申し訳ございませんが、画像はありません。もう車体更新による型式変更や他社への譲渡などで型式消滅しているので写真を撮ることができないのです。

 更新後は2200系2230系2270系の3形式になっていますが、中でも2200系は車体はほとんどそのままなので、そちらをご覧いただければ参考になるかと思います。

 もしも写真を提供しても良いという奇特な方がいらっしゃいましたら、こちらまでメールをお願いします。

 22000系は高野山直通急行のラッシュ時の増結用として、また旧型車の置き換え用として1969年に登場しました。性能は21000系に準じていますが、両開き扉になり前面が貫通扉になるなど、7100系を17mにしたような外観となっています。塗色はは21000系と変わりありません。増結用ということもあって全編成が2両編成で製造されましたが、増結運用一本槍ではなく2+2の4両で高野山まで乗り入れることもありました。

 高野線の橋本以降は単線で、高野下を過ぎると急カーブと急勾配の連続する山岳区間(通称「山線」)に入ります。この山線に直通できる車両をズームカーといいますが、これは平坦区間を速く、山岳区間を力強く、まるでカメラのズームレンズのようにその場に対応して走るところから名づけられました。特に21000系を「丸ズーム」、そしてこの22000系を「角ズーム」と言うこともあります。また通勤用であることから「通勤ズーム」とも言われます。

 長らく高野山行き急行およびその増結用として活躍してきた22000系ですが、老朽化により一部は更新工事を受け高野線用(後に支線転属)の2200系、支線用の2230系、貴志川線用の2270系に形式変更されました。また1編成は熊本電気鉄道に譲渡されました。最後まで残った未更新車も1997年8月にさよなら運転をしてついに引退、「角ズーム」こと22000系は静かに高野線を去りました。

製造初年:1969年(昭和44年) 制御方式:抵抗制御

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編成表(2003年7月14日現在、廃車、更新・改造による形式変更、他社への譲渡などにより形式消滅)

編成 Mc1  Mc2 製造年 製造工場 改造後の編成 改造年 廃車年月 譲渡先 譲渡年
22001F 22001-22002 1969年(昭和44年) 東急車輌 未改造のまま引退 19年    
22003F 22003-22004     モハ200形201F 1998年   熊本電気鉄道 1998年
22005F 22005-22006     2200系2201F 1994年      
22007F 22007-22008     2200系2202F 1994年      
22009F 22009-22010     2230系2233F 1994年      
22011F 22011-22012     2230系2231F 1994年      
22013F 22013-22014     2200系2203F 1994年      
22015F 22015-22016     2230系2232F 1994年      
22017F 22017-22018     未改造のまま引退 19年    
22019F 22019-22020     2270系2275F 1995年      
22021F 22021-22022     未改造のまま引退 19年    
22023F 22023-22024     2270系2276F 1995年      
22025F 22025-22026     2270系2273F 1995年      
22027F 22027-22028     2270系2274F 1995年      
22029F 22029-22030     2270系2271F 1994年      
22031F 22031-22032     2270系2272F 1995年      

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