The Band Members   
オックスのメンバー全員の本名と生年月日は次の通り。

●福井利男(リーダー・ベース)本名・同じ。1947年(昭和22年)1月29日生。
●岩田裕二(ドラム)本名・岩田裕次(ひろつぐ)1946年(昭和21年)4月15日生。
●岡田志郎(リード・ギター)本名・岡田 史郎。1949年(昭和24年)6月9日生。
●野口ヒデト(ヴォーカル)本名・野内正行。1950年(昭和25年)11月27日生。
●赤松愛(オルガン前期 
〜'69,5月)本名・赤松義信。1951年(昭和26年)2月14日生。
●田浦幸 たうら ゆき(オルガン後期 
'69,5月〜)本名・田浦久幸(ひさゆき)。
     1950年(昭和25年〕10月30日生。
      
■清水芳夫 (マネージャー)           
ディスコグラフィ


参考文献
『なかよし』 別冊付録「スワンの涙」 講談社
『REMEMBER』 SFC音楽出版 
『GS & POPS』 GS & POPS社
『ザ・プロマイド GUYS』」 群雄出版社
『日本の60年代ロックのすべて』 黒沢進 編著  ビート資料刊行会
『日本のロック 50's〜90's』(別冊太陽) 平凡社
『日本ロック紀 GS編』 黒沢進 著  (株)シンコー・ミュージック
『みんなGSが好きだった』北島一平 中村俊夫共著 扶桑社文庫
その他 雑誌『 TEEN LOOK』 『セブンティーン』『近代映画』『月刊平凡』『女性自身』
『りぼん』『マーガレット』『少女フレンド』
CD『 VINTAGE COLLECTION ・オックス』解説
CD『 OX COMPLETE COLLECTION』解説
 


  The Band Members
 オックス・ディスコグラフィー (EP, LP 企画物、ベスト盤)
 A−オックスの曲が聴きたい人へ  CDガイド
 B−オックスの写真が見たい人へ  フォト・アルバム
 C−オックスの映像が見たい人へ   TV番組

 

オックス・ディスコグラフィー
(ビクター)

EP

レコード

番号

発売日

曲名

作詞

作曲

編曲

VP-8

1968年5月5日

ガール・フレンド

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

花の指環

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

VP-13

1968年9月5日

ダンシング・セブンティーン

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

僕のハートをどうぞ

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

VP-15

1968年12月5日

スワンの涙

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

オックス・クライ

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

VP-16

1969年4月25日

僕は燃えてる

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

夜明けのオックス

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

VP-19

1969年6月25日

ロザリオは永遠に

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

真夏のフラメンコ

 橋本淳

筒美京平

筒美京平

VP-21

1969年10月10日

神にそむいて

なかにし礼

鈴木邦彦

渋谷毅

夜明けの光

なかにし礼

鈴木邦彦

渋谷毅

VP-22

1970年2月5日

許してくれ

あぼ・くみこ

中村泰士

渋谷毅

ジャスト・ア・リトル・ラブ

西川ひとみ

中村泰士

渋谷毅

VP-23

1970年5月5日

僕をあげます

 阿久悠

佐々木勉

馬飼野俊一

花の時間

 阿久悠

佐々木勉

馬飼野俊一

VP-24

1970年12月5日

もうどうにもならない

多木比佐夫

淡の圭一

淡の圭一

ふりむきもしないで

多木比佐夫

利根常昭

利根常昭

誤りがあれば順次訂正させていただきますので、お気付きの点お知らせくだされば幸いです。→mail


シングルEP盤 の中では

「ダンシング・セブンティーン」B面の「僕のハートをどうぞ」だけが、オルガン赤松愛のvocal。それ以外のシングル曲はすべて、ラストシングルまでリードヴォーカル野口ヒデトがvocalをとっている。

