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★スタートレック・シリーズのサブタイトル(原題)の由来について調べてみました。
★取り上げる原典が偏ってたりしますが、気にしないで下さい。
また、「とりあえず調べただけ」で詳しく確認出来ていないものもあります。
情報をお持ちの方はご教示願えると助かります。
★英語版の聖書にはジェームズ王の『欽定訳』を初めいくつものバージョンがあり、それぞれ訳文は異なっている為、
必ずしもここでの表記と一致しない場合があります。
★ホントは「接写」の close up の読みは [クロウサップ](しかも「大きく取り上げる」と言う意味はない)ですが、
モトネタに合わせて『クローズアップ』としました(笑)。
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STAR TREK: THE ORIGINAL SERIES スター・トレック/宇宙大作戦 | ||
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WHAT ARE LITTLE GIRLS MADE OF ? (第7話『コンピューター人間』) | ||
マザーグースの唄より。 全文は以下の通り "What are little boys made of? What are little boys made of? Frogs and snails And puppy-dogs' tails, That's what little boys are made of. What are little girls made of? What are little girls made of? Sugar and spice And all that's nice, That's what little girls are made of." また、TNG第117話「両性具有ジェナイ星人 "THE OUTCAST"」でもライカーのセリフ中でこの唄が引用されています [⇒クリンゴン語訳] | ||
DAGGER OF THE MIND (第11話『悪魔島から来た狂人』) | ||
シェイクスピア『マクベス』(1605)第2幕 第1場 マクベスのセリフより "I have thee not, and yet I see thee still. Art thou not, fatal vision, sensible To feeling as to sight? or art thou but A dagger of the mind, a false creation, Proceeding from the heat-oppressed brain?" | ||
THE CONSCIENCE OF THE KING (第13話『殺人鬼コドス』) | ||
シェイクスピア『ハムレット』(1601?)第2幕 第2場 第2幕第2場のラスト、ハムレットによるセリフの一番最後に "Wherein I'll catch the conscience of the king." (「王の良心を罠にかけるには持ってこいの手立てだ」) 作品中でレノアはこのセリフを引用しています。 このエピソードでは、『マクベス』、『ロミオとジュリエット』、『アントニーとクレオパトラ』、 『ハムレット』 、『ジュリアス・シーザー』などの言及があります。 (セリフも引用されてそうですが調べきれてません) | ||
FRIDAY'S CHILD (第32話『宿敵クリンゴンの出現』) | ||
マザーグースの唄より。 全文は以下の通り "Monday's child is fair of face, Tuesday's child is full of grace, Wednesday's child is full of woe, Thursday's child has far to go, Friday's child is loving and giving, Saturday's child works hard for a living, But the child that's born on the Sabbath day, Is bonnie and blithe, and good and gay." | ||
WHO MOURNS FOR ADONAIS? (第33話『神との対決』) | ||
パーシー・B・シェリー『アドネイス』(1821) 第47節より "Who mourns for Adonais? Oh, come forth, " また、DS9第136話「モーンの遺産 "WHO MOURNS FOR MORN?"」もこの一節が由来になっています。 | ||
WOLF IN THE FOLD (第36話『惑星アルギリスの殺人鬼』) | ||
ウェルギリウス(ヴァージル)『牧歌』(BC1世紀)より(?) "A sad thing is a wolf in the fold, rain on ripe corn, wind in the trees, the anger of Amaryllis." | ||
THE APPLE (第38話『死のパラダイス』) | ||
旧約聖書『創世記』より(と言われている) "she took of the fruit thereof, and dideat, and gave also unto her husband with her; and he did eat. And the eyes of them both were opened, and they knew that they were naked; and they sewed fig leaves together, and made themselves aprons." 聖書には「禁断の実」としか書かれておらず、これが「リンゴ」なのかどうかはまったく判りません。 今では「のどぼとけ」を Adam's apple というなど、この迷信は広く定着していますね。 英語の apple がもともとは「果物全般を指す総称」だったのがこの誤解と関係しているのかもしれません。 | ||
MIRROR, MIRROR (第39話『イオン嵐の恐怖』) | ||
グリム童話『白雪姫』の有名なセリフより。 "Mirror, mirror on the wall, who's the fairest of them all?" (「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのはだあれ?」) また、マザーグースの唄にも "Mirror, mirror, tell me, Am I pretty or plain? Or am I downright ugly And ugly to remain?" | ||
BREAD AND CIRCUSES (第43話『もう一つの地球』) | ||
ユウェナリス『サトュラエ(風刺詩) 第十番80』(1世紀)より "The people that once bestowed commands, consulships, legions, and all else, now concerns itself no more, and longs eagerly for just two things-- bread and circuses!" 現在では、英語で bread and circuses というと「(権力者が大衆の不満をかわすために供する)食べ物と娯楽」の意味があります。 | ||
