ヤフー知恵袋の回答を鵜呑みにするのは危険

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分からない事があった時に便利なのが、
Yahoo!知恵袋。
質問をすると、
様々な方が回答してくれます。

不動産についてもコーナーがあって、
不動産に関する多くの質問が寄せられ、
沢山の方が回答をしています。

でもその回答を読んだ時に
「ちょっと待てよ。」
と思ってしまいました。

どの回答を選ぶかは質問者

不動産に関する質問の回答を読むと、
不十分だったり、
明らかに間違っている物が多数あります。
むしろ、間違っている回答の方が多いと言えます。

回答者は様々で、
専門家だなと思われる人の回答から、
ど素人の回答まで様々あります。
自分がした質問に対して複数の人が回答し、
どの回答を選ぶかは、質問者が選択をします。

質問者は、質問するぐらいですから正解を知りません。
質問に対して様々な回答があり、
質問者はその中から、
自分が正解だと信じた回答を採用する事になります。
それでは解答をもらった事にはなりません。

危険だなと思ったのは、
売買契約の解約についての質問だったのですが、
プロであろう方が正しい回答をしているのに、
その回答を否定している方が居て、
質問者は、誤った回答を選択し、
誤った回答をした方に
「ベストアンサー」を送っていたのです。

料理のレシピ程度の質問であれば構いませんが、
不動産は高額な物であり、
売買や賃貸の契約を結ぶことは法律行為であり、
その法律行為について誤った回答をして、
誤った回答を質問者が信じる事は大変危険な事で、
場合によっては、
多額の損害賠償責任を負う事になってしまいます。

自己責任

回答者のIDの一部分が表示されますが基本的に匿名です。
回答者が、どこの何者かはハッキリ分かりません。
多くの解答を寄せている回答の常連さんには
「カテゴリーマスター」
の称号が付けられていますが、
カテゴリーマスターの回答でさえ、
誤った回答をしているのです。

ヤフーの規約に
「インターネット上においても、
 お客様には倫理規範や法規範、
 社会常識などの実社会のルールがそのまま適用されることとなります。
 実名による行為か匿名による行為かを問わず、
 お客様による行動の結果については、
 お客様ご自身が責任を負うこととなります。」
 とあります。

つまり
「誤った回答を信じて行った法律行為により、
 損害賠償を負ったとしても、それは自己責任ですよ。」
と言う事なのです。

回答を鵜呑みにするのは危険

不動産業は、誰でもできるという物ではありません。
専門知識を持った宅地建物取引士が居て、
不動産業を営むための
「宅地建物取引業免許」
を取得している専門家です。
ですから、不動産業者は責任があり、
万一誤りがあった時には責任を取ります。

しかしヤフー知恵袋の回答者は、
どこの誰かもわからず、
質問者には
回答が正しいのか誤っているのかも分かりません。

高額な物でもあり、
法律行為にも関係する不動産に関して、
Yahoo!知恵袋の回答を鵜呑みにするのは、
大変危険な事だと思います。

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2018年06月24日