北海道の小樽市にある小樽運河へようこそ!! この写真の小樽運河は大正3年に着工し9年の歳月をかけて大正12年に完成しました。小樽運河は内陸に水路を掘った運河ではなく沖合を埋め立てて陸との間に出来た水路なので「埋立て式運河」と呼ばれています。海上に停泊した船舶の貨物を艀(はしけ)に積み、その艀を運河に係留し倉庫へ人力で荷揚げをしていました。全盛期には3000人以上の作業員が、朝から晩まで大声をかけ合いながら働いていたそうです。戦争後は樺太などとの交易がなくなったほか港湾の近代化が進んだため物流の拠点としても衰退していきました。昭和40年代に入ると運河を埋め立てて道路にする方針が打ち出され、それに対し運河の保存運動が全国規模で高まりました。半分の幅を残す妥協案が出されましたが、全面保存派との意見が折り合わないまま工事に着手し現在の整備された小樽運河に生まれ変わりました。また当時の幅を残したまま整備された北運河も現存します下の画像は埋立てる間近の昭和50年代の小樽運河で、荷揚げの主流は、とうに艀(はしけ)ではなく本船が直接埠頭に接岸する方式へ変わっています。
埋立て前は幅40メートルあった小樽運河
この画像は、現在の人気スポットである旧浅草橋から見た小樽運河です。埋立て前の運河は40メートルの幅があり、見てのとおり広大な運河でした。前方の橋は旧中央橋で、橋の左角には北海道で初めての法人倉庫会社になった旧小樽倉庫が見えます。この橋から、ゆるやかな坂道を山手(左方向)に歩くと小樽駅にたどり着きます。小樽駅は、道内最古の鉄骨鉄筋のコンクリート造りのレトロな駅で、東京の上野駅と同等の近代的な駅舎と評価され、2006年3月には国指定有形文化財になりました。この度、建設当時の姿を再現するための工事なども含め、2012年3月に改修工事が終わり4月下旬に、リニューアル小樽駅がオープン誕生しました。
旧小樽倉庫
優美な姿の旧小樽倉庫
小樽駅
国指定登録有形文化財の小樽駅
整備される前の北運河
北浜橋から整備される前の北運河を撮った画像です。現在の整備された北運河の幅も昔のままの40メートルで当時の面影をとどめています。観光客でにぎわう南側の運河とは対照的でひっそりとしたたたずまいですが、私は子供の頃によくここで遊んだこともあり小樽運河というとこの北運河なのです。この画像の左側には国指定重要文化財 旧日本郵船 (株) 小樽支店 の重厚な建造物があり、この建造物と運河の間にはかって舟入場があったそうです。現在はこの場所を運河公園として整備し憩いの場所となっています。
北運河
整備された北運河
旧日本郵船小樽支店
旧日本郵船小樽支店
キャンパスに向かい運河の作品を描く人
整備される前の小樽運河にも、キャンパスに向かい運河を描く人を所々で見かけました。ヘドロが堆積し悪臭を放ち無用の長物と化してしまった運河のどこが良いのだろうと当時の私は子供心に思っていました。でも今は古きよき時代を偲ばせるたくさんの石造り倉庫や歴史的な建造物は眺めているだけでもいい気分にしてくれます。ぜひぜひ後世に残してほしい、これは小樽の宝なのですからね!
当時の倉庫群
この画像は竜宮橋から北運河方向ですが、道路の拡張工事で、現在はこれらの運河沿いの倉庫のほとんどが姿を消してしまいました。現在の竜宮橋から北運河方向の画像です。
小樽運河の引き舟
艀(はしけ)とはどんなもの
河川や運河などの内陸水路や港湾内で重い貨物を積んで航行するために作られた平底の船舶です。艀(はしけ)の多くはエンジンを積んでいないため自力で航行することができないので左画像の引き船(タグボート)に牽引されたりしながら航行します。小樽運河の艀(はしけ)は、沖合いに停泊した貨物船からおろされる荷物を石造り倉庫などへ運送するために活躍しました。しかし港湾の近代化などにより、その役目を終えることとなりました。
浅草橋から見た小樽運河の全景
小樽運河パノラマ写真
小樽駅舎から正面玄関を出ると、ビルとビルの谷間に小樽港が見えます。そして港へ向かって緩やかな坂道を下って行くと、かって運河の幅が40㍍もあった(現在の幅は20㍍)小樽観光スポットの小樽運河にたどり着きます。私が子供の頃はよく運河の艀や引き船に乗り上がり遊んだことを思い出します。札幌と小樽間の札樽自動車道が出来るということでそれに伴い道路の拡張工事が始まり港町・堺町・有幌の倉庫群が次々と姿を消していきました。また運河界隈には一流の建築家が設計した北のウオール街と呼ばれた銀行建造物、そして商社や海運の建物、それから明治中期から昭和前期にかけて小樽は出船入船で賑わい運河周辺にはたくさんの石造倉庫が建てられました。その数多い歴史的建造物の中から一部を紹介している小樽歴史探訪。 幕末から明治・大正・昭和初期の小樽の生い立ちを紹介している小樽見聞録(動画・音声あり)。その他、壁紙カタログやおたる便箋そして小樽ポストカードの画像・無料テンプレート素材のUP作業を続けていきますので、これからもウェブサイト小樽運河をよろしくお願いします。
大正時代の小樽市街全景