BY ANY OTHER NAME (第51話『宇宙300年の旅』) | ||
シェイクスピア『ロミオとジュリエット』(1594)第2幕 第2場 ジュリエットのセリフより "By any other name would smell as sweet;" (「(薔薇の花は)他の名で呼んでも同じように甘い香りがする」) 作品中でカークが発言しています | ||
AND THE CHILDREN SHALL LEAD (第60話『悪魔の弟子達』) | ||
旧約聖書『イザヤ書(11:6)』より "The wolf also shall dwell with the lamb, and the leopard shall lie down with the kid; and the calf and the young lion and the fatling together; and a little child shall lead them." (「狼は子羊と共に宿り 豹は子山羊と共に伏す。 子牛は若獅子と共に育ち 小さい子供がそれらを導く。」) | ||
WINK OF AN EYE (第68話『惑星スカロスの高速人間』) | ||
シェイクスピア『冬物語』(1610)第5幕 第2場 紳士その1のセリフより "every wink of an eye some new grace will be born:" | ||
WHOM GODS DESTROY (第71話『宇宙の精神病院』) | ||
古代ギリシャの劇作家・詩人、エウリピデスの言葉 "Whom the gods would destroy, they first make mad." エウリピデスは古代ギリシャの三大悲劇詩人の一人で、デウス・エクス・マキナ(最後に機械仕掛けの神が登場して、混乱した場を収めてしまうご都合主義)の手法を多用しました。 VGR#67「反乱 "WORST CASE SCENARIO"」でジェインウェイが「デウス・エクス・マキナ」に言及しています。 | ||
REQUIEM FOR METHUSELAH (第76話『6200歳の恋』) | ||
旧約聖書『創世記(5:27)』より "And all the days of Methuselah were nine hundred sixty and nine years: and he died." 「メトセラ」はアダムから8代目の子孫で、ノアの箱舟のノア(10代目)の祖父にあたり、969歳まで生きました。 これは聖書の登場人物中 最長寿記録で、そこから「長命」の意味に使われます ロバート・A・ハインラインの『メトセラの子ら』でも「長命族」の意味で使われています | ||
ALL OUR YESTERDAYS (第78話『タイムマシンの危機』) | ||
シェイクスピア『マクベス』(1605)第5幕 第5場 マクベスのセリフより "To-morrow, and to-morrow, and to-morrow, Creeps in this petty pace from day to day To the last syllable of recorded time, And all our yesterdays have lighted fools The way to dusty death." (「明日、また明日、また明日と、 小刻みに一日一日が過ぎ去って行き、 定められた時の最後の一行にたどりつく。 昨日という日々はいつも馬鹿者どもに 塵泥の死への道を照らして来ただけだ」) この5行を含む全11行のマクベスの独白は非常に有名で、英語圏ではこの独白から多くの小説や映画に引用されているそうです | ||
STAR TREK: THE ANIMATED SERIES まんが宇宙大作戦 | ||
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HOW SHARPER THAN A SERPENT'S TOOTH (第21話『宇宙の神ククルカン』) | ||
シェイクスピア『リア王』(1605) 第1幕 第4場 "Turn all her mother's pains and benefits To laughter and contempt, that she may feel How sharper than a serpent's tooth it is To have a thankless child!" | ||
STAR TREK: THE NEXT GENERATION 新スタートレック | ||
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WHEN THE BOUGH BREAKS (第16話『死に急ぐ惑星アルデア』) | ||
マザーグースの唄より。 全文は以下の通り "Hush-a-bye, baby, on the tree top, When the wind blows the cradle will rock; When the bough breaks the cradle will fall, Down will come baby, cradle, and all." 要するに「一巻の終わり」という意味です。 VGR#164「人への歩み "HUMAN ERROR"」では、ドクターがこの歌の替え歌を歌っています。 | ||
SAMARITAN SNARE (第43話『愚かなる欲望』) | ||
新約聖書『ルカによる福音書(10:25〜37)』 「善きサマリア人」のエピソード(他者に分け隔てなく親切にせよ、というもの)から、逆の「人に親切にして被害を被る話」に使われています VGR#57「霊界からの誘い "CODA"」でもジェインウェイのセリフで『善きサマリア人(Good Samaritan)』が言及されています。 | ||
SINS OF THE FATHER (第65話『クリンゴン戦士として』) | ||
シェイクスピア『ヴェニスの商人』(1596) 第3幕 第5場 ランスロットのセリフより "Yes, truly, for, look you, the sins of the father are to be laid upon the children; " | ||
TIN MAN (第68話『孤独な放浪者』) | ||
フランク・バウム『オズの魔法使い』(1899) より "Tin wood man" (ブリキの木こり) | ||
THE BEST OF BOTH WORLDS (第74,75話『浮遊機械都市ボーグ 前編・後編』) | ||
英語の成句より "(the) best of both worlds" (二つの異なったものの両方の長所、一挙両得、二つのものの良いとこ取り、という意味。 "The couple's baby has the best of both worlds."=「その赤ちゃんは両親それぞれの良い所を受け継いだ」という風に使います) 同時に、このエピソードでは「連邦」と「ボーグ」の「ふたつの世界」を指していると思われます | ||
REMEMBER ME (第79話『恐怖のワープ・バブル』) | ||
シェイクスピア『ハムレット』(1601?) 第1幕 第5場 ハムレットの父の亡霊のセリフより(?) "Adieu, adieu, adieu. Remember me." (「さらば、さらば、さらば。 私を忘れるな」) | ||
