7000円でコリアへ行こう
関釜フェリー
◆プロローグ◆

これは僕が1991年、学生時代最後の年に、韓国を一周した時の話です。
社会人ともなると、自由な時間も少なくなり、のんきな旅行などしていられなくなってしまいます。学生時代最後にどこか外国へ行き、ストリートパフォーマンスをして( 僕は趣味でマジックをしている)現地の人とコミュニケーションをはかることができればいいなぁと思って旅行を計画しました。つまりどこか行きたい国があったのではなく、知らない国でマジックをやる、というのが目的でした。ところが、海外に出るような、そんな大金はありません。当時、格安チケット
(注1)でさえ、一番近い韓国でも3万円以上4万円ちかくしました。しかも二日や三日で帰るつもりではないのでますますお金が必要です。飛行機が無理となれば船です。
調べたところ、神戸〜上海間の鑒真号が2万3千円(2等ザコ寝部屋)、大阪〜釜山間の国際フェリーオリンピア号で、1万8千円(2等)、2等でも結構するものです。結局、東京からは遠いのですが、下関から釜山間で8千5百円(やはりザコ寝部屋)の関釜フェリー
(注2)があり、これを使って韓国へ行くことにしたのです。下関から釜山へ学割を使えば6千8百円、なんと7千円足らずで韓国へ行けるのです! 釜山から入港、バスを乗り継いでソウルでマジックをした、ただそれだけの卒業旅行記です。
もくじ
1.バイバイ下関
準備編
下関を出航

2.釜山の長い一日
まずは釜山観光
みんなと別れて宿探し
市場で買い物を
宿に戻れば…
宿に戻れば…(その2)

            
3.観光地 慶州(キョンジュ)
慶州へ出発
慶州を歩く
                   (まだまだ続く・・・)

注1・格安チケット
旅行会社がIT運賃(パックツアーを作るために旅行会社が利用できる運賃)をばら売りする事でディスカウントしたチケット。航空会社、予約、払い戻し、等さまざまな制限がある。
注2・関釜フェリー
日本の関釜フェリーと、韓国の釜関フェリーが、交互に毎日運行。学生割引は2等Bのみ使える。ちなみに当時の料金は下の通り。
等級 片道 往復
1等A 14,000円 25,000円
1等B 12,000円 21,600円
2等A 10,500円 18,900円
2等B 8,500円 15,300円
現在の関釜フェリーの料金等はこちらでチェックして下さい。
http://www.kampuferry.co.jp/index.htm


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