これは小樽運河がまだ完成していない大正初期の小樽市街の画像です。パノラマの自動スクロールなので確認しにくいと思いますが、向って左上には石炭を効率的に船へ積み込むために建造された手宮高架桟橋(明治44年)が見えます。そこから右側へ伸びているのが、いまも現存している日本で始めて造られたコンクリート製の小樽港北防波堤(明治41年)です。日本海ですから波が荒れると、沖合に停泊してい る大型船に近づいて積み下ろしをすることが大変難しいということで造られました。2001年に北海道遺産に選定されています。小樽運河も積み下ろされた荷を効率的に倉庫へ運ぶために造られました。画像の中央手前の小樽駅(旧小樽停車場)から緩やかな大通りを下ると船入間の左角に小樽倉庫(明治23年)が見えます。その他、大家倉庫(明治24年)や日本銀行小樽支店(明治45年)共成【オルゴール堂】(明治45年)海陽亭(明治半ば)向井呉服店支店倉庫(明治40年)などが確認できます。小樽港内には北防波堤に守られるように艀や大型船が停泊していて当時の国際貿易港としての繁栄がこの画像から偲ばれますね。
小樽運河の今昔と小樽の歴史
旧日本郵船小樽支店
小樽歴史探訪
旧日本銀行小樽支店
小樽見聞録
坂の街 小樽
小樽港から見た母なる山の天狗山と小樽市中心部
小樽湾から山手を見ると左から毛無山、つぎに天狗山そして右側に赤岩山があり、その三方の山に向かい道を延ばして小樽の町は広がっていきました。テレビや映画のロケ地などでよく知られている船見坂は、運河から中央市場をかすめ国道5号線に出ると三角市場の脇にあります。函館本線を橋で越える、この坂の勾配は、15度もあるので初めてこの坂を車で通る人はびびるかもしれませんよ。また、名物の坂では国道5号線の産業会館前から山手に向かう地獄坂です。この坂の周りには、小樽警察署、小樽税務署、法務合同庁舎等々、役所がたくさんあることで、この地獄坂という名前が付いたとか!・・・わかりますよね!そして地獄坂は、小樽商科大学(旧小樽高商)までの1.5㎞まで続きます。今話題の「蟹工船」の小説を書いた、小林多喜二や作家の伊藤整の母校がこの小樽高商です。当時の、この坂は鋪装なんてされていなく長い距離の急な勾配が続くこともあり疲れるし歩きにくい・・・地獄ですね。これも名前の由来とか!その他にも、小樽には急勾配で知られる手宮の十間道路の坂。西暦1857年(安政4年)に道を開いたことで、安政の坂道といわれる住吉町の山の上の坂と、海陽亭・堺町の小樽オルゴール堂に接している三本木坂。かって、北海道内の仏壇が小樽で作られていたことで、職人の家が軒をつらねていた山田町と相生町にまたがる職人坂。木材商のドイツ人が、大正6年から32年間に渡り小樽に住んでいて市民との関わりも深いことからいつしか呼ばれるようになった外人坂。この小樽にはさまざまな名前が付いた急坂はまだまだたくさんあります。当時の人達は三方の山(毛無山・天狗山・赤岩山)に道を切り開き、たくさんの坂とともに小樽の歴史をきざみ重ねてきたんですね。
天狗山から小樽市街を望む
天狗山の頂上から見た小樽市街
天狗山の山頂へは、ロープウェイで登ることができます。そして観光道路も整備されて、夏季ならマイカーで登ることもできます。山頂からは、小樽市街はもちろん小樽港や石狩湾、そして晴れた日には遠く暑寒別連峰や積丹半島を眺望できる絶好のビューポイントです。美しい夜景は北海道の三大夜景(他は函館山と藻岩山)と知られ、夏はスライダーやリス公園などの屋外施設も楽しめます。冬は小樽天狗山スキー場として営業していて、ここは北海道のスキーの発祥の地とされています。1923年(大正12年)の第1回全日本スキー選手権が、ここ小樽天狗山スキー場で開催されました。
冬の小樽
小樽手宮緑化植物園から見た冬景色
明治時代、小樽と高島を繋ぐまともな海沿いの道が無く、高島の住民は、現在の手宮公園のある煤田山(ばいてんやま)を越えて励ましの坂を下り、小樽へ向かっていました。高島から小樽に通じる稲荷坂は昔、メーンストリートだったため、商店などが軒を連ねていて賑わっていたそうです。大正に入り、高島と小樽の陸上交通の必要性から、海岸のがけを切り崩し、埋め立てを施し道路整備をしました。この周辺にはその他に、神田坂そしてうまやの坂があります。うまやの坂の頂上付近には手宮緑化植物園があり、そこから展望すると、小樽港と石狩湾の広々とした海が広がっています。
船見坂 ・ 天狗山から見た小樽市中心部 ・ 地獄坂
小樽運河四季絵