I, BORG (第123話『ボーグ "ナンバー・スリー"』) | ||
アイザック・アシモフ『われはロボット』(1950) の原題より "I, Robot" | ||
THE INNER LIGHT (第125話『超時空惑星カターン』) | ||
ビートルズ『The Inner Light』(1968) より "The Inner Light" | ||
SUB ROSA (第166話『愛の亡霊』) | ||
ラテン語で「薔薇の下で」の意味。 愛の女神ヴィーナスが恋人アドニスとの密会を息子のキューピッドに知られてしまい、沈黙の神ハーポクラテスに秘密がもれないよう願い、そのお礼に送ったのがバラだった、というローマ神話に由来し、ローマ人は酒の席での話を外にもらさないシンボルとして、宴席の天井に必ずバラを吊るしたり、彫刻したりする事になっていたそうです。 現在では、"Sub rosa" と言えば「内密に、こっそりと」の意味です。 | ||
THINE OWN SELF (第167話『記憶喪失のアンドロイド』) | ||
シェイクスピア『ハムレット』(1601?) 第1幕 第3場 ポローニアスのセリフより "This above all, to thine own self be true," (「最後に何よりも大事なのは、おのれ自信に忠実であれという事だ」) 劇場版第6作『未知の世界 "THE UNDISCOVERED COUNTRY"』でチャン将軍がこのセリフを発言しています | ||
JOURNEY'S END (第172話『新たなる旅路』) | ||
シェイクスピア『オセロー』(1604) 第5幕 第2場 オセローのセリフより(※断定は出来ないかも) "Here is my journey's end, here is my butt, And very sea-mark of my utmost sail." (「旅の終りがすぐ目の前に、私の目的地が、遠い船路の果てを告げる港の火が、すぐそこに」) | ||
ALL GOOD THINGS... (第177話『永遠への旅』) | ||
英語の成句より "All good things must come to an end." (「いかなる良い事にも必ず終りが来る」) 作品中でQも発言しています またDS9#116「武器を売る者 "BUSINESS AS USUAL"」でゲイラが発言しています。 ENT#98「最後のフロンティア "THESE ARE THE VOYAGES..."」でもリードが発言しています。 こちらは明らかにこのTNG最終話のサブタイトルを意識したものでしょうね。 | ||
STAR TREK: DEEP SPACE NINE スタートレック:ディープ・スペース・ナイン | ||
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BABEL (第5話『恐怖のウイルス』) | ||
旧約聖書『創世記(11:1〜9)』より "That is why it was called Babel --because there the LORD confused the language of the whole world. From there the LORD scattered them over the face of the whole earth." (「こういうわけで、この町の名はバベルと呼ばれた。 主がそこで全地の言葉を混乱(バラル)させ、また、主がそこから彼らを全地に散らされたからである」) | ||
IF WISHES WERE HORSES (第16話『夢幻の刻』) | ||
マザーグースの唄より。 全文は以下の通り "If wishes were horses, beggars would ride. If turnips were watches, I would wear one by my side. And if "ifs" and "ands" Were pots and pans, There'd be no work for tinkers!" 「望むだけで馬が手に入るなら、乞食だって馬に乗る」という歌詞から、現在では英語で "If wishes were horses" というと「願うだけなら何でも出来る」の意味の慣用句です | ||
DISTANT VOICES (第64話『老化促進テレパシー』) | ||
ヘンリー・ワーズワース・ロングフェロー『Tales of a Wayside Inn』(1863-72) より(?) "Ships that pass in the night and speak each other in passing; Only a signal shown and a distant voice in the darkness; So on the ocean of life we pass and speak one another, Only a look and a voice; then darkness again and a silence." | ||
THROUGH THE LOOKING GLASS (第65話『鏡の裏のシスコ』) | ||
ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』(1871) の原題より "Through the Looking Glass" TAS#17「不思議の星のアリス "ONCE UPON A PLANET"」でこのタイトルが言及されています | ||
THE DIE IS CAST (第67話『姿なき連合艦隊 後編』) | ||
プルターク(プルタルコス)『英雄伝』のジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)の言葉より "The die is cast" (「賽は投げられた」) | ||
LITTLE GREEN MEN (第79話『フェレンギ人因わる』) | ||
1955年8月21日にアメリカ・ケンタッキー州で起きた『ホプキンスビル事件』で目撃された宇宙人(とされるもの)が、緑色の小人(ただしこれは誤って広まった認識で、実は目撃者の証言では銀色だった)だった事から宇宙人の事を "little green men" と揶揄して呼ぶようになった。 もっとも、これ以前にパルプSF雑誌には緑の小人型宇宙人が登場している。 本編のモチーフとなったロズウェル事件は1947年に起きたので、当時はまだ little green men とは呼ばれなかったでしょう。(そもそも当時は宇宙人の死体が見つかったとかいう話は出ていないのですが) TOS#21「宇宙暦元年7・21 "TOMORROW IS YESTERDAY"」のセリフ中にも "little green men" が出てきます。 | ||
PARADISE LOST (第84話『地球戒厳令 後編』) | ||
ジョン・ミルトン『失楽園』(1667) の原題より "Paradise Lost" TOS#24「宇宙の帝王 "SPACE SEED"」では、ミルトンの名と、この『失楽園』のルシファーのセリフが引用されています。(日本語吹き替え版では「ミルトン」は訳出されていません) | ||
BAR ASSOCIATION (第88話『ロムの反乱』) | ||
