タイトレッキング2004年
3年連続タイのトレッキングに出かけた。
鶏インフルエンザのニュースが連日報道
される中での出発だった。
新しく就航したタイ航空の直行便でチェ
ンマイに入った。人口80万のチェンマイの
中心部ですら、朝は鶏のトキの声で目が
覚める。ましてや、トレッキング中の村々
ではどこも鶏が犬や豚と一緒に走り回って
いた。しかしタイの鶏インフルエンザは中部
が中心で、北部ではあまり心配はないよう
だった。
2002年2003年と2年続けて、タイの
最高峰ドイインタノンの周辺を歩いたが、
2004年は、チェンマイから北へ20キロほど
行った『メイ・タン地区』の2泊3日のトレッキ
ングに参加した。
ヨーロッパ人に人気のあるトレッキングは
いつもヨーロッパの人たちとの交流の場に
なる。右は、トレッキング・エージェンシーに
あった、メイタン地区の概念図。
今回のメンバーは、ドイツ人2人、
イギリス人2人、スイス人1人、それに
日本人1人(私)の6人。
私を除いた5人の年令は、30才前後。
私の半分以下である。しかも全員が男性。
歩く時はかなりのハイペースになるが
いつも山歩きをしているので、何とかつい
ていけた。
チェンマイから2時間半ほど(昼食と買物の
時間を含む)で、車を降りて歩き始める。スタ
ートして10分ほど歩くと、温泉があり、ゆっくり
足湯を楽しんだ(上の写真)。
初日は1時間ほど歩くだけで最初のカレン
族の村に泊る。小さな村だが、ゲストハウス
は3つほどあり、他のグループも滞在して
いる。メイタン地区は、ドイインタノン地区に
比べるとトレッカーが多い。
またメイタン地区のトレッキングは、1000m
以下の所を歩くので、それほど寒くはない。
このカレン族村でも、たくさんの鶏が走り
回っていた(右の写真)。
2日目。2時間ほどアップダウンを
繰り返して、エレファントキャンプ着。
ドイインタノンと比べて、目の前に
メイタン川が流れているので、気分
がよい。
昼食の後、象に乗ってメイタン川を
下る。ここは象もたくさんおり、1頭に
2人で乗る。ドイインタノンでは、3人
も4人も乗ったのが、やはり2人で
乗るのが一番快適だ。
左の写真はイギリス人2人。前に
象使いが乗っている。
約1時間10分象に乗って、ラフティン
グの乗り場に着く。2日目はここに泊る。
メイタン川沿いのラフ族の村らしいが、
あまり村人の気配はない。その代わり
ゲストハウスは、たくさんある。
ここにも鶏がたくさんいた。右の写真の
手前の方にも鶏が写っている。
3日目。この日歩きはなく、バンブーラフ
ティングで、メイタン川を下るだけである。
筏の先頭にはプロが乗り、続いて4人
体重の軽い順に乗る。80キロ近いヨーロ
ッパ人と比べて、断然軽い私は一番前。
後ろの2人だけが竹のオールを持つ。
後ろの2人は方向を変える時
に大変重要な役割を果たす。
急流になると、先頭のガイドが
「レフト」「ライト」と大声で叫ぶ。
本当の難所は2ケ所あった。
最初の難所が左の写真。前の
2人は筏を降りて、川沿いに歩く。
後ろの2人が必死に漕ぐが、この
後、岩にぶつかってしまった。しか
し幸い転覆は免れた。
次の難所、他の筏は後ろの2人
を残して降りたが、私の筏は乗っ
たまま激流に入る。途中で岩に
乗り上げ、全員川の中に入って
ズブ濡れになってしまった。
それでもすぐ立て直して、難所を乗り切った。流れはゆるやかに
なり、やがてシャン族の村が見えてきた。メイタン川のスリリングな
2時間のバンブーラフティングはここで終り。
昼食の後、迎えの車でチェンマイに帰った。