雪に閉ざされた長い冬がやっと終わり、5月に入ると道南地方に桜前線が到着し北海道全域に桜の開花が始まります。6月に入ると高い山々の雪が融けだし木々の新緑がまぶしい時期になります。7月、初夏の訪れとともに本格的に観光シーズンに入り、8月上旬には夏の盛りを迎えます。しかし下旬から9月にかけて、徐々に平地でも気温が下がり秋の気配を感じ始めます。9月の中旬からは紅葉の時期に入り10月の初雪、そして11月の冬の訪れとともに観光シーズンはオフシーズンになります。でも、冬の運河は季節の移り変わりを感じつつ四季折々の姿で観光客を迎えてくれます。
ライトアップされた小樽運河

壁紙カタログ

 


壁紙集
大きいサイズもありますここをクリック!

 



おたる便箋集
おたる雪景色 秋のおたるうんが 哀愁の小樽運河
ノスタルジア小樽 港町小樽 坂の町小樽
冬の小樽運河 小樽の町並み 夕暮れの小樽運河
小樽駅点景 GasLanp 小樽運河情景
晩秋の小樽 冬の小樽港 鴎の舞い
レトロな街 小樽 宵闇の小樽運河 小樽運河(光彩)
小樽 ガス灯の明かり Otaru Canal 小樽運河公園
小樽運河ワイドPart1 小樽運河ワイドPart2 小樽運河ワイドPart3
          
その他の便箋 その他の便箋 その他の便箋 その他の便箋 その他の便箋 その他の便箋
その他の便箋はここをクリック!

 

小樽の雪あかり
年間たくさんの観光客が訪れる小樽も11月に入り雪の訪れとともにシーズンオフになります。しかし雪化粧をした小樽運河もいいものです。わたしは夜空からしんしんと降る雪がガス灯の明かりに照らされ輝きながら降り落ちるさまが大好きなんですよ!毎年2月に行われる小樽運河の冬のイベント「小樽雪あかりの路」では運河にキャンドルの浮き球が浮かび幻想的な運河が演出され旧手宮線跡地や市街中心部などでは手作りのスノーキャンドルなどが優しいあかりで迎えてくれます。
小樽雪あかりの路
 
ニセコ積丹小樽海岸国定公園
赤岩沖から見たニセコ積丹小樽海岸国定公園
赤岩沖から見たニセコ積丹小樽海岸国定公園の海岸線です。左端が小樽港で順に茅柴岬、高島岬、祝津、赤岩、オタモイ、忍路、余市、遠くは積丹半島まで望むことができます。この海岸線は日本海の荒波に洗われて海面から高くて100m以上の断崖絶壁が断続的に続き、とても雄大な景観が楽しめます。
ニセコ・積丹ドライブ記
ガス灯が照らす街並み
夜になると運河の散策路にはガス灯が灯ります。ガス灯のやわらかな光はどんなに寒い夜でも心の底にぽっと明かりが灯るような気分にさせられます。明治期の小樽の料亭などにもガス灯が使われていたそうで小樽の街並みを照らすもっともふさわしい光なのかもしれませんね!
小樽散策
やさしい光を灯すガス燈
なまらいいんでないかい小樽弁
北海道の先住民族はアイヌ民族ですよね。しかし日本の中世(鎌倉・室町・戦国時代)には本州から北海道南部に和人(日本人)がすでに進出していて、和人とアイヌ民族との交易が盛んに行われるようになりました。また両者間の対立も幾度かくり返しながら、明治に入ると北海道の防備と開拓を進めるため屯田兵制度ができました。そして明治30年代から大正にかけ移民が急激に増え日本各地の伝統的文化を北海道にもたらしました。方言も地方の文化として北海道に渡り、小樽は東北や北陸地方からの移民が多いため、この地方の方言が小樽弁の形成に影響しています。それも漁港に近い人たちのなまりはきついと言われるように小樽の手宮や高島は漁港に近く、この周辺に住む人たちは津軽地方の移民が多いのかどうかわかりませんが老人どうしの会話は意味難解でよく情報で聞く津軽弁そのものでした。しかし今時の人はテレビの普及など環境の移り変わりで現在は標準語に近くなっています。
小樽弁を紹介しているページへいくべぇ!
小樽弁
小樽ポストカード
ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン

ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン

ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン

ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン ポストカード裏デザイン

ポストカード表デザイン ポストカード表デザイン ポストカード表デザイン ポストカード表デザイン
その他のポストカード その他のポストカード その他のポストカード その他のポストカード その他のポストカード
その他のポストカードはここをクリック!

手描き風ポストカード 手描き風ポストカード 手描き風ポストカード 手描き風ポストカード 手描き風ポストカード
手描き風ポストカードはここをクリック!









おすすめリンク
Photoshop 手描き風画廊







Copyright (C) Moto204. All Rights Reserved.