本来は「法律家協会」の意味 "The American Bar Association"(全米法律家協会) Bar は裁判官と傍聴席を仕切る手すりのことで、転じて「裁判所、法律家」の意味になります。 フェレンギの「法律」と酒場の「バー」の両方の意味を持たせた、見事なタイトルですね。 | ||
LOOKING FOR PAR'MACH IN ALL THE WRONG PLACES (第101話『クワークの再婚』) | ||
英語では良く使われるフレーズより(原典未確認) "Looking for **** in All the Wrong Places." (まったく見当外れの○○探し) | ||
... NOR THE BATTLE TO THE STRONG (第102話『戦う勇気』) | ||
旧約聖書『コヘレトの言葉(9:11)』より "The race is not to the swift, nor the battle to the strong." (「足の速い者が競争に、強い者が戦いに必ずしも勝つとは言えない」) | ||
TRIALS AND TRIBBLE-ATIONS (第104話『伝説の時空へ』) | ||
英熟語より "trials and tribulations." (「試練と苦難」「艱難辛苦」の意) | ||
LET HE WHO IS WITHOUT SIN... (第105話『享楽の星・ライサ』) | ||
新約聖書『ヨハネによる福音書(8:7)』 イエスのセリフより "Let he who is without sin cast the first stone." (「罪を犯した事のない者が、最初に石を投げなさい」) | ||
DOCTOR BASHIR, I PRESUME? (第114話『ジュリアンの秘密』) | ||
サー・ヘンリー・モートン・スタンリー 『中央アフリカ・ウジジでのリヴィングストンとの出会いの場で』(1871年11月10日) "Doctor Livingstone, I Presume?" (「リヴィングストン博士でいらっしゃいますね?」) デヴィッド・リヴィングストンはイギリスの宣教師・冒険家。 アフリカで行方不明になった際行われた大捜索に加わった特派員のスタンリーは、ウジジで彼を発見し、この言葉で話しかけたそうです。 (まあ、"〈人名〉 I Presume?" は「〜さんですよね?」の意味の決まり文句なので、これが原典であると断言は出来ませんが…。 少なくともアチラでは良く知られた話ではあるようです) | ||
FAVOR THE BOLD (第129話『ディープスペース・ナイン奪還作戦 前編』) | ||
ウェルギリウス『アイネイアス』より "Fortune favor the bold." (「幸運は、勇敢な者に味方する」) ラテン語では "Audentes fortuna iuvat" 作品中で(英語で)シスコが言及しています。 ラテン語 iuvat は「手助けする」という意味なので、favor という英訳はちょっと違うような…? iuvat は juvat とも書きますが、i と j は元々は同じ文字なので(形が似ていて、アルファベット順で並んでいるのはそのため)どちらでも間違いではありません。 読み方はどちらも「イゥヴァト(ユヴァト)」です。 | ||
YOU ARE CORDIALLY INVITED... (第131話『花嫁の試練』) | ||
招待状に使う決まり文句より "You are cordially invited to attend the wedding of xx and xx!" (「xxとxxの結婚式にぜひご出席下さい」) (後半はいろいろなパターンがあります。 また、結婚式にだけ使う訳ではありません) | ||
FAR BEYOND THE STARS (第137話『夢、遥かなる地にて』) | ||
ヘンリー・ヴォーンの詩『平和』(1650)より 冒頭の4行は以下の通り "My soul, there is a country Far beyond the stars, Where stands a winged sentry All skilful in the wars:" (「わが魂よ、よく聞け、−星空の はるか彼方に一つの国がある、 戦いの業に長じた天使の群れが屯する 一つの国がある。」) | ||
HONOR AMONG THIEVES (第139話『非情の捜査線』) | ||
英語のことわざより "There is honor among thieves." (盗人にも仁義あり) | ||
WRONGS DARKER THAN DEATH OR NIGHT (第141話『憎悪を超えて』) | ||
パーシー・B・シェリー『鎖を解かれたプロメテウス』(1818) 第4章 "To forgive wrongs darker than death or night;" (「死や夜よりも暗い悪を赦すこと」) 『フランケンシュタイン─または現代のプロメテウス』(1818)の著者、メアリ・シェリーは このパーシー・B・シェリーの妻です。 つまり、同じ年に夫婦そろって「プロメテウス」の名を冠した本を出版したわけです。 またTNG#23『悲しみの星に消えたターシャ "Skin of Evil"』では、ピカードがパーシー・B・シェリーの詩の一節を引用しています。 | ||
TAKE ME OUT TO THE HOLOSUITE (第154話『がんばれ、ナイナーズ!』) | ||
アメリカで野球の応援に使われる歌『Take Me Out to the Ball Game』(1908) より 作詞・Jack Norworth、作曲・Albert Von Tilzer 1927年作の、歌詞が多少異なっているバージョンもあります。 | ||
ONCE MORE UNTO THE BREACH (第157話『今一度あの雄姿を』) | ||
シェイクスピア『ヘンリー五世』(1598) 第3幕 第1場 ヘンリーのセリフより "Once more unto the breach, dear friends, once more;" (「もう一度あの突破口へ、友よ、もう一度!」) 劇場版第6作『未知の世界 "THE UNDISCOVERED COUNTRY"』では、チャン将軍がこのセリフを発言しています | ||
IT'S ONLY A PAPER MOON (第160話『ペーパームーンに抱れて −戦争の影パートII−』) | ||
ミュージカル映画 『Take A Chance』(1933)で使われた曲、『It's Only a Paper Moon』より 作詞・Billy Rose and E.Y.Harburg、作曲・Harold Arlen 前年に "If I Believed In Me" というタイトルで発表されたものを、映画公開時に改題されました ナット・キング・コールやフランク・シナトラが歌った事でも有名です | ||
PRODIGAL DAUGHTER (第161話『崩れゆく家族の肖像』) | ||
新約聖書『ルカによる福音書(15:11〜32)』 イエスの喩え話より "The prodigal son" (放蕩息子の話) | ||
THE EMPEROR'S NEW CLORK (第162話『平行世界に消えたゼク』) | ||
ハンス・クリスチャン・アンデルセン『裸の王様』(1837) の原題より "The Emperor's New Clothes" | ||
INTER ARMA ENIM SILENT LEGES (第166話『闇からの指令』) | ||
