物件ありきのマイホーム探しは危険

差し押さえのイメージ画像

10年近く前、
知り合いの不動産営業マンがある物件を仲介で契約をしました。
先日、その物件が競売に付されてるのを見つけました。

無理な資金計画

その物件を購入したのは、当時40歳ぐらいの方でした。
仕事は設計関係の仕事をされていたと記憶しています。
というのは実はこのお客様、
リバティハウスでも当該物件の
相談を受けた事がある方だったのです。

その物件で資金計画を出した所かなり無理があったので、
他の物件にする様に説明したのですが、
特に奥様が気に入られていて、
どうしてもその物件が良いと譲らず、
リバティハウスではでは責任が持てないとして
お断りしたお客さまでした。

その後知り合いの不動産業者の所に行き契約をしたとの事、
担当した営業マンの話によると、
かなり無理をした資金計画だったと聞いていました。

担当した営業マンは当時成績が振るわず、
このままでは進退に関わる状態になりつつあって、
久しぶりに来た熱いお客様を何とか契約に持ち込もうと、
八方手を尽くして、
無理やり住宅ローンをねじ込んだと聞いていました。

破たんした原因は
無理な資金計画であったのだと思われます。
最初の内は支払いが可能でしたが、
お子さんたちの成長もあり、
何らかの理由で住宅ローンが支払えなくなり、
差し押さえられて、競売に付されたのだと推察されます。

もし住宅ローンの支払いが苦しくなってきたのなら、
マイホームを売却する手がありますが、
おそらく売却価格よりも
住宅ローンの残債の方が多く売却出来なくて、
差し押さえられ、競売に付されてしまったのだと思います。

物件の魅力に負けて

このケースは、
競売に付される典型的な例だと言えます。

まず買主ですが、
「物件ありき」でマイホームを選んでしまっています。
物件の魅力に負けて、
「支払いは何とかなるだろう。」
と見切り発車をしてしまいました。

また折悪く、
担当した営業マンもノルマに追われていました。
この契約を逃したら進退に関わるため
「お客様の気が変わらない内に何とか契約をねじ込んでしまえ!」
と思ったのでしょう。
そして本来買ってはならない物件を購入してしまい、
支払う事ができなくなってしまったのだと思います。

このケース、誰にも違法性はありません。
お客様が「契約したい。」と言い、
それに沿う様に担当営業マンは全力を尽くしました。
しかしその結果は、
取り返しの付かない事になってしまったのです。

事の原因は、
「物件ありき」でマイホーム探しをしてしまい、
物件の魅力に負けて
冷静に、総合的に判断できなくなってしまった事です。
つまり
「マイホームを購入する体制」
が整っていなかったのです。

マイホームを購入する体制

リバティハウスでは、
物件でお問合せを頂いたお客様に対しても、
まずはお問合せ頂いた物件をさておいて
お客様の状況をお伺いさせていただいて、
「資金計画」を立てます。
その上でエリアを選定し、物件を選びます。
これをリバティハウスでは
「マイホームを購入する体制」
と呼んでいます。

マイホームを購入する体制が整っているという事は、
予め総合判断ができていると言う事なのです。
具体的にどの物件にするかと言う事はミクロの問題なので、
マイホームを購入する体制が整って居れば、
大きな間違えは起きません。

まずは
「マイホームを購入する体制」を整える事。
リバティハウスでは、
これを重要視しています。

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2018年06月28日