論理哲学論考 1-7
      
3 事実の論理的像は思考〔der Gedanke〕だ。
3.1 文において思考は感官的に知覚可能なように現われる。 〔3.11-3.14
3.2 文において思考はその諸対象に当の文記号の諸要素が対応するように表現され得る。 〔3.201-3.203 3.21-3.26
3.3 文だけが意味〔Sinn〕をもち、文のコンテクストにおいてだけ名称というものは意義〔Bedeutung〕をもつ。 〔3.31-3.34
3.4 文は論理的空間内の或る軌跡を規定する。この論理的軌跡の存在は、もっぱらその諸成分の存在によって保証される。当の有意味な文の存在によって。 〔3.41-3.42
3.5 適用された、考えられた文記号は思考だ。