災害 電気が無いと何もできない その対策

北海道地震の震度

北海道胆振(いぶり)東部地震が発生しました。
最大震度は7で、多くの被害が発生しています。

亡くなられた方のご冥福をお祈りし、
被災された方々にお見舞い申し上げます。

全道停電

震源地近くにあった
北海道で最大の苫東厚真発電所(厚真町)は、
地震により緊急停止しました。

苫東厚真発電所北海道最大の発電能力を持ち、
全道の約半分の電力を供給していました。

その発電所が停止した影響で、
電力の供給バランスが崩れ、
他の火力発電所も停止し、全道で停電が発生しました。

麻痺する社会インフラ

現代社会の多くのインフラは、
電気に頼っています。
現代社会は電気で成り立っていると言っても
過言ではありません。

家庭内の電気器具はもちろんの事、
通信、交通、エネルギーも
電気が無いと稼働しません。

北海道では停電が続いていて
特に都市部では混乱が続いています。

備えあれば憂いなし?アナログ機器

現代社会を見回すと、
電気が無ければ稼働しない物ばかりです。

万一災害で電気が止まった時に頼りになるのは
電気が無くても稼働する
昔ながらのアナログ機器です。

電気が無いとテレビは映りませんが、
電池で駆動するラジオは大丈夫です。
ラジオから情報を入手する事ができます。

調理器具は、
カセットコンロや、
キャンプ用のストーブなどがあれば役に立ちます。

暖房機器は、
昔ながらの石油ストーブが使えます。
ストーブはお湯を沸かしたり、
調理にも使えます。

調理器具、石油ストーブとも
燃料も備蓄しておく事は言うまでもありません。

万が一の電力確保

自宅で、電気で稼働する医療機器を使用している場合、
停電は命に関わります。

その様な心配がある方は、
少し高価ではありますが、
発電機を用意しておきましょう。

ガソリンエンジンで稼働する発電機は、
要領が小さいタイプの物(15A程度)であれば、
10万円以内で購入できます。
その場合は、燃料の備蓄も忘れずに。

近年は太陽光発電した電力を
蓄電するシステムもあります。
また、ハイブリッド車の中には、
クルマのバッテリーから
100V電源を取り出せるものもあります。

ブレーカーを落とす

電気が復旧した時に、
ブレーカーがオンになっていると、
家中の電気器具が一斉に通電します。

その際に地震で、
器具が壊れていたり
倒れていたりすると、
それが原因で火災が発生します。

地震で停電した時は、ブレーカーをオフにして、
電気器具を点検した上で、プラグを抜いておきましょう。

ろうそく火災に注意

停電すると照明器具も役に立ちません。
その様な時には懐中電灯が役に立ちます。
しかし、停電がいつ復旧するか分からない時には、
少しでもバッテリーを温存しておきたいものです。

その様な時にはろうそくが役に立ちますが、
ろうそくは直接火を灯すものであり、
余震で倒れて火災を引き起こす事があります。
また風の影響を受ける事もあります。

アルミ缶ランプシェード

アルミ缶ろうそくランプシェード

ろうそくを灯す時に
清涼飲料水やビールのアルミ缶があれば、
ハサミやカッターで、
ろうそくランプシェードを簡単に作る事ができます。

これなら、
直接ろうそくに火を灯すよりも安全で、
風の影響を防ぐ事ができます。

とは言うものの、
灯したろうそくから離れる時や
就寝する時には火を消しましょう。

一週間を乗り切る準備

災害が発生した場合、
どんなに遅くとも、
一週間の内には救助の手が差し伸べられます。

その間、食料や飲料水を始め
家族が一週間過ごせるだけの準備をしておけば
非常事態を乗り切る事ができます。

首都圏も他人事では無い

北海道は遠く、首都圏には何も影響はありませんでしたが
北海道の災害は他人事ではありません。

埼玉県西部から東京都多摩地区に走る立川断層
この断層が数十年の間に
地震を引き起こすと言われています。

もしも立川断層が地震を引き起こした場合、
都市部での直下型地震となり、
その被害は甚大な物になります。

北海道で起きた地震は、
首都圏に住む私たちにとっても
他人事とは言えないのです。

備えあれば憂いなし!なのです。

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2018年09月07日