キケロ(古代ローマの政治家・哲学者)『Pro Milone』より "inter arma enim silent leges" (または "silent enim leges inter arma") (戦時下において、法は沈黙する) | ||
'TIL DEATH DO US PART (第168話『偽りの契り』) | ||
結婚式での花婿の言葉より "'Til death do us part." (死が2人を分かつまで) | ||
STRANGE BEDFELLOWS (第169話『決別の行方』) | ||
シェイクスピア『テンペスト』(1611) 第2幕 第2場 トリンキュローのセリフより "Misery acquaints a man with strange bedfellows." (「(人間せっぱつまれば、)どんな妙な奴とでも添い寝する」) | ||
WHEN IT RAINS... (第171話『嵐の予兆』) | ||
英語の慣用句より "When it rains, it pours." (雨が降れば土砂降り=日本の「泣きっ面にハチ」「踏んだり蹴ったり」の意味) | ||
THE DOGS OF WAR (第174話『自由への叫び』) | ||
シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』(1599) 第3幕 第1場 アントニーのセリフより "Cry "Havoc!" and let slip the dogs of war." (「警告せよ! そして、戦争の犬を解き放て」) 現在、英語で "the dogs of war" というと「戦争の惨禍」の意味の慣用句です 劇場版第6作『未知の世界 "THE UNDISCOVERED COUNTRY"』でチャン将軍がこのセリフを発言しています | ||
STAR TREK: VOYAGER スタートレック:ヴォイジャー | ||
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EYE OF THE NEEDLE (第07話『ワームホールの崩壊』) | ||
新約聖書『マタイによる福音書(19:24)/マルコによる福音書(10:25)』 イエスのセリフより "It is easier for a camel to go through the eye of a needle than for someone who is rich to enter the kingdom of God." (「金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい」) 現在では、英語で eye of a needle というと「針の穴」と別に「不可能な企て」の意味があります。 両方の意味を持たせた、上手いタイトルですね〜 | ||
FALSE PROFITS (第47話『救世主フェレンギ』) | ||
新約聖書『マタイによる福音書(24:24)/マルコによる福音書(13:22)』 イエスのセリフのもじり "For there shall arise false Christs, and false prophets," (「偽のメシアや偽の預言者が現れて、」) false profits と false prophets(偽の預言者)の地口ネタです。(profit と prophet は全く同じ発音です) ストーリーも聖書の「偽の預言者が現われて、大衆を間違った道に導く」という内容に沿った物になってます。 | ||
MORTAL COIL (第80話『大いなる森への旅』) | ||
シェイクスピア『ハムレット』(1601?) 第3幕 第1場 "To be, or not to be: "(生きるべきか、死ぬべきか…)で始まる、有名な「第4独白」の12行目に登場 "When we have shuffled off this mortal coil," (「この現世のつらさから逃れても」) | ||
SOMEONE TO WATCH OVER ME (第116話『誰かが君に恋してる』) | ||
アイラ・ガーシュウィン作詞、ジョージ・ガーシュウィン作曲『SOMEONE TO WATCH OVER ME』(1926) より ミュージカル『オー、ケイ!(Oh, Kay!)』で使用された曲で、現在ではジャズのナンバーでも有名なもののひとつになっています。 言うまでもないですが、アイラとジョージは兄弟です。 | ||
TINKER, TENOR, DOCTOR, SPY (第124話『幻の指揮官』) | ||
ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974) の原題より "Tinker, Tailor, Soldier, Spy" さらにこの原典はマザーグースの唄 "Tinker, Tailor, Soldier, Sailor" です。 | ||
ONE SMALL STEP (第128話『電磁空間アレース4』) | ||
1969年7月20日、人類で初めて月面着陸を果たしたニール・アームストロング船長の、月面での第一声より "That's one small step for man, one giant leap for mankind." (「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である」) | ||
ASHES TO ASHES (第138話『帰らざる時間』) | ||
キリスト教の葬儀の際の祈祷文より "Earth to earth; ashes to ashes, dust to dust." (「土は土に、灰は灰に、塵は塵に」) この祈祷文の元は旧約聖書『創世記(3:19)』より、 "In the sweat of thy face shalt thou eat bread, till thou return unto the ground; for out of it wast thou taken: for dust thou art, and unto dust shalt thou return." (お前は顔に汗を流してパンを得る 土に返るときまで。 お前がそこから取られた土に。 塵にすぎないお前は塵に返る。) | ||
GOOD SHEPHERD (第140話『自立への旅』) | ||
新約聖書『ヨハネの福音書(10:11)』 イエスのセリフより "I am the good Shepherd; the good Shepherd lays down His life for the sheep." (「わたしは、良い羊飼いである。 良い羊飼いは羊のために命を捨てる」) 現在では、英語で "The Good Shepherd" というとズバリ「イエス・キリスト」の事です。 しかし人々を前に「あなた達は羊で、私は羊飼いだ」って、ずいぶん失礼な野郎ですね、イエスって。 | ||
ENDGAME (第171,172話『道は星雲の彼方へ 前編・後編』) | ||
チェス用語『終局』より 日本語の「終局」「終盤」も、どちらもそもそも将棋用語・囲碁用語ですから、それとまったく同じ意味でしょうね。 | ||
STAR TREK: ENTERPRISE スタートレック:エンタープライズ | ||
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TERRA NOVA (第06話『植民星テラ・ノヴァの謎』) | ||
