同じ工事なのに価格が違う

ブロック工事の画像

同じ工事内容なのに、
あっちの家と、こっちの家では
工事価格が違う事があります。
一体どういう事なのでしょうか。

全く同じ仕様なのに、工事価格が違う。

実際にあった話です。
同じ分譲地内の新築住宅2軒で、
ブロック工事を行う事になりました。

工事内容はどちらも、
コンクリートブロックを15m程、
3段積みにすると言うものでした。

Aという家のブロック工事の見積は15万円程、
全く同じ仕様と内容で
Bという家のブロック工事の見積は20万円程度になりました。

仕様も規模も全く同じで、
同じ分譲地内なのに、
どうして差が出てしまったのでしょうか。

状況

Aの家は、表通りに面していて、
ブロックを積む場所も、
通りに面している場所でした。

一方Bの家の方は、
ブロックを積む場所が、
家と家に挟まれた、
奥まった狭い場所でした。

Aの家を施工する時は、
トラックをベタ付けできて、
道具や建材の積み下ろしもスムーズで短時間で済みました。
施工も、根切には重機を利用する事ができ、
残土は庭に撒いて、
場内処理する事ができました。
工期は3日ですみました。

一方Bの家は、
敷地が通路の奥にあり、
道具や建材の積み下ろしには、
何度も往復しなければならず、
時間が掛かってしまいました。

施工では、重機を入れる事ができず、
人力で根切を行い、
出た残土も、
処分場へ処分しなけれなりませんでした。
工期は6日掛かりました。

状況と効率・工期の違い

工事その物は全く同じなのですが、
状況と効率がAとBでは違ったのです。

Aは工事がしやすい環境でした。
一方Bは工事がやりずらく、
残土処理の費用も掛かってしまたのです。

その結果Bは工期が長く、
人件費や費用が余計に掛かってしまい、
全く同じ工事内容なのに、
Aよりも割高になってしまったのでした。

状況によって変わる工事価格

ブロック工事に関わらず、
工事金額は、建材は元より、
工事場所の状況によって変わります。
手間や経費によって、
同じ内容の工事でも、価格に差が出てしまうのです。

同じ面積で、
安い価格で土地を購入したとしても、
傾斜地だったり、変形地だったりすると、
その分工事費用が高く付く事があるのです。

マイホームを購入する時は、
その様な事もある事を念頭に置いて
物件選びをするのが良いでしょう。

  • はてなブックマークに追加
2018年09月24日