業界人のマイホームは両極端
不動産や建築業界に携わる業界人もマイホームを取得します。
業界人のマイホームには面白い傾向があります。
それは自分の家に対して、
すごくこだわっているか、あまりこだわっていないかの
両極端なのです。
両極端の傾向
不動産や建築業界に携わる者のマイホームは、
すごくこだわっているか、あまりこだわっていないかの
両極端の傾向があります。
業界人のマイホームに対する考え方が、
どうして両極端になるのでしょう。
経験と考え方の差
業界人であれば、不動産や建築の隅々まで熟知しています。
さぞやこだわりのマイホームを取得しているだろうと思われますが、
どちらかというと、
こだわっている人は少なく、
こだわらない人の方が多いと思います。
物事は突き詰めたらキリが有りません。
建物は商品的魅力で購入者の購買意欲を高める為に、
様々な付加価値を付けます。
業界人はそれを毎日目の当たりにしています。
すると、
何が必要で、何が不要なのか判断できる様になります。
判断ができる様になると、
必要な部分はしっかりおさえ、
費用対効果に見合わない、
オーバークオリティーの部分は不要だという判断をします。
その結果、他から見ると、
こだわっていない様に見えるのです。
それはまるで悟りを開いた僧侶の様な物で、
全てを熟知しているからこそ、
些細な事にはこだわらず、
無駄な物を切り捨てシンプルになるが故
こだわりが無い様に見えるのです。
一方、
業界人でもこだわりのマイホームを取得する者も居ます。
この様な人は、
業界の経験が乏しく、中途半端な経験と知識から
よかれと思う事についてはなるべく取り入れ、
いうなれば、
デコレーションごてごてのマイホームになっているのです。
ただし、例外もあります。
それは自分の家で、実験的に行う施工です。
お客様にお勧めする前に、
自分の家で施工して、
使い心地を試す為に行う事があります。
それが他から見ると、
こだわりの家に見える事があります。
要な所はしっかり押さえている
マイホームにこだわりが全く無いというと嘘になります。
こだわっていない様に見えても、
抑えるべきところには、しっかりこだわりをもっています。
例えば土地に関して言えば、
立地や方位については必要最低限で良いけれど、
地盤や自然災害については、
しっかり押さえています。
建物については、
余計な凹凸を減らし、間取りもシンプルにする事で、
雨漏りをふせぎ、耐震性を考慮しています。
また、将来のメンテナンスを簡易にできるように、
余計なデコレーションはしません。
設備のグレードや色などにもこだわりません。
その様な物は、1ヶ月もすれば見慣れてしまいます。
なので、使いやすさは押さえますが、
必要にして最低限の機能があれば良いという考え方をします。
こうした事から、
ベテランの業界人のマイホームは、
他から見ればこだわりの無い、
むしろシンプルな家に見えるのです。
しかしその実、
肝心要の所にはこだわりを持ち、
しっかり抑えているのです。