シフクってるばーいじゃない? 

    Mr.Children Tour 2004 『シフクノオト』
    2004/06/1213 横浜アリーナ
    〜野性の証明〜







2004年 夏のはじめ

ステージに咲いた大輪の花 あなたは確かにそこにいた

あなたは私の憧れ あなたは私の希望 あなたは私の人生

あなたの笑顔をみるのが すき あなたの音がそこにあり わたしはそれに擁かれる

あなたといる瞬間 いつまでもこんな日が続くといい

そしていつの日か またここに戻ってきたいと そう願う






朝からどんよりした蒸し暑い日だった。
3年という長いブランクを経て 事実上の復活ツアーの幕開け
期待はいやでも高まる。特別な朝 特別な空、胸の鼓動が鳴りやまない。
一泊二日の予定でバッグを抱えて家を出る。
3時に友と新横浜で待ち合わせ。ここにくるのも久しぶりだなぁ2年前のレディオヘッド以来?
あたりまえだけど 明らかに違うのはファンの子のファッション
外たれバンドのそれに比べるととてもシンプルで正統派なのです。




始まる前はいつも、爆チル談義で盛り上がりすぎてつい時間を忘れてしまう。
軽く食事をして会場へ向かう頃にはもう4時をまわっていた。
ホール前は人だかりのやま!グッツ売り場もすでに長蛇の列…はーこりゃ無理だな。諦めて列へと並ぼうか。
雑談しながら周りをふっと見てみると、カップルよりもグループ参加が多いような…。
この空白の3年間で 膨大に増殖したファン同士の絆が垣間見える。
前回(ポップ)の時には考えもしなかったこと、自分のHPを持って運営してみるとシミジミ感じる。
多種多様なサイトでお目にかかる人達がこの中にいるんだな〜っと思うと
何とも不思議な気がするのです。時の流れを感じた瞬間。




5時すぎ、遅れてきた友人と合流しイザ会場内へ。
今日はでじロー先行でゲットしたバックスタンド席初体験!
すでに方々より噂は届いてると思いますが、これはマジであなどれませんぞっ
とにかく近いのにビックリ! 6時を過ぎ、いよいよ始まる時間が近づく。
脈が異様に速くなっているのがわかる。隣の友のこんなに落ち着かない、動揺した姿を見たのは初めてだ。
(何を隠そう一緒に見るのは初めてである、ねぇくるみーぬ♪)
ステージが暗くなった、うはーっ心臓が飛びでそ〜。






オープニング

誰もが驚いた一曲目 「終りなき旅」会場が爆発しそうな位の歓声。
Mr.Childrenの曲には旅という言葉がよく登場する。この日、長い長い旅路がはじまった。
「光の射す方へ」「PADDLE」で観客の心を一気にワシづかみ。
元気はつらつぅ!のっけからこんなに飛ばして大丈夫か??
「innocent world」そーきたか。そーまでして歌わせたいのかい?
じゃあ遠慮なく歌わせていただきます☆覚束ない歌詞で必死に食らいつく。
後はボディランゲージで?かもーん和寿!バックから挑発しまくりました(怖)


ここでMCが入る。まったりとした桜井くんの昔の恋バナを延々と…
内容は随所で公表済みなので割愛 (というかほぼ忘れました)
何だかそーとう長くしゃべってましたねぇ和ちゃん MC苦手じゃなかったんですか?
キーワードはファスナー、もとカノ、B型肝炎
ふーんてな感じで聞いてたケド、隣にいた友がボソっと一言
「そりゃ抗体できるわな〜やりまくったんだからっ」たはー完敗^^;
そして最後はヨメに愛のメッセージをしっかり送る和くん。もうどーでもしてっ。ごっつぁんです。




そんな流れで、続く3曲はラブラブモード炸裂「花言葉」
「口笛」→アコースティック調アレンジです。「抱きしめたい」→聞きすぎて感覚がマヒしてます。
(噂によると石川ではこの曲がつよがりに変わってたらしい…聞こえたかしら?)
斜め前の兄ちゃんすかさずトイレいってるし (まちがいなく玄人だ)
ちなみに私は深海で披露されたバージョンが一番すきですね あの痛々しい姿がたまんない。
序盤のヒットパレードではもうとにかく一緒に歌えや踊れやーとあおられてるような?(笑)
半ば脅迫じみた迫力でこちらに迫ってくる桜井くん、そーとうギラギラしてましたわ。
お姉さんすでに息切れ。なのでここらで一呼吸、着席で観賞。




