芦川淳平の浪曲研究所

バックナンバー

浪曲ニュース0907





京山倖若に文化功労表彰


 憲法記念日恒例の大阪府知事表彰で、京山倖若に文化功労表彰が贈られた。倖若は、昭和四十七年先代京山幸枝若に入門、師の最期まで身近に仕えて修行に励んだ。師匠譲りの侠客物に加え、ケレンものに取り組み、独自の道を目指している。現在、社団法人浪曲親友協会常務理事。

いってんの回復祈り大入り満員
十周年公演に先輩ら応援出演



 幸いってんの十周年記念公演は、公演を前に病に倒れたいってんを励まそうと、師匠幸枝若が代演し、先輩らが急遽応援出演して、五月二十四日ワッハ上方で開催された。病室からビデオで出演したいってんの声に、大入り満員の客席からは「早く治って帰ってきて」と、祈るような思いが伝わっていた。

浪曲道場「ひとふし会」の発表会
渾身の力込め一年間の成果を披露

 浪曲道場「ひとふし会」は、五月二十四日、十三の新僑飯店で第二回発表公演と懇親会を開催し、一年間の鍛錬の成果を披露した。
 ひとふし会は、アマチュアの浪曲ファンに加え、歌手やプロ浪曲師が隔てなく、毎月二回大阪難波の同想会二階ホールに集い、松浦四郎若の指導で、それぞれのレベルに応じて浪曲実演の研鑽に励んでいる。三味線は、岡本貞子、一風亭初月、沢村さくらが交代で務めている。
 発表会は、会員のうち、龍田亮一、五島冨士夫、加藤武徳、観音寺君子、園田浩司、泉敏栄が出演。力いっぱいの熱演で日ごろの成果を問うた。