英国の南極探検家、ロバート・ファルコン・スコットの船『テラ・ノヴァ号』より "Terra Nova" "Terra Nova" はラテン語で「新大陸」の意味です。 現在、南極には "Terra Nova Bay" があります。 Terra には「土地」「土」「大地」「大陸」と共に「地球」の意味もあるので、このエピソードで登場する殖民星 "Terra Nova" は「新しい地球」の意味です。 元々は南極を指す言葉を、別の意味に使っているのが上手いですね。 | ||
BREAKING THE ICE (第08話『彗星は去り行くとも』) | ||
英語の慣用句より "breaking the ice." (「打ち解ける」「堅苦しい雰囲気をほぐす」「場を和ませる」の意味) 「彗星(=氷)を砕く」と「打ち解ける」のダブルミーニングですね。 | ||
SLEEPING DOGS (第14話『名誉に生きる者』) | ||
英語の慣用句より "let sleeping dogs lie" (寝ている犬は寝かせておけ=日本の「触らぬ神にたたりなし」の意味) この慣用句はどうやら12世紀ごろまでさかのぼり、14世紀の「英詩の父」ジェフリー・チョーサーも作品中で使っているようです。 | ||
VOX SOLA (第22話『漂流生命体の叫び』) | ||
ラテン語で「ただひとつの声」の意味 vox は「声」(英語の voice の語源)、sola は「ただひとつの」(英語の sole, solo と語源的に関係あり) | ||
IN A MIRROR, DARKLY (第94,95話『暗黒の地球帝国 前編・後編』) | ||
新約聖書『コリントの信徒への第一の手紙(13:12)』 "For now we see in a mirror, darkly, but then we will see face to face." (「わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがその時には、顔と顔とを合わせて見ることになる」) 劇場版「スタートレック・ネメシス "STAR TREK: NEMESIS"」では一部が異なるバージョンのセリフをピカードが口にしています。 | ||
MOVIES 劇場版 | ||
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THE UNDISCOVERED COUNTRY (第6作『未知の世界』) | ||
シェイクスピア『ハムレット』(1601?) 第3幕 第1場 "To be, or not to be:"(生きるべきか、死ぬべきか…)で始まる、有名な「第4独白」の24行目に登場 "The undiscover'd country, from whose bourn No traveller returns," (「旅人が2度と帰らぬ世の果て、未知の国が」) | ||
Addendum from Mother Goose オマケのマザー・グース | ||
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TOS "THE CONSCIENCE OF THE KING" (第12話『殺人鬼コドス』) | ||
レノアが口ずさむのはマザーグースの唄 "Star light, star bright" より "Star light, star bright, First star I see tonight, I wish Imay, I wish I might, Have the wish I wish tonight." レノアは1行目と3行目を抜粋して話しています。 | ||
TOS "AND THE CHILDREN SHALL LEAD" (第60話『悪魔の弟子達』) | ||
子供たちが冒頭で歌うのはマザーグースの唄 "Ring around the roses" より "Ring around the roses, A pocket full of posies, Ashes! Ashes! We all fall down!" イギリスとアメリカで歌詞に違いがあります。 これはアメリカバージョンです。 | ||
TOS "PLATO'S STEPCHILDREN" (第67話『キロナイドの魔力』) | ||
カークとスポックが歌わされるのはマザーグースの "Tweedledum and Tweedledee" と、『鏡の国のアリス "Through the Looking Glass"』のジャバウォックの詩から作られた唄 『鏡の国のアリス "Through the Looking Glass"』 第4章にトゥイードゥルディーとトゥイードゥルダムが登場します。 | ||
TNG "ENCOUNTER AT FARPOINT" (第01話『未知への飛翔』) | ||
データの練習している口笛はマザーグースの唄 "Pop! goes the weasel" より "Up and down the City Road, In and out the Eagle, That's the way the money goes, Pop goes the weasel!" TNG#76「永遠の絆 "BROTHERS"」でもこの曲を吹いています。 | ||
TNG "DISASTER" (第104話『エンタープライズ・パニック』) | ||
ピカードと子供たちが歌う唄は "Frere Jacques" より 歌詞はフランス語では "Frere Jacques, Frere Jacques, Dormez vous? Dormez vous? Sonnez les matines, Sonnez les matines, Din, din, don! Din, din, don!" 英語では "Are you sleeping, Are you sleeping? Brother John? Brother John? Morning bells are ringing, Morning bells are ringing, Ding ding dong, Ding ding dong." [⇒クリンゴン語訳] | ||
TNG "THE MASTERPIECE SOCIETY" (第112話『遺伝子操作惑星』) | ||
アーロン・コナーが口にする唄はマザーグースの "Humpty Dumpty sat on a wall" より "Humpty Dumpty sat on a wall, Humpty Dumpty had a great fall. All the king's horses, and all the king's men, Couldn't put Humpty together again." ENT#36「転送空間の恐怖 "VANISHING POINT"」で、トリップのセリフで3行目が引用されています。 本来の意味は「何をやっても元に戻せない」ですが、そこから「何をやっても上手くいかない」という意味で使われています。 (この唄はとても有名なので、一部だけを引用したパロディも数多くあります) [⇒クリンゴン語訳] | ||
VGR "EQUINOX, PartII" (第121話『異空生命体を呼ぶ者達 後編』) | ||