12日ライブ初日、バックステージで観戦していた私は相当舞い上がっていた。
たぶん隣にいた友も 会場にいたファンもそうだろう。
彼らがステージに上がるやいなや歓喜の雄叫びをあげ、
身体という身体を使ってアピールしまくった私(ミーハー丸出し)完璧に我を見失っちまった。
前の席にいた男の子二人組みは さぞや迷惑していたことだろう(平謝)。
想像以上にステージから近かった 初体験バック攻めで興奮は中盤まで続いた。




そんな私の失態をあざ笑うかのように始まった、超ディープな、いやこのライブの核である曲へ。
Pink〜奇妙な夢」「血の管」初っぱなの終わりなき旅からボロ泣きだった友を横目に、
実は私はある意味クールだった。テンション上がってはいてもどこかでモンモンとしていた。
泣けない!ヤッバ〜イっっ!しかーしこの2曲のおかげで蘇ったのだ。
神の声がホールに木魂する。これを聞くためにここ横浜まで来たといっても過言ではない。
生きている事を感じる。魂の叫びに酔いしれる 酔いしれる 感無量です。




趣向をこらしたアレンジの数々がつづく 「掌」サニーさんの歌う姿がスクリーンに映し出される。
二人の掛け合いは美しく力強く、見事なまでに成功した。サニーファン増殖まちがいなし!
そしてこのライブの目玉といえる 「ニシヘヒガシヘ」
ここ最近の暴走ぶりからもボーカルSさんのアイディアであることは間違いない、コスチュームプレイ。
洋楽好きの私にとっては非常に興奮するシロモノであったのだが…マリマンヘヴィメタもどきか??
1歩間違えば笑いモノ、本人は大真面目だったかもしれんけど・・・
大勢のふぁんは反応に戸惑い、たぶん引いていた(爆)和寿さま、勝手に独りでイカないでーー!
その証拠に2日目ではマスク&マントをやめ、アレンジはノーマルバージョンに戻ったらしい(賢明)
あー面白かったのになぁ(笑)奇妙なコスプレ妄想天国 スキ。
深海ツアーの「ブランニューラバー」を思い出しますなぁ。。
てかこれレポになってないし…見てない人は分けわかんないですよね。
見てた私でも記憶がおぼろげで、うまく説明できませんのです(汗)
沖縄ファイナルでは更にバージョンアップして ウチラの度肝をぬいて欲しいアルよ(変態)




ほてった身体を鎮めるかのように Image」が始まる。
静寂の時が、やがて感動の渦となっていく。
多くの人が生で聞いたことのない幻の「It’s wonderful world」から「over ture」が流れてくる。
この作品からいったい何曲聴けるんだろうか 「蘇生」老若男女よ、そぅ何度でも蘇るんだ〜!
よくよく考えるとかなり寒い…がそのセリフに励まされてる私はよりさぶいぼ。
続いて「youthful days」そしてそして「くるみ」いままで張り詰めていた糸が切れた。
生で歌ってこそその良さが生きる曲だ。何でなんだよっちくしょー!またヤラレちまった…号泣です。
「天頂バス」ではお決まり(勝手に)のイエーーーっっイを気持ちよく叫ばしていただきました。
うっふん快感の極み。前列のお兄さんほんとーにゴメンなさいね、ほほほ。




HERO」 何度も何度も飽きるくらい聞き込んだこの曲。
でも今日は初めて私たちの(もとい私の)目の前で歌っている。
バックからの桜井くん モチロン背中しか見えない。
でも私には見える 時に苦しそうに 時に微笑みながら
はにかみながら どんな表情で歌っているのか 手に取るようにわかる。
時々スクリーンに映し出される彼をみては 確認する 美しい。
近所のオッサンの顔は忘れても桜井くんの顔は一生わすれないだろうな・・・これこそが真実。






