せっかく設置したのに、使えない薪ストーブ

薪ストーブの画像

揺らめく炎を眺めながら一杯やったら、
日ごろのストレスも解消して癒されますね。
でも、折角設置した薪ストーブが、
使えなくなってしまう事があるのです。
今回は、薪ストーブのトラブルの話です。

近年、人気の薪ストーブ

近年、薪ストーブに人気が集まっています。
揺らめく炎に癒され、
ひとつのストーブで、家全体を温められ調理もできる。
石油、ガス、電気を使わないエコエネルギー。
薪ストーブの人気が高まるのも分かります。

住宅街をクルマで走っていると、
時々薪ストーブの煙突が建っている家を見受けます。
これまで薪ストーブは、田舎の家の設備だと思われていましたが、
最近は都市部でも見受ける様になりました。

苦情

エコで癒される薪ストーブ。
近年では、都市部の住宅にも設置する方が増えました。
ところがその事でトラブルが発生しているのです。

昔はどの家も、風呂を沸かすのは薪でした。
夕方になると家々の煙突からは、けむりが揺らめいたものでした。

近年の薪ストーブは、未燃焼ガスも二次燃焼しますから、
煙が殆どでません。
煙が出ないので、近所に迷惑を掛ける事は無いとして、
薪ストーブを設置する家が増えた様です。

ところが、
煙は出なくても、燃焼ガスの匂いは取れません。
匂いとは、薪を燃やした時の匂いです。

昔の薪風呂で煙が出るのは、
せいぜい風呂を沸かす間の1時間ぐらいです。
それもお互い様でした。

ところが薪ストーブは、
長時間に渡って薪を燃やします。
その間煙突からは、煙は出なくても、
匂いが出続けるのです。

冬になると北風が吹くようになります。
風は常に一定方向に吹き、
匂いも一定方向に流れ続ける事になります。

そうなると特定の風下の家には、
つねに煙の臭いが吹き続ける事になり、
室内は勿論、洗濯物に煙の臭いが沁みついてしまうのです。

折角設置したのに使えない薪ストーブ

その結果、風下の家が耐えかねて、
薪ストーブの使用を止める様に苦情を申し入れて来ます。
そして、折角高額な費用で設置した薪ストーブは使用できなくなり、
リビングの高価なオブジェとなってしまうのです。

設置には周囲の状況の慎重な検討が必要

煙突から出た煙や匂いは、
ある一定の範囲では拡散しません。
拡散しないエリアにある家は、
煙や匂いに晒される事になります。

冬は窓を閉めているので、
室内に匂いが入って来なくても、
洗濯物は煙や匂いに晒されて、
匂いが沁みついてしまうのです。

この様な事から、薪ストーブを設置する場合は、
周囲に影響を及ぼさないか十分に検討する必要があります。
住宅街では、相当慎重に検討しないと、
折角設置した薪ストーブが、使えない事態になってしまいます。

薪ストーブの設置を検討している方は、
注意が必要です。

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2018年07月09日