ドクターとセブンが歌う唄はマザーグース "Clementine" より "Oh my darling, oh my darling, Oh my darling Clementine You are lost and gone forever, Dreadful sorry, Clementine. Light she was, and like a fairy, And her shoes were number nine, Herring boxes without topses, Sandals were for Clementine. Walking lightly as a fairy, Though her shoes were number nine, Sometimes tripping, lightly skipping, Lovely girl, my Clementine." (以下省略) この歌も歌詞にバージョン違いが存在します。 | ||
VGR "VIRTUOSO" (第132話『心に響く歌』) | ||
初めとラストでドクターが歌う唄はマザーグース(フォークソング) "Working on the Railroad" より "I've been working on the railroad All the livelong day, I've been working on the railroad Just to pass the time away. Don't you hear the whistle blowing? Rise up so early in the morn. Don't you hear the captain shouting, “Dinah, blow your horn?” *Dinah, won't you blow, Dinah, won't you blow, Dinah, won't you blow your horn?* (*くりかえし) Someone's in the kitchen with Dinah, Someone's in the kitchen I know-ow-ow. Someone's in the kitchen with Dinah, Strumming on the old banjo and singin'. Fee-fi, fiddle-e-i-o, Fee-fi, fiddle-e-i-o-o-o-o, Fee-fi, fiddle-e-i-o, Strumming on the old banjo." | ||
VGR "HUMAN ERROR" (第164話『人への歩み』) | ||
ドクターが歌う唄はマザーグースの唄の替え歌。 元の歌: "Rock-a-bye, baby, on the tree top, When the wind blows the cradle will rock; When the bough breaks the cradle will fall, Down will come baby, cradle, and all." 替え歌: "Rock-a-bye, baby, in the space dock, When the core blows the shuttle will rock; When the hull breaks the shuttle will fall, And down will come baby, shuttle and all." dock と rock で脚韻を踏んでいたりして、替え歌の方が詩としての完成度が高くなっている辺りは見事です。 THE NEXT GENERATION "WHEN THE BOUGH BREAKS" の項も参照。 | ||
劇場版 "THE FINAL FRONTIER" (劇場版第5作『新たなる未知へ』) | ||
キャンプでカークたちが歌う唄はマザーグースの "Row, row, row your boat" より "Row, row, row your boat. Gently down the stream; Merrily, merrily, merrily, merrily Life is but a dream." [⇒クリンゴン語訳] | ||
ENT "DAWN" (第39話『熱き夜明け』) | ||
トリップが口にする唄はマザーグースの "Mary Had a Little Lamb" より "Mary had a little lamb, Its fleece was white as snow; And everywhere that Mary went The lamb was sure to go. It followed her to school one day, That was against the rule; It made the children laugh and play To see a lamb at school. And so the teacher turned it out, But still it lingered near, And waited patiently about Till Mary did appear. Why does the lamb love Mary so? The eager children cry; Why, Mary loves the lamb, you know, The teacher did reply." | ||
Addendum from Bible オマケの聖書 | ||
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TOS "BREAD AND CIRCUSES" (第43話『もう一つの地球』) | ||
このエピソードのラストのウフーラのセリフ、「太陽ではなくキリスト」というのは、原語では "the sun"(太陽)と "the Son (of God)"(キリスト)とのダジャレです。 そのまま訳したら解りませんよね(^−^; また、"the Sun of Righteousness"(義の太陽)=イエス・キリストという表現もあります。 | ||
TOS "THE EMPATH" (第63話『恒星ミナラの生体実験』) | ||
オザバが口にする言葉は、旧約聖書『詩篇』95番の4節より ""In his hand are the deep places of the earth: the strength of the hills is his also." (「深い地の底も御手の内にあり 山々の頂きも神のもの」) | ||
TNG "BROTHERS" (第77話『永遠の絆』) | ||
ローアがデータになりすましてスン博士から感情チップを得る、という筋書きは、旧約聖書『創世記(25:19〜27:40)』のエサウとヤコブの相続権争いのエピソードより この下りでは、次男のヤコブは長男エサウになりすまし、年老いて目の見えなくなった父親を騙して相続権を得ています。 | ||
劇場版 "STAR TREK: NEMESIS" (劇場版第10作『スタートレック・ネメシス』) | ||
ピカードが口にする言葉は 新約聖書『コリントの信徒への第一の手紙(13:12)』より "For now we see through a glass, darkly," (「わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている」) | ||
Addendum from Shakespeare オマケのシェイクスピア | ||
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TOS "ELAAN OF TROYIUS" (第57話『トロイアスの王女エラン』) | ||
