用途地域とは

都市計画図の画像

不動産広告の中に「用途地域」と記載があります。
用途地域とは一体何なのでしょう。

都市計画法

大自然が広がる山や海、
建物がが沢山立ち並んでいる街。
建物が建てられる区域は決まりごとがあるのです。

日本列島は、大陸の様に広くありません。
多くが山岳地で、一部の限られた、
平らな部分に街が広がっています。

限られた国土を、無秩序に開発してしまうと、
自然破壊や効率が悪くなるので、
国土の開発については、
計画的に行いましょうという事でできたのが、
都市計画法なのです。

都市計画方は、
日本列島全てに掛かっている訳ではありません。
都市計画法「区域外」と「区域内」に分けられます。
人が住んで居ない様な山深い場所は「区域外」、
人が住んで居る場所を「区域内」に分けています。

市街化区域と調整区域

都市計画内を更に分けたのが
「市街化区域」と「市街化調整区域」です。
「市街化区域」は、街を作り建物を建て、
都市機能を充実させる事を目的とした区域です。

一方「市街化調整区域」は市街化にストップを掛け、農村や漁村の都市として整備し「市街化を調整する区域」の事です。

家を建てられない「市街化調整区域」

市街化区域には、家などの建物を建てる事ができますが、
市街化調整区域は市街化にストップを掛ける区域なので、
原則として、家などの建物は建てられない区域です。

用途地域

家などの建物を建てられる「市街化区域」を
更に細分化したのが「用途地域」です。
※市街化区域以外でも用途地域を定める事があります。

行政が都市環境を保つとともに機能的な
街づくりの為に
建築できる建物の用途(使い方)によって、
区域が決められているもので、
その種類は全部で13種類あります。

第一種住居低層地域

高さの低い個人住宅を中心とした区域。
2階建て程度の一戸建てやアパートの住宅を始めとして、
住居を兼ねた一定条件の店舗や
小中学校、診療所などの公共的な建物が建てられる区域。
コンビニはダメ。

第二種低層住居専用地域

第一種住居低層住宅に比べ、若干規制がゆるくなったもので、
150㎡までの一定条件の店舗等が建てられ、
コンビニなどの小規模な店舗も許可が下りる区域。


第一種高層住居専用地域

中高層住宅の良好な住環境を保つ為の区域。
3階建て以上の居住用の建物が建築できる区域。
500㎡までの一定条件の店舗や、中規模の公共施設、
病院、大学も建てられる区域。

第二種中高層住居専用地域

中高層住宅の良好な住環境を保つ為の区域。
1500㎡までの一定条件の店舗や
事務所等も建てられる区域。

第一種住居地域

住居の環境を保護する為の区域。
3000㎡までの一定条件の中規模の店舗や事務所、ホテル、
周囲に及ぼす影響の少ない小規模な工場が建てられる区域。

第二種住居地域

主に住居の環境を保護する為に区域で、
第一種住居地域の規制を若干緩くした区域。
10000㎡までの一定条件の店舗、事務所、ホテル、パチンコ屋、
カラオケボックス等の他、
周囲に及ぼす影響の少ない小規模な工場が建てられる区域。

準住居区域

幹線道路の沿線などで、
自動車関連施設などと住居が調和した環境を保護する為の区域。
10000㎡までの一定条件の店舗、事務所、ホテル、パチンコ屋、
カラオケボックス等の他、
小規模な映画館、車庫、倉庫、
周囲に及ぼす影響の少ない小規模な工場が建てられる区域。

田園住居地域

農地や農業関連施設などと調和した、
低層住宅の良好な住環境を保護する為の地域。
ビニールハウスなどの農産物生産施設や
農作物、農業の生産資材倉庫等、
500㎡までの一定の地域で生産された
農産物を販売する店舗が建てられる区域。

近隣商業区域

近隣に住む人たちが、日用品の買い物をする店舗等、
業務の利便を増進を図る区域。
殆どの商業施設、事務所、住居、店舗、ホテル、パチンコ屋、
カラオケボックス等や、
映画館、車庫、倉庫、小規模の工場が建てられる区域。

商業区域

主に商業等の業務の利便の増進を図る区域。
殆どの商業施設、事務所、住宅、店舗、ホテル、パチンコ屋、
カラオケボックス等、映画館、車庫、倉庫、小規模の工場、
広義の風俗営業、性風俗関連特殊営業関係の建物、
延べ床面積規制が無く、容積限度も高いため、
高層ビルも建てられる区域。
例としては、都心の繁華街。

準工業区域

中小の工場が主体、住宅や店舗も建てられる区域。
工場は周囲に危険性、環境悪化の影響を及ぼさないものに限られる。

工業地区域

大工場主体、住宅、店舗も建てられる区域。
学校、病院、ホテル等は建てられない。

工業専用区域

超大工場に限定した区域。どんな工場でも建てられる。
住宅、店舗、飲食店、学校、病院、ホテル等、福祉施設は建てられない。

用途地域の確認は各行政窓口で

マイホームを求めようとする区域の用途地域を知るには、
各行政の「都市計画」を扱う窓口で確認できます。
また、用途地域が記載された「都市計画図」を購入する事もできます。

川越市の窓口
・都市計画課
川越市の用途地域
http://cityzone.mapexpert.net/ZoneMap?L=11239&N=%E5%9D%82%E6%88%B8%E5%B8%82

坂戸市の窓口
・都市計画課
坂戸市の用途地域
http://cityzone.mapexpert.net/ZoneMap?L=11239&N=%E5%9D%82%E6%88%B8%E5%B8%82


鶴ヶ島市の窓口
・都市計画課
鶴ヶ島市の用途地域
http://cityzone.mapexpert.net/ZoneMap?L=11239&N=%E5%9D%82%E6%88%B8%E5%B8%82

ライフスタイルに合った用途地域を

用途地域には、様々な特徴があります。
ご自分のライフスタイルに合った用途地域のマイホームを選択しましょう。

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2018年07月09日