<アンコール>

Mirror」深海から特別出演。メンバー全員がステージ前方に並び、演奏した。
ちるどれんマーチングバンドの始まり始まり〜!
健ちゃん(河口さん?)が珍しく鉄琴で参加、かわいくてたまりまへん。
いつもこーいうスパイス的一曲をアンコールあとに入れるのが好きだな〜。
さぁいよいよ大詰めです。これを聴かなきゃ帰れましぇん的ナンバー
「タガタメ」 溜め込んだパワーを一気に放出する。
渾身の力で肉体のすべてをふりしぼるように歌い上げるさま、これこそが私の愛したMr.Childrenの姿。
時代を映した歌詞の内容と桜井くんのメッセージが重なり、心の奥底に重く重く 突き刺さってくる。

そこから何かを受け取り 感じて その想いを抱きながら 私達は進んでいく
彼らがこの詩にこめた 願いが かなうといい
一人一人の力はやがて大きな渦となって 世界を変えることが出来たら…
そんな夢みたいなことを考えていた




メンバー紹介 ひねりもなーんもないシンプルな挨拶もたまにはいっか。
大切なサポートメンバーを忘れちゃいかんな〜(苦笑)修ちゃんだけ順番が最後に。
彼らのライブではよくある光景っす。 おちゃめな天才、桜井くん♪




「いろんなサインを受けとめて・・・」 短いコメントのあと流れてきた ピアノの旋律。
ラストチューンsign」会場は最高潮に達した。
すばらしい、終焉に相応しい曲。
どんな宝石よりも美しい。歌うためにこの世に生を受けた 天才桜井和寿。
彼の声はホール全体へ散りばめられ、きらきら輝く一筋の光りになった。
時間はときに優しく、ときに残酷だ。残された時間が〜ぼくらには…残っていない(涙)。
お別れの儀式がはじまった。さようなら シフクノトキ
最後になにか一言いったような気もするけど なんだっけ
さようなら さようなら ありがとう 

さようなら Mr.Children また逢う日まで







SET LIST   


1.終わりなき旅
2.光の射す方へ
3.PADDLE
4.innocent world

<MC>
5.花言葉
6.口笛
7.抱きしめたい

8.Pink〜奇妙な夢
9.血の管
10.掌
11.ニシエヒガシエ
12.Image

(over ture)
13.蘇生
14.youthful days
15.くるみ
16.天頂バス
17.HERO

<アンコール>
18.Mirror
19.タガタメ
20.Sign













June 23, 2004 written by Tina










  〜番外レポ〜



<☆ファッション&ヘアーチェック

まっいつも通りってことで(笑)。Simple&Beauty
メンバーはモノトーン系中心でした?(真面目に覚えていない)
桜井くんは黒パン+白シャツに黒ジャケット。これが噂のスーツ??
アンコールでピンクやブルーのシャツに着替えたくらい。
それよりパンフの格好の方が衝撃でしたが(爆)気合入りすぎちゅーねん。
お揃いのスーツで移動って話もかなーり笑わせてもらいましたけど、コスプレお気に入り??
メンバーが黙って従ったよなぁ…ここでも独り暴走桜井くん♪
うざったいと不評のヘアはチョコっとだけTrimされてたかな。
アタシはキライじゃないけどなーむしろ好き(^^ゞパーマ&ロン毛派。
全体をとおしてスクリーン映像はとても美しかったですね。
彼らのメッセージをしっかりサポートしておりました。
シフク行きのバスに乗った少年は無事たどりついたのでしょうか…いずこへ?




