河川の氾濫に備えた家

水田地帯の画像

日本は古来より、
米作によって生活し社会が構築されてきました
米作と水は切っても切れない関係にあり、
必然的に低地に田が開発されて行きました。
それにしたがい、
人々の住居も低地に作られる様になりました。

輪中(わじゅう)と水屋

家と田が離れた場所にあるのは、
今の様にクルマが無い時代は大変不便です。
そこで、田に近い低地にも家が建てられる様になりました。

しかし昔の事ですから、
今のような治水が行われていた訳ではありません。
大雨が降る度に川は氾濫していました。

それに備える為に、
家は川が氾濫しても浸水しない様に
「輪中」と言われる盛り土をした上や
輪中堤と言われる堤防の内側に家が建てられました。

輪中・水屋の画像

更に個々に「水屋」と言われる避難小屋を作りました。
水屋は母屋よりも更に一団高く盛り土された上に建てられ、
万が一母屋が浸水しても避難できる様にしたのでした。
水屋の中には避難用の船も備えられています。

この様に、度々河川が氾濫する地域では、
氾濫に備えた家を作って居たのです。

埼玉県西部では、荒川の西側に低地が広がり
そこに昔からある家には、
輪中や水屋の特徴を見る事ができます。

言い換えればその地域は、
昔は度々川が氾濫して
浸水していた地域であると推察する事ができます。

排水機場

排水機場の画像

現代では治水が行われ、頑丈な堤防が築かれ、
大雨が降っても各地に排水機場が設けられ、
低地に溜まった水を強力なポンプで河川に流し、
地域が浸水する事を防いでいます。

ハザードマップ

ただし、この度の西日本大水害でもあった様に、
排水ポンプの限界を超えてしまうような浸水には対応できません。

各行政には、
その地域の起こりうる災害について記した
ハザードマップが備えられてします。
マイホーム選びをする際の参考のひとつにする事をお勧めします。

川越市洪水ハザードマップ

http://www.city.kawagoe.saitama.jp/anzen_anshin/bousai_jouhou/hazardmap/kouzui_hazardmap.files/arakawa.pdf

坂戸市水害天土砂災害ハザードマップ

https://www.city.sakado.lg.jp/soshiki/10/481.html

鶴ヶ島市は、大きな河川、低地が無いので、
水害に関するハザードマップはありません。

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2018年07月22日