南海10000系

 10000系は四国連絡特急「サザン」の座席指定車に使用されます。9000系と同じく、旧1000系廃車のための置き換え用として作られました。「サザン」は、昼間は10000系4両のなんば側に自由席車輌として7000系列(7000系7100系)を4両連結します。

 登場時は2連でしたが1992年に4連化することとなり中間車が登場、2連10本に中間車を8両増備して4連28本の体制となりました。その際先頭車6両も中間車化改造を受けています。中間車には化粧室、自動販売機などもついていて、11000系系と同仕様となった増備車は窓が連窓になったり、座席が多少硬めになったりシートピッチが拡大されたりしています。なお、移行期間のほんの一時期ですが、中間車の4連を挟んだ6両全車座席指定編成も走っていました。

 一時期10006Fは下り方のパンタを使用せず片パン化されていた時期がありましたが、これは試験的なものだと思われます。2200系がそうであったようにいずれは全て片パン化されていくことも考えられますが、10006Fは現在は片パン化をやめています。

製造初年:1985年(昭和60年) 制御方式:抵抗制御
ブレーキ装置:電磁直通空気ブレーキ(発電ブレーキ併用)
         直通予備ブレーキ
台車形式:空気バネ式

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編成表(2004年3月29日現在)

編成 Mc   T    M   Tc 製造年 製造工場
10004F 10004-10804-10104-10904 1985年(昭和60年) 東急車輛
10005F 10005-10805-10105-10905   東急車輛
10006F 10006-10806-10106-10906   東急車輛
10007F 10007-10807-10107-10907   東急車輛
10008F 10008-10808-10108-10908   東急車輛
10009F 10009-10809-10109-10909   東急車輛
10010F 10010-10810-10110-10910   東急車輛
車番文字は増備車、製造年は1992年(平成4年)

10000系運用編成例はこちら

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