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6.1 資源の提供
組織は、次の事項に必要な資源を明確にし、提供すること。
a) 品質マネジメントシステムを実施し、維持する。また、その有効性を継続的に改善する。
b) 顧客満足を、顧客要求事項を満たすことによって向上する。
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1. 経営資源の提供について
いわゆる“経営資源”に関する要求事項です。
・ 品質マネジメントシステムの実施、維持、有効性を継続的に改善するための資源
・ 顧客満足の向上のための資源
として何が必要とされ、誰が、いつ、どのようにして提供するかを取決めます。
経営資源の具体的な例としては、
・ 人材・要員(人的資源)
・ 建物・施設・設備・ユーティリティ・機器・道具・資材・物品
・ 技術・技法
・ 方法・手順・基準・ノウハウ
・ 情報
などが挙げられ、あとに続く「6.2 人的資源」「6.3 インフラストラクチャー」「6.4 作業環境」で具体的な要求事項としてまとめられています。
一般的な提供の方法、タイミングは、
年度計画に基づくもの:
品質マネジメントシステムの計画(5.4.2)の“品質保証体系図”などの全体フローの中での位置付け
突発的、不定期なもの:
可能ならば個別の“品質計画書”の中で、どのような場で決定するかの手順の明確化
などがあります。
品質マネジメントシステムやプロセスが機能していない(計画したとおりの結果が得られない)場合、資源の提供に問題がないかの視点が必要となります。
2. 不適合・改善要望事例と考察
★ヤッスー部長より一言★
費用対効果で考えてムダに経営資源を投入する経営者はいないと思いますが、適切な設備と有能な人材(財)の確保には許す限り資源を投入するかしないかで、企業の将来は大きく左右するのでしょう。
企業が人材を選別するように、雇用される側もまた企業を選別します。有能な人財を確保するためには魅力ある企業づくり、そして確保するための手段をしっかりと持つことが重要です。
必要な経営資源の投入が大胆にできるかできないか、ムダな経営資源の投入を抑えられるかられないか、これは品質マネジメントシステム云々の以前に経営者としての資質の問題になってくるのかもしれないですね。
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