗り換え、サラワクに入る際、同じ国にもかかわらず、入国(州)審査があり、パスポートにスタンプが押される。そのスタンプには1ヶ月の滞在が許される記載がある。これは、サバ州、サラワク州が1957年のマレーシア連邦独立後の1963年に、「あとから」マレーシアに加盟したという歴史的背景があると思われる。
 これらのことから、マレー半島と、サラワク、サバは「別の国」という人もいるくらいである。

サラワクの民族構成比(1999年)
〔先住民族〕 〔非先住民族〕
イバン人 28%  華人(中国系マレー人)  27% 
ビダユ人 8%  マレー人  21% 
メラナウ人 6%  その他  3% 
その他 6%     
計 49% 計 51%

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サラワクの先住民族のお祭り

 サラワク州には、ガワイ・ダヤク(GAWAI DAYAK)という祝日がある。ガワイとは、イバン人のことばで「お祭り」のこと。ガワイ・ダヤクとは、ダヤク人(サラワクの先住民族の総称)のお祭り、という意味である。焼畑で米を作っている先住民族が米の収穫に感謝し、来期の豊作を願って行われる農業際の一種。6月の第1週に行われ、自家製の酒を飲み、踊りやレガッタ競艇などの祭典が一週間ほど続く。6月1、2日はサラワク州の祝日となる。

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