マイホームを購入する適齢期

旧ブログから編集・転載しています。


マイホーム購入の適齢期

このテーマは昔から言われている永遠のテーマです。

で、結局いつが適齢期かというと
それはマイホームが必要となった時です。

不動産を投機の材料として買うのであれば
今のような低金利の時が良いでしょう。
金利が低ければ、運用利回りが期待できます。
現金で買うならなお更の事です。

しかし、マイホームとして買うとなるとちょっと違ってきます。
自分は独身で将来も結婚するつもりもないし、
家族や子供も居ないというのであれば、これは投機で買う人と同じで、
金利が低い時に買うのが最も良いでしょう。

しかし家族、特にお子さんがいるとなるとそうも言っていられません。
お子さんが小さいときは2DKや3DKのアパートでも良いでしょう。
手持ち資金もありませんし、賃貸住宅に住むしかありません。
しかし、お子さんが大きくなってくるとどうしても手狭になってきます。
そうなって来るとある程度の広さが必要になってきます。
では、もう一回りふた回り広い賃貸住宅に引っ越そうと思うと、
家賃より住宅ローンの方が割安になります。

また、
「もう少し不動産が安くなるまで待とう」
と思っていると
お子さんはどんどん大きくなってますます手狭になってしまいます。


住宅ローンの完済年齢から逆算

それから、これが一番大切な事で
案外皆さん気がついていないのですが、
それは住宅ローンの支払い完了時の年齢です。

今企業の定年は55歳とか60歳です。
しかし、年金の支給は65歳からです。
定年から年金支給まで5年間の空白があります。そ
の間は貯金や退職金で食いつなぐか、どこかで仕事をしなければなりません。
体が元気ならいざ知らず、
歳を取ってから働くというのは中々厳しいものです。
その空白期間に住宅ローンが残っていると、
その負担は重くのしかかります。
その頃になると設備関係も痛んできますから、
修繕費が必要になったりします。

お子さんが住宅ローンを引き継いでくれるのなら話は別ですが、
そうでなければ重い負担になります。
では、いつごろ買えば良いかというと、
定年の年齢から住宅ローンの支払い年数を引いた年齢よりも前が
マイホームの買い時という事が言えます。

「いや、これから給料も上がるし 
 部分返済や一括返済するつもりだから大丈夫だよ。」
とおっしゃる方も居るかも知れませんが、
私の経験から言わせて頂ければ
まずそういう事に期待しないほうがよろしいかと思います。

これからお子さんに教育費が掛かってきます。
今乗っている自動車もいつまでも動くわけではありません。
そういった所に案外費用がかかります。

それに20年前から比べると同年代の年収は下がっています。
昇給率も以前ほどは上がっていません。
これは社会構造が変わってしまった事が大きな原因です。
ですから、正社員として収入が得られる内に
住宅ローンを支払い終える事が出来る年齢より前が
マイホームの買い時だと言えるのです。

その辺りの事も含め、人生設計を踏まえた上で
マイホームを取得すれば間違えは無いと思います。

  • はてなブックマークに追加
2018年04月24日