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レーベン号とボランティア 1 ―― 2011年 09月 22日
ボラバス・レーベン号のことを教えてくれたのは、もちろん友人の M (cf. 7. 22 )。
でも、バスに乗りたいと思ったのは、レーベン号の写真――フロントの部分に書かれた 「手を貸すぜ 東北」 という文字――を見たときだった。
「がんばれ」や「がんばろう」じゃなくて、「手を貸すぜ」
「手をお貸しします」でもない、「手を貸すぜ」
なんだか胸が熱くなった。
フランクで、具体的・現実的な応援 がしてもらえそうな感じ。
(被災者ではない、のに、なぜかいつも手伝ってもらう側に立つわたし。甘〜
^^ )
かつて、人から「がんばれ」と言われるたびに「これ以上、何を頑張ればいいのよ!」と怒っていたBB(乳がんの親友)の面影が、ふっと心をよぎる。(cf.
ガンと「うつ」)
このバスなら、わたしでも大丈夫かも、と思った。 〈*1〉
わたしのような 病身の "力なし" (しかも、ちゃらちゃらしている)でも、受けとめてくれそうな、ドーンとした雰囲気があるもの。
ちゃらちゃら――
そう。 今回も、受け持つ作業ががれきの片づけや草刈りなのは知っていた。だから、爪は割れないように短く切った。
「でも、マニキュアはする〜! スカートはいて行く〜!」
これは、趣味 + 昔からのちょっとした決めごと。
政治的なこととボランティアは、遊び半分でする。女子供(おんなこども)でいく。
たとえば、デモに参加するときはジーンズははかない。しゃらしゃら長いスカートで、できればヒールの靴で歩く。
とるにたりない非力なもの、足手まといになるようなものを、邪魔にしない世界が好きだから。
レーベン号は、中身もドーンとしていた。
きっとレーベンの社長さんの気っ風の良さが、バス全体に表れているんだろう。(cf. 7. 22 )
なんとしても東北のお手伝いがしたい、という思いから、大型の観光バスを個人で所有し、自ら運転して、毎週末ボランティアを何十人も運んでくれている。今週で、もう18回めだ。
だのに、ちっとも偉そうにしないの。
久しぶりに、義侠〈ぎきょう〉とか任侠〈にんきょう〉とか、言いたくなってしまったぜ。
とにかく温かい。熱くて厚くて安心だ。そして、めっちゃ楽しい。
乗客の中に、一人で参加している女性や、何度もレーベン号に乗っているリピーターが多いのも当然だね。そしてその中から、この社長に協力しようという強力なクルー(乗組員)が出てきたわけも、とてもよくわかる気がする。
(わたしも、きっとまた乗車しますぅ ^^)
社長さんはすごく照れ屋で、じつはボランティアという言葉も嫌いなのだそう。
「そんな大層なことはしていない」って...。
でも、すてきなことを、献身的に潔く実現している。すべてが自発的で、とっても自然...。それこそがボランティアだと、わたしなどは思うのだけれど。
そして、日本語のボランティアという言葉にいつのまにかついてしまった、なんとなくお為ごかしで偽善っぽい匂いも、レーベン号なら変えていけるんじゃないか、とかも。(*⌒―⌒*)♪
(つづく)
◆ * 1 やみぃ級のヘタレが無事に参加できたので、もう、たいていの方が大丈夫です。
ただし、投薬中だったり、リンパ浮腫をお持ちの方は、念のためドクターにご相談くださいね。
◆ 上の写真は、「手を貸すぜ 東北」の缶バッジ (くわしくは次回)と、マニキュア爪♪
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