「終わりなき旅路の果てT」
2001923 沖縄宜野湾市海浜公園屋外劇場


 

01.花(アコースティックバージョン)
02. I'll be
03.ラララ
04.君がいた夏
05. LOVE
06.星になれたら
 MC
07.車の中でかくれてキスをしよう
08.抱きしめたい
09. Printing Dance Dance Dance
10. Round About〜孤独の肖像〜
11.シーラカンス
12.手紙
13.マシンガンをぶっ放せ
14.ニシエヒガシエ
15.光の射す方へ
16.深海
17. Tomorrow never knows
18. Hallelujah
19.
 encore
20. everybody goes−秩序のない現代にドロップキック−
21. Innocent world
22. 1999年、夏、沖縄(2001年バージョン)
23.優しい歌

 

 

2日前ここ沖縄に着いてからというもの、眩しいほどの太陽をみた記憶が無い。
初めての沖縄の旅だというのに気分が滅入る。
Mr.Childrenのライブという目的がなかったらきっと最悪の想い出となってしまっただろう。

記念すべきポップザウルスツアーのファイナル、
その日も朝から激しい雨が沖縄全土を覆い尽くしていた。
しかもバケツをひっくり返したようなどしゃ降りだ、台風が近づいているらしい。
「中止?」の二文字が頭をよぎる。



午前中、中北部の遺跡に行く予定を取りやめ、ネットカフェで掲示板をチェックする。
やはり多くの人がこの天気にやきもきしているようだった。
雨が落ち着くのをまって、那覇市を後にした。



皆なはもう会場へ向かっているだろうか、などと考えながらバスを乗り継ぎ、
宜野湾市コンベンションセンター前に到着。
小高い丘を望む野外劇場に近づくと、直ぐに聞きなれたリハの音が聞こえてきた。
ライブは何とか予定通り行われそうだ。ほっっっ。
(^^♪


開演までのわずかな時間、コンビニで買ったパンとドリンクを持って公園の裏に行ってみる。
すると目の前にトロピカルビーチが現われた
なんてキレイ。


少し上の高台に登り、一人腰かけていると
1999、夏、沖縄が聞こえてきた。
こんなに美しい海を見ながらミスチルの音楽を聴いているなんて贅沢な時間だろう。

 

そしていよいよライブ会場内へ。福岡の方から譲ってもらったチケット、座席は
Aブロック。
カメラチェックを終えてダッシュで走るが、この雨のためかなり滑る。

席は後ろから
2番目であったがほぼ中央の位置、ステージは全く問題なく見渡せる。
噂には聞いてはいたが確かに狭い本当にこの中に4000人も入るんだろうか??

ステージを独り占めしている様な錯覚さえ覚える。







6時15分、スクリーンが始まり高揚感が湧き上がる・・・「いよいよだ」。
しかし雨はまだ止みそうにない、それどころか段々と激しさを増している。
かっぱを着ていてもこの横殴りの雨は容赦ない。
そしてツアー初の
「雨の中ライブ」がスタートした!!


「花」
が始まった。この激しい雨に打たれながら桜井さんは熱唱している。

機材は大丈夫なのだろうか??いやそれ以上に雨に濡れながらギターをかき鳴らす彼は、
いつにも増して色気がある、圧倒される。

そしてまるで子供のようにはしゃいでいる、このハプニングを楽しんでいるかのように。



そういえば先週横浜で目撃した、あごの「黒い物」は無くなっているようだ(笑)。

桜井氏のファッションに関しての神話は結構ある。
ここ最近話題に欠かないのが楽しくもあり、悲しくもあるが。
ベージュのタンクトップ、ピンクのモモ、いやパンツに引き続き、
これは結構評判悪かったようだ(爆)。




しかしこの小さな会場が異常な程盛り上がっている。
狂乱と呼べるほどの興奮状態、ハイテンションの極み。
「雨&ファイナル」という特別な要素のせいだけではない、
これが沖縄という会場の魔力なのだろうか!?
 私の冷静な心はいつしかどこかへ消えてしまった。


 
静かな曲ではじっくりと耳を澄ませ、激しい曲では狂ったように踊り、
叫び、時おり打ち付ける激しい雨にあおられる様に体を揺れ動かす。

Round Aboutそして「ニシエヒガシエ」の頃には、私はすでに現世を超越していた。
演奏している彼らも観客も不思議な一体感に包まれ、やがてその魔力の「虜」となっていく。


MC
や詳しい内容がほとんど記憶に無いこんなライブは生まれて初めての体験である。


普通なら翌日の為に多少残しておくであろう、「余力」というものは全く感じられない。

そう、彼らは120%いやそれ以上のパワーで、その魂の全てを私たちに叩きつけて来る。 

そして私達もそれに答える。何度気を失いかけた事か・・・
イカれたやつらの狂気は留まるところを知らない。
この会場に居る全員が得体の知れない恐竜に捕りつかれてしまった、

モチロンその確信犯は
Mr.Childrenである。

 

結局、ライブが終了するまで雨は降り続け、身も心もずぶ濡れになりながら
2時間半はあっという間に過ぎていった。




感動した。
人は感動すると言葉を失うというのは、本当らしい。

 
心地よい余韻と興奮を引きずりながら、その夜は子供のように寝つきが悪かった。
しかし確かな満足感を体中で感じていた。そして最終日ファイナル公演へと旅は続く・・・・






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