|
前のページへ|目次へ|次のページへ
6.4 作業環境
組織は、製品要求事項への適合を達成するために必要な作業環境を明確にし、運営管理すること。
|
1. 作業環境の明確化と運用管理
効果的に作業が行われるための作業環境を確保し、製品要求事項を満たすことが求められています。つまり、製品要求事項を満たすために、
・ 効果的に作業が行われるための作業条件(主に人的要素)
・ 製品要求事項を保持するために必要な環境条件(主に物理的要素)
を洗い出し、管理しなければなりません。
作業環境とは、“作業が行われる条件の集まり”のことであり、
・ 物理的、環境的要因(温湿度、大気成分、人間工学的側面など)
・ 社会的要因(地位・職分、集団活動、会合・集会など)
・ 心理的要因(提案制度、表彰制度など仕事のやる気を出させるための作業環境)
があります。
作業環境の特定とその管理は、比較的形としてとらえやすい物理的、環境的要因を先行したほうがよいと考えられますが、実際には、人的な要因も製品品質に大きく影響しています。
“動機付け”や“モラル向上”のような形としてとらえにくい概念的要素も非常に大事な部分です。最終的には、これらを含めた総合的な作業環境の整備が望まれます。
物理的要因
|
“要因”の洗い出し
(熱・湿度、騒音・振動、証明、衛生、汚染など)
|
人的要因
“人に頼る仕事”では重要な要素
↓
QCサークル活動の導入などによる活性化
|
・ 動機付け
・ 職場のモラル・人間関係
・ 安全
・ 人間工学から見た無理のない作業
実務的には、
・ 目視検査の連続による検出率の低下
・ パソコンの連続作業によるミスの増加
|
作業環境の運営管理としては、
・ 責任部署(責任者)
・ 適用範囲
・ 運営管理方法(教育・訓練、変更管理など)
などをはっきりと定め、実施します。
2. 不適合・改善要望事例と考察
★ヤッスー部長より一言★
当方で実施している作業環境の管理・改善の例を挙げます。
・ 検査場の照明(蛍光灯)の明るさ管理
・ 検査場に直接入り込む直射日光の制御
・ 防虫管理
・ 異物付着防止管理
・ 血痕付着防止管理
・ 作業服の変更(上記3項目のほか、通気性向上など)
・ 空調の整備
顧客要求によるものや従業員からの要求によるものなどさまざまな要求事項がありますが、いずれにおいても最終的な目的は、品質向上とそれに伴う顧客満足の向上です。
<格言> ⇒格言募集中!
・ 作業環境を甘く見ているとあとで大きなしっぺ返しが!
|
前のページへ|目次へ|次のページへ
|