タダでもいらない不動産

マイホーム選びに失敗しない為に

不動産は高価なものです。
しかし物件によっては、負担になる事もあります。
どういう物件が負担になるのでしょうか。

不動産の価値

不動産は、その不動産を利用して、
どれだけ利益が得られるかで価値が決まります。
利益とは、文字通り利益を生む事ばかりではなく、
使う人が有用であるかと言う事も含まれます。

誰もが「欲しい」「多くの利益が得られる」となれば、
不動産の価値は上がり、
そうではない物件は下がります。

所有者の責任

不動産は、所有している人に固定資産税や都市計画税が掛かります。
マンションなどでは、修繕積立金や管理費が掛かります。
持っているだけで、費用が掛かるのです。

また建物は、管理をしておかないと、
動物が住み着いたり、虫が湧いたり、樹木が隣の家に覆いかぶさったり、
時には火災や倒壊を引き起こし、周囲に損害を与えます。
とうぜんそれは、所有者の責任となります。

負動産

地方の空き家

近年、地方を中心に空き家が増えています。
人口の減少と共に、誰も済まなくなった家が増えているのです。
ならば売ってしまえば良いのですが、
立地が不便だったり、建物が古かったりすると、
買い手がいないのです。

狭少住宅

売れないのは地方だけではありません。
首都圏郊外で、1960年代から1970年代に分譲された
土地面積が50㎡から70㎡程度の物件も、
中々買い手が付きません。
隣の家が買ってくれれば良いのですが、
土地が50㎡から70㎡程度では、
建物を建て替えても、クルマを駐車するスペースがありません。
郊外でクルマが無い生活は考えられません。
せっかく家を買ったのに、
他所で駐車場を借りなければならないとなると、嫌がり売れません

リゾートマンション

バブルの頃、リゾートマンションブームがありました。
当時は好景気に沸き返り、
リゾートマンションは、税金対策として売れに売れたのです。
しかしバブル崩壊と共にリゾートマンションは
バブルの塔と揶揄される程錆びれてしまいました。
中には所有者が行方不明になってしまった物件もあります。

リゾートマンションは部屋の面積が狭い事と、
地価が安価の為、
固定資産税はそれ程でもありませんが、
管理費や修繕積立金はそれなりに掛かります。
所有者は、殆ど使わないリゾートマンションの
管理費と修繕積立金を支払い続けなければなりません。

郊外のマンション

郊外の古いマンションもリゾートマンションと同様です。
マンションは利便性が命です。
郊外でしかも駅から遠いマンションは人気が無く、
価値が下がるのは勿論ですが、
新たな買い手も中々見つかりません。
次第に居住者が減り、
管理も行き届かなくなって価値は益々さがり、
立地が悪い事もあって売るに売れない物件があります。

負動産の相続

これらの物件を購入した本人は仕方ありませんが、
それを相続した人は大変です。
税務署は物納で引き取ってくれず、
売るに売れないのです。

リゾートマンションなどは、
一つの部屋を複数の人が共有持ち分で取得している物件があります。
その様な物件で相続が発生した場合、
他人の相続人が誰なのかまでは、
一般の人には分かりません。
調べるには司法書士に依頼して調べるしかなく、
多額の費用が掛かります。
また売却するにしても、
話をまとめるのも大変で、
況してや価値が無く、売るに売れないのです。

負動産にならない物件の見分け方

不動産は、全てに価値がある訳ではありません。
今は良くても、将来価値が無くなって、
負動産になってしまう物件もあります。

そうなると、処分したくてもできず、
所有者はもちろんの事、
相続人に重い負担がのし掛かる事になります。

ではどうしたら
将来負動産にならない物件を見分ける事ができるのでしょうか。

我々プロは簡単に見分ける事ができますが、
一般の方には難しい部分があると思います。
一番簡単な見分け方は、
「将来古くなった時に、売れるかな?」
と考え見るのが一番簡単な方法です。

今狭くても新築だから良いけれど、
「古くなったら売れるかな?」
と考えてみれば良いのです。

これは負動産に対してだけではなく、
普通にマイホームを購入する時でも使える方法で、
「古くなっても売れる!」
という判断する事ができれば、
資産価値を損なう物件では無いと言う事です。

マイホーム購入の最終決断をする時に、
考えてみて下さい。

  • はてなブックマークに追加
2018年06月22日