爆弾 おとり物件 違法広告

旧ブログから編集・転載しています。


爆弾

昔の話。新聞の折込広告に入ってくる不動産情報。
みなさんはこれらを見て物件を探すのではないでしょうか。
最近はネットの方が多くなりました。
昔はよくおとり物件の広告がありました。
おとり物件とは集客の為の物件で、
実際には存在しない相場よりも安くて条件の良い物件の事です。

おとり物件にはいくつか種類があります。
上記の様に存在しない物件、
物件自体は存在するが、本当の値段よりも安く表示しているとか、
建築が出来ない土地をその旨の表示をしないで広告にだすとか、
とにかく色んなおとり物件、おとり広告が飛び交っていました。

業界用語でおとり広告の事は「爆弾」と言われていました。


振り替え

当時不動産業者はおとり物権をどの様に利用していたのでしょうか。
まず、おとり物件でおとり広告を出します。
当然反響が数多く鳴ります。
営業マンは問い合わせて来たお客さんに電話口で、
その物件について良いことしか言いません。
そして、
「早くしないと無くなってしまう。」
と急かして来店を促します。

お客様が来店すると営業マンが第一接客をします。
営業マンは物件について良いことしか言いません。
お客さんは買う気になっています。
 頃合を見計らって、店長が接客に加わります。
店長はおとり物権の欠点を挙げて潰しにかかります。
元々おとり物件は売り物ではないのですから潰さなければなりません。
店長は巧みな話術で、
おとり物件から本当に売りたい本命物件へお客様を振り替えるのです。


今は通用しない

こうして当時はおとり広告で呼んで、
本命へ振り替えるという無茶な営業をしていたのです。
もちろんこれは違法行為です。
業者の中には行政指導を受ける業者もいました。
今ではこういうやり方をしてる業者は居ないでしょう。

なぜなら、ネットで全国に不動産情報が流れていますから、
おとり広告なんか打ったらすぐにバレてしまうからです。
それに行政の目も厳しく光っていますから、
昔のようなむちゃくちゃなやり方をする業者は居なくなりました。

お客さまを本命物件に振り替えてからの案内にも、
テクニックがありました。その話は、
また次の機会にしたいと思います。

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2018年04月23日