<☆ライブ観賞態度〜教訓

今回、私の最大の失敗はライブを冷静にみられなかったこと。
初っぱなからお祭り騒ぎとゆーことで舞い上がっていたのは事実なんですが、
それでも自分が納得できるようなレポを書くための冷静さは全くなかった。
いや持てなかったというのが正しいかもしれない。
特別に奇抜な演出があったわけではない(ニシヒガはまだまだ甘っ)
普通の普段着の(これが私服ってわけね)カジュアルなライブだった。
いつものように彼らは楽しそうに演奏し、これでもかというくらいに私達を挑発し、
一体化を望み、あの反則技スマイルを惜しみなく放出しまくっていた。
これが一番の驚きだったかもしれない。「一体桜井さんどーしちゃったの??」
ちまたで話題沸騰。もしや後遺症が?ポスターやパンフを見たら一目瞭然かと・・・
なんであのファッションなの??(爆)ニッポン男児=サムライ?
とにかく来る来る近づく近づく、そんなに近づくと噛み付かれるぞってくらい。
センター1列目のお客なんて目の前で固まってるしー、金縛り状態になるはずだわっ。

バックステージ席にいた私たちにも360度に気を使いながら走りまわり、
どこまでもサービス精神を忘れないMr.Childrenのお兄さまがたがいた。
なにせ3年のブランクがあっての宴ですからしてー冷静に見ろってほうが無理な話でして…
あたくし興奮してダイブしそうになりました→ポップ回想、でも今日はイカなかった。
それは沖縄ファイナルまで楽しみにとっておこうって事で☆
こーいう日もるよな、頭が空っぽになっちまうライブってのもさ。
まあいっかっ、と強引に自分を納得させたのでした。




<☆BS席の妄想>

音の悪さとメンバーのオ○リ&ウナジしか見えないところ?
を除けばこんなに美味しい席はないなーっと実感&感謝。
それで千円安いんですからまぁラッキー♪
後で聞いたところによると、ライティングはやはり正面仕様だったらしいです。
とはいえ反対になってたがスクリーンだってしっかり用意されてたし、
健ちゃんは珍しくこちらを何度も振り返って演奏してくれたし、浦さんは光輝いてたし(いつもか)
なんつってもサクちんはウチラの方(向かって左側)がお気に入りだったよーで…(爆)
いや私を見るが為に?何度も何度も駆け寄ってきてはアオリまくっておりました。
ったく野獣化した熟女の魅力にやられてたわねっ彼ったら。主婦フェチ!
間違いなく私たちのいるステージサイドをヒイキ(意識)してたし〜
で、後半我にかえった桜井くん、思い出したように反対側にも行ってみたりして・・・
みたいな?(誰か止めて) これだからシャバに戻れない。
次回は健全に正面からの艶姿、拝みたいものです。




☆2日目あれこれ>

この日は実はライブは見てないのですが、会場にだけは足を運びました。
目的はグッツを買うためと、初日に逢えなかった方々にご挨拶をするため。
おかげでステキな出逢いがたくさんありました。
ネット上だけの交流で、この日初対面がかなった皆さま、久しぶりに再会した友、
公私共々お世話になっているいつものメンバー。楽しいひとときをありがとう!
時間つぶしで行ったラーメン博物館はオモシロかったわ〜お薦め印。

終了間際、なにげに2階へあがってみると2人の女の子が…どーやらここから音漏れがあるようで、
一緒にドアにへばり付いて必死に聴いてしまいました(中から見るとカナリ怪しい)
アンコール手前あたりだったかな?HERO歌っているのがしっかり聞こえるぅ〜タガタメもばっちし!
チケが取れなかったのでせめてここで聴きたかったんだろうなぁ中学生くらいかな?
帰り際に「ありがとうございました!」なーんて…
お姉さんなんもしてないのに〜チルの魅力を熱く語っただけで^^; とっても良い子でした♪

3年間分のファンの想いがここ横浜に集結した、記念すべきツアー。
同じ空間で同じトキを共有できたこと、それこそがシフクノトキだった。






*祭りは終った。しかしここからがツアーのスタート、これから長い旅路の始まり。
この素晴しい宴に立ち会えたことの喜びを胸に帰路へと向かった。
その夜・・・私たちは野獣、もとい野に咲く可憐なコスモスとなり
涙ながらに今宵の感動をわかち合ったことは、いうまでもない。アーメン。




次なる決戦の場所は最北端の真駒内、私的にも初めての地。ひじょーに楽しみです。
カニもラーメンもチルエキスも、美味しい空気も吸って〜呑んで〜食い尽くしてやるっっ!
待ってろよ〜〜Mr.Children!