芦川淳平の浪曲研究所

バックナンバー

浪曲ニュース0910





幸枝丸・寿美造両師を合祀
築港高野山寺の浪曲まつり


 八月三十日、大阪市港区の築港高野山(釈迦院)で、親友協会恒例の物故者合祀浪曲まつりが挙行された。
 午後五時、浪曲塔前で行われた合祀式では、僧侶の読経に合わせて、協会員やファンらが焼香し、吉田寿美造さんと京山幸枝丸さんが合祀された。
 この後、真山誠太郎と京山宗若が供養に浪曲に奉納、協会委員総出演で河内音頭や江州音頭を歌い、境内には逝く夏を惜しむ踊りの輪が広がった。


満員のNHKホールで公開録画
東から武春参加し東西浪曲大会

 BK制作のNHK東西浪曲大会が、八月二十九日、NHK大阪ホールで開催された。往復はがきによる観覧申し込みは、例年以上に多く、抽選に当たった参加者で、NHKホールは千四百人の満員。東京から国本武春が参加して、六人の出演者が、声援に応えて熱演した。
 口演の模様は、NHKテレビで順次放送される。放送予定は以下の通り。
 十月十七日 「東西浪曲特選」国本武春・三原佐知子
 十月十九日午前零時五分〜 「上方演芸ホール」(近畿ブロックのみ)春野恵子・春野美恵子
 二十二年二月七日「浪曲特選」菊地まどか・松浦四郎若


襲名披露控えた月子ら出演
九月の一心寺寄席

 九月の一心寺門前浪曲寄席は、五日から三日間開催され、京山幸枝若、天中軒月子、京山宗若、春野ココが出演した。
 月子は、八月に五代目雲月を襲名したが、十月の披露公演を控え、月子としての最後の出演となった。大阪では十二月五日国立文楽劇場で披露大会が開催される。