不適合・改善要望事例 | 考察 |
水質調査におけるn-Hexの測定値は(単位:mg/l)、 '02.11月/8 '04.2月/18 '04.12月/27 '05.10月/32 と上昇傾向を示していた。法順守の定期的評価をする中で、この上昇傾向に着目し、その原因を究明していれば、この基準値オーバーを防止できたかもしれない。これは、'05.7月の新しい印刷機を導入する前の事象なので、この上昇傾向についての調査が望まれる。 |
水質の測定結果をグラフなどにしてプロットしておけば上昇傾向がつかめたのだが、測定することおよび結果を受領することで満足してしまい、その分析までは及んでいなかった。 |
下水道法に基づく水質調査を外部委託によって行っているが、その測定結果データに対する当社としての取扱い・判断がされていない。 |
水質調査をすること、結果データを受領することが目的化してしまい、その分析にまでは考えが及んでいなかった。 |
9月度と10月度の進捗管理表を見るとその目標欄の記入内容が異なっており、また、マスタープラン実施計画表と整合していない記載がある。目標を途中で変更した場合には「目的・目標管理シート」および「マスタープラン実施計画表」の改訂が望まれる。 |
月次の進捗管理表が一人歩きしてしまい、もとの目的・目標が置き去りにされてしまっている。 |
目的・目標の達成度の監視・測定において、下記についての改善が望まれる。 @月次の進捗管理は部門ごとに進捗管理表への記入と経営会議での報告で実施されているが、全体としての達成状況が把握できない。 A部門ごとの進捗管理表においてもその時点での“目標に対する”“達成状況”の記載のないものが多く見受けられる。 |
今までは環境目的・目標を達成度も含めて全体的に見てみるという考えがなかった。目標が曖昧、あるいは監視・測定項目が異なっているため、達成度を明確に出せない。 |
目的・目標の進捗状況の報告では、グラフなどを活用し、一目で分かるような資料作りが重要。この資料作りでは経営会議で配付することを前提として内容は網羅的であること(後から読んでもだいたい理解できる内容)。 |
進捗管理表は基本的には活字での報告となり、時系列的な推移を見るためにはやはりグラフなどの活用が不可欠であり、また、目に訴える有効な手段でもある。 |
目的・目標達成活動の結果、“成功した”“実績が出た”事例に対しては、 ・なぜうまくいったのか? ・どのような工夫をしたのか? といった部分の報告、情報の共有化はたいへん重要で、他部門にとっても参考となるはず(QCサークル活動の考え方で水平展開)。 |
一般的に、うまくいった成功事例は素通りして、悪い部分だけがクローズアップされがちだが、成功事例にこそ水平展開すべき重要なポイントが埋もれている場合があり、上手に活用していくことがとても大切。 |
EMPの活動結果を月次「進捗管理表」で報告し、部門長の指示・指導を受けていた。しかし、目標に対する達成可否の記載が不明確(月次または累計)となっており、実施結果の効果が見えない。 |
目標立てがあいまい(数値化されていない、テーマが見えない、そもそも目標にする内容ではない)であるため、結果的に進捗管理の内容もあいまいになり、達成したかどうかの記述ができない。 |
環境法規制等監視測定チェック表で下水のBOD、pH等の測定を未測定としています。特殊設備を有しているので、特定事業所になり下水の定期的な測定が必要になります。 |
EMS構築当初に1度だけ下水の水質調査を実施したが、以降は測定頻度の未決定、費用の問題から実施していなかった。測定頻度は法的に定められており、条例でも詳細定めることになっているが、実際には定められていないという事実もある。 |
2003年9月に印刷機を1台更新していますが、騒音・振動規制法に基づく届出が未実施です(役所に相談した上で、届出準備中であることは確認しました)。 |
騒音・振動規制法で特定施設となっている印刷機等の届出が数年来実施しておらず、審査前に届出の予定を立てていたが、担当者の多忙や審査前の印刷機入れ替え等により頓挫してしまった。 |
法遵守状況の監視・測定をチェック表で3か月ごとに実施され、定期的評価は6か月ごとに実施されていますが、後者については評価コメントの記録がなく、どのように評価したのか分かりません。 |
不遵守に対するコメントは書いていたが、遵守についてはどうして遵守していると評価したか(追跡記録、チェック時の状況など)を記録せず、“遵守”とだけ記録していた。評価の意味を理解していなかった。 |
2003年目的・目標管理シートで、用紙予備率3%削減を第一の目標として活動されています。その月ごとの実績データは実績としての予備率(70〜80%)を管理しており、目標の3%との整合が確認できません。分かりやすい指標とされることをお勧めします。 |
EMPの実績として、結果として目標に対する達成可否が明確に表現されておらず、また、目標である数値の単位と実績としての数値の単位が違った表現となっており、これも達成可否を不明確にしている。 |
「環境法規制等監視測定チェック表」に基づいてのチェックをISO事務局が実施するとのことですが、そのことがマニュアルでは明確でありません。 |
各事業所で定めて主管責任者がチェックを実施すると決めてあるが、実際にはISO事務局が代理で実施していた。 |
異品種混入の削減を目的・目標にして活動を実施していますが、「部門EMP進捗管理カード」で目標50%削減に対する進捗管理を実施していることが確認できません。 |
グループ内の進捗状況が数値で把握されていないので、目標値を50%に設定してもその目標に対する進捗状況を表現することができない。 |
「廃液10%削減」を目標に活動していますが、「部門EMP進捗管理カード」の10月度では、その10%削減に対する進捗度合いを示す具体的な記述が見当たりません。 |
(上記内容と同) |
分離層について、日常管理のチェック項目が確認できません。 |
分離層は月次清掃として専門業者に委託しているが、その清掃以外に担当部門としての日常的なチェックが行なわれていなかった。 |
「環境法規制に基づく監視・測定のためのチェック表」が確認できません。 |
マニュアルではチェック表を使用して監視・測定を実施する定めているが、そのチェック表の様式を作成していなかった。 |
マニュアルで定めた「環境法規制登録台帳 兼 遵守評価表」への主管責任者及び頻度の登録が確認できません。 |
主管責任者と監視・測定の頻度を登録するということはマニュアルで定めたが、審査時点では主管責任者と頻度が決まっていなかったため登録できなかった。 |
騒音について、日常監視チェック表で監視していますが、騒音苦情防止に有効なのか疑問です。 |
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