相続登記義務づけの動き

旧ブログより編集・転載しています。


空き家問題

ラジオのニュースで、空き家問題の事が報道されていました。
放置された空き家が都市部で問題になっていますが、
相続登記がされていないので、
誰が所有者なのか分からず、
対処できないのだそうです。
日本の相続登記がされていない土地の面積を全部合わせると、
なんと九州に匹敵する程の面積になるのだそうです。


登記法の問題点

これは登記法に問題があって、

登記は、権利を主張したい人がすれば良く、強制では無いからです。
この為、相続登記がされていない不動産が沢山発生してしまいました。
また一般の方に、相続登記の知識が無い事も一因となりました。

相続が発生して、二代、三代と放置しておくと、
相続人の数は鼠算式に増えます。
それを取りまとめるだけでも大変で費用が掛かります。
今は個人情報保護法がありますから、
いくら親族とは言え、他人の戸籍謄本を取得する事ができません。

その様な場合は、司法書士などに依頼して調べてもらうのですが、
それにも費用が掛かり、
放置される土地が増える原因になっているのだと思われます。


法改正の動き

ニュースでは、この問題を解決すべく法改正をして、
納税義務者の筋から追って相続人を特定し、
相続登記を義務化するとの事です。
そうすればすべての空き家の所有者が判明し、
空き家の放置問題は解決しますが、
ある日突然、自分の所に登記の通知が来て、
権利や費用負担の問題も発生しますから、
新たな問題が発生するかも知れません。
もしかしたら、他人事では無いかも知れませんね。

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2018年04月24日