このエピソードの大まかなプロットは、『じゃじゃ馬ならし』の劇中劇より | ||
TOS "WHOM GODS DESTROY" (第71話『宇宙の精神病院 』) | ||
マータが読み上げる詩は、『ソネット集』18番より(14行の内初めの4行) "Shall I compare thee to a summer's day? Thou art more lovely and more temperate: Rough winds do shake the darling buds of May, And summer's lease hath all too short a date:" TNG#72「愛なき関係 "MENAGE A TROI"」の終盤のピカードの愛の演説では、この詩を含むシェイクスピアのソネットを、適当に繋ぎ合わせたものが使われています。 | ||
TNG "ENCOUNTER AT FARPOINT" (第01・02話『未知への飛翔』) | ||
ピカードのセリフ "Kill all the lawyers!" は、『ヘンリー六世』第4幕 第2場より "The first thing we do, let's kill all the lawyers." | ||
TNG "HIDE AND Q" (第10話『死のゲーム』) | ||
このエピソードで、Q が "All the galaxy's a stage,"(「この銀河は舞台」)と言うと、ピカードが "World, not galaxy, all the world's a stage."(「『世』だ、銀河ではなく、『この世は舞台』だ」)と言ってます。 これは『お気に召すまま』(1598-1600) 第2幕 第7場 より "All the world's a stage, And all the men and women merely players." (「この世は舞台、人はみなただの役者」) | ||
TNG "The Most Toys" (第70話『究極のコレクション』) | ||
このエピソードで、ピカードが引用しているのは『ハムレット』第1幕 第2場 より "He was a man, take him for all in all, I shall not look upon his like again." (「なにより立派な人間だった、どこから見ても。 ああいう方には、二度とお目にかかることはあるまい」) | ||
TNG "MENAGE A TROI" (第72話『愛なき関係』) | ||
このエピソードの終盤でピカードが唱える愛の歌は、『ソネット集』の複数の歌を繋ぎ合わせたもの "My love is a fever, longing still For that which longer nurseth the disease. In faith, I do not love thee with mine eyes, For they in thee a thousand errors note; But 'tis my heart that loves what they despise; Who in despite of view is pleas'd to dote." 1・2行目は「ソネット147番」の1・2行目 "My love is as a fever longing still For that which longer nurseth the disease," より。 3〜6行目は「ソネット141番」の1〜4行目 "In faith, I do not love thee with mine eyes, For they in thee a thousand errors note; But 'tis my heart that loves what they despise, Who in despite of view is pleased to dote." | ||
VGR "LATENT IMAGE" (第105話『ドクター心の危機』) | ||
ドクターのセリフ "et tu Tuvok!" は、『ジュリアス・シーザー』第3幕 第1場の有名なシーザーのセリフのパロディ "Et tu, Brute! Then fall, Caesar." (「ブルータスよ、お前もか! ならば死ね、シーザー」) この言葉は史実ではなく、シェイクスピアの創作だそうです。 | ||
劇場版 "THE VOYAGE HOME" (第4作『故郷への長い道』) | ||
マッコイのセリフは、『ハムレット』第1幕 第4場のハムレットのセリフより "Angels and ministers of grace, defend us!" (「天使よ、神の御使いよ、われらを守り給え!」) | ||
劇場版 "THE UNDISCOVERED COUNTRY" (第6作『未知の世界』) | ||
この作品中で、チャン将軍はシェイクスピア作品のセリフをいくつも引用しています "Parting is such sweet sorrow." (『ロミオとジュリエット』) "Have we not heard the chimes at midnight?" (『ヘンリー四世』) "Let us sit upon the ground and tell sad stories of the death of kings:" (『リチャード二世』) "There's a divinity that shapes our ends rough-hew them how we will--" (『ハムレット』) "This above all: to thine own self be true." (『ハムレット』) "If you have tears, prepare to shed them now." (『ジュリアス・シーザー』) "How long will a man lie in space ere he rot?" (『ハムレット』) "Our revels now are ended." (『テンペスト』) "Whether 'tis nobler in the mind to suffer The slings and arrows of outrageous fortune, Or to take arms against a sea of troubles..." (『ハムレット』) "Hath not a Klingon hands, organs... affections, passions? Tickle us, do we not laugh? Prick us, do we not bleed? Wrong us, shall we not revenge?" (『ヴェニスの商人』より。 Klingon の部分は原典では Jew{ユダヤ人}) "I am constant as the northern star." (『ジュリアス・シーザー』) "The game's afoot." (『ヘンリー五世』) "To be or not to be." (『ハムレット』) | ||
■Writing by 茶月夜葉(yaIba' chaDQI') ■ (EARTHDATE:0310.26 (LastUpdate : 2004.25)) |
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