雨戸・シャッターはあった方が良い

シャッターの画像

温暖な地域の建売住宅には
雨戸やシャッターが標準装備されていない物件があります。
普段は問題ありませんが、
台風などの強風が吹く時は、
絶対にあった方が良いアイテムです。

普段開け閉めしない雨戸・シャッター

雨戸やシャッターは文字通り、
窓を雨や風から防ぐ物です。

現代のサッシは精度が良く、ガラスも複層ガラスで
サッシ単体でも雨仕舞が良くなっています。

更に窓にはカーテンやブラインドが取り付けられ、
夜になったらいちいち雨戸やシャッターを閉めるのが面倒で、
雨戸やシャッターが付いていても、
開け閉めしない事が多い様です。

コストダウン

消費税が3%から5%に引き上げられた事を切っ掛けに
日本経済はデフレに陥りました。
その影響は不動産にも及び、
建売住宅はコストダウンに躍起になりました。

その中の一環で、
温暖な地域の建売住宅の仕様から
雨戸とシャッターが標準装備から除かれました。

1階は防犯上からシャッターが付けられている物件もありますが、
全く付いていない物件も多数あります。

性能が向上したサッシ

雨戸は本来、窓ガラスやサッシが無かった時代、
文字通り、屋内に雨が降りこまない様に作られた物です。

ガラス窓が普及しましたが、
その精度と強度はあまり良く無く、
雨や飛来物から窓を守る為に、雨戸は使われ続けました。

近代になるとアルミサッシが開発され、
それまでの木製の窓よりも精度と強度が向上しました。

近年ではサッシの精度も性能も更に大幅に向上して
雨戸やシャッターが無くても、
雨仕舞の性能は十分になりました。

地球温暖化の影響?

今年は歴史的な猛暑で、
太平洋の海水温温度が高いため、
例年になく台風が沢山発生しています。

しかも勢力が強く、
本州でも強風が吹きつける台風が襲来しています。

また大気が不安定になる事から、
竜巻の発生数も増えています。

更に雨が降ると、
大雨になる傾向が強くなっています。

地球温暖化の影響なのか、
この様な状況は、今後も続くものだと思われます。

雨戸・シャッターは現代でも有効

いくらサッシの性能が良くなったとは言え、
長時間の横殴りの風雨や飛来物から窓を守る事はできません。

特に周りに遮蔽物が無い2階の窓に
強烈に風雨が吹き付ける時など有効となるのが、
雨戸やシャッターなのです。

普段はあまり開け閉めしなくても、
台風などの横殴りの風雨が予想される時は、
雨戸やシャッターを閉めておけば、
建物が受けるダメージを軽減できます。

建売住宅の中には、
シャッターをオプションで設置できる物件もありますし、
後から取り付けるシャッターもありますから、
もし予算に余裕があるのならば、
シャッターを付ける事をお勧めします。

風雨が強い時に雨戸やシャッターが閉まっている時の安心感は
雨戸やシャッターが無い場合とは比べ物になりません。

防犯・保温・防音効果も期待できる

雨戸・シャッターを閉める事で、
防犯効果を高める事ができます。

サッシだけでは、
ガラスを割られてしまえば、
容易く外部から侵入されてしまいます。
しかし雨戸やシャッターがあれば、
簡単には入れません。

警察の発表によれば、
泥棒は侵入するのに5分以上掛かる時は、
犯行をあきらめるのだそうです。
雨戸やシャッターは、防犯に極めて有効です。

雨戸・シャッターは保温効果も高めます。
冬、室内を暖房した時に、
熱の多くは窓から逃げてしまいます。

カーテンや複層ガラスで空気層を作って
熱損失を防ぐ事ができますが、
更に雨戸やシャッターがあれば、
その効果は倍増されます。

更に雨戸やシャッターを閉める事によって、
防音効果も高まり、
室内外の防音効果を高める事ができます。

無いよりはあった方が良い設備

サッシの精度や性能が向上した現代、
普段、雨戸やシャッターは無くても大丈夫ですが、
風雨や飛来物から建物を守ったり、
防犯、保温、防音性能を高める為には
雨戸やシャッターはあった方が良い事は確かです。

マイホームを購入する時には
何かと物入りではありますが、
もし資金計画に余裕があるのであれば、
建物の全ての窓に、
雨戸、シャッターを取り付ける事をお勧めします。

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2018年08月23日