住宅ローン 金利上昇の兆し!?
日銀の超低金利政策が続いていましたが、
先日、長期金利の見直しをすると発表がありました。
それによって、住宅ローンへの影響が出るもようです。
日銀の長期金利
住宅ローンの金利は、日銀の長期金利と連動しています。
日銀は景気対策の為、超低金利政策を行って、
インフレターゲットを2%を目標としてきましたが、
コアコアCPIの数値を見ると、
殆ど上昇していません。
日銀が超低金利政策を行うのは、
市中のマネーの量を増やし、
物価を適正な水準に引き上げ、
デフレからの脱却を目指そうというものです。
デフレからの脱却には、
日銀の金融緩和政策と、
政府の財政出動をセットで行う事が有効なのですが、
財政規律の呪縛にとらわれた政府は財政出動ができず、
日銀がアクセルを吹かし、政府がブレーキを踏んでいる常態となり、
デフレから脱却できず、
超低金利政策が長引き、金融業に圧迫が来ているのです。
金融業への圧迫
超低金利は、金融業の業績を圧迫します。
同じ金額を融資しても、金利が低いのですから
当然利ザヤも少なくなります。
すなわち、銀行などの金融業の利益が減る事になるのです。
それが長期化しているため、
地方の小さな金融機関の業績が悪化しています。
金融機関の不安定化は、経済にとってもマイナスです。
そこで日銀は、長期金利を上げる方向に舵を切ったのです。
日銀の長期金利と連動する住宅ローン
住宅ローンは、日銀の長期金利と連動しています。
日銀の長期金利が下がると、住宅ローンの金利も下がり、
長期金利が上がると、住宅ローンの金利も上がります。
住宅ローン金利上昇
この度日銀は、長期金利を上げる事を発表しました。
それによって、住宅ローンの金利も上昇する事になりました。
と言っても、今回の上昇はごくわずかな物で、
住宅ローン金利に与える金利は、0.5%程度です。
ただし、日銀が長期金利を上昇方向に舵を切ったという事は、
今度状況によっては、更に上昇する事が考えられます。
消費税の上昇も加わってダブルパンチ
来年秋には、消費税が10%に引き上げられる事になっています。
安倍首相はこれまで消費税の引き上げを見送ってきましたが、
今回は
「リーマンショックの様な事が無い限り引き上げる。」
と公言しています。
住宅ローンを利用してマイホームを購入する方にとっては、
消費税の引き上げと、住宅ローンの金利上昇のダブルパンチで
場合によっては、資金計画の見直しをしなければなりません。
この度の住宅ローン金利の上昇と
消費税の増税を鑑みて、
マイホーム購入の時期を検討する必要があるかも知れません。