「ガール・フレンド」の ♪ マイガール♪、「花の指環」の ♪ ウォホ・・・♪、のパートは岡田志郎、「僕は燃えてる」の出だし ♪ 君を求めてー♪  の2回目の部分は赤松愛が歌っている。赤松愛の在籍は、四曲目の「僕は燃えてる」まで。
「ロザリオは永遠に」以降は、新メンバー、後期オルガン・田浦幸
がコーラスにも加わっている。彼のvocal曲がシングルにもLPにも残されていないのは、残念。
「許してくれ」のB面「ジャスト・ア・リトル・ラブ」の最初、 ♪ 愛されたいんだ ♪ の部分、ラストの美しい高音ともリードギターの岡田志郎が歌っている。

                                    

LP

オックス・ファースト・アルバム
SJX-501 (1968年12月5 日)
"OX FIRST ALBUM " 
CD化  

Side A

1. ガール・フレンド vocal: 野口ヒデト  2. 花の指環 vocal: 野口ヒデト
3. 待ちくたびれた日曜日 vocal: 赤松愛   4 . 風の噂 vocal: 岡田志郎
5. 実らぬ 恋 vocal: 岩田裕二  6. 夜をぶっとばせ vocal: 野口ヒデト

Side B

1. ダンシングセブンテイーン vocal: 野口ヒデト
2. 僕のハートをどうぞ vocal: 赤松愛
3. オー・ビーバー  vocal: 野口ヒデト  4. 涙にくれた瞳 vocal: 福井利男
5. サイモンセッズ vocal: 野口ヒデト  6. ホリデイ vocal: 岡田志郎

このLPには、編曲:利根常昭とクレジットされているが、シングル曲以外の編曲を利根常昭が担当したという意味だと思われる。 「ガール・フレンド」などはシングルと同じテイクなら、編曲は筒美京平だと思う。

**

テル・ミー/ オックス・オンステージNO.1  SJX-502 (1969年2 月5 日)
" TELL ME / OX ON STAGE NO.1 "   
2002年9月全曲CD化。

Side A

1. スワンの涙 vocal: 野口  2 . オックス・クライ vocal: 野口
3. ハロー・アイ・ラブ・ユー vocal: 赤松  4. 一人ぼっちの世界 vocal: 岡田
5. オールマイラビング  vocal: 赤松  6. ガール・フレンド vocal: 野口 
7. ベイビーカムバック vocal: 岡田  8. ジョニー・ビィ・グッド vocal:赤松・野口 

Side B

1 . サニーvocal: 赤松  2. 雪が降る vocal: 福井利男(訳詩:清水芳夫)
3. 出船 vocal: 野口  4. わらべ唄メドレー・とうりゃんせ vocal: 赤松 ・
母さんの唄 vocal: 岡田 ・子守歌 vocal:野口
5. ドント・プレイ・ザット・ソング vocal: 赤松  6. テル・ミー vocal:野口・赤松

LPは二枚のみ

*「オックス・ファースト・アルバム」には5人全員のvocalが収録されている。(全曲CD化)
A)1、2はオックスのデビュー曲AB面。3は当時のギリシャの女性アイドル、ヴィッキーのヒット曲。 4、5はオックスのオリジナルで、4の作詞はマネージャーの清水芳夫、作曲はリーダーの福井利男。5は作詞:清水芳夫、作曲:上田耕三。上田は福井と岩田が在籍していたキングスというバンドのリーダー。 6はもちろん、ローリング・ストーンズのカバー。
B)1、2はオックスのシングル2曲目AB面。 3、4はオックスのオリジナルで、作詞・作曲はいずれも清水芳夫・福井利男。「オー・ビーバー」も失神曲のひとつで、ラストのリフレインでヒデトが失神する。 5は1910フルーツガムカンパニー、6はビージーズのヒット曲をカバーしたもの。

**「テル・ミー/ オックス・オンステージNO.1」は 失神バンド・オックスが残した唯一の実況録音盤。

ドント・プレイ・ザット・ソングの後半から、赤松愛がだんだん半狂乱になり、客席も騒然。そこへラストの「テル・ミー」のイントロが聞えると、何か起こりそう、と胸騒ぎがしてくる。静かに歌いはじめたヒデトの声は、じょじょに泣き声に変わっていき、ファンの女の子達もすでにフツーではない雰囲気。やがて正気でないヒデトのかわりに、後半歌いだすのは、愛。興奮状態のそのまま、ドラムが高々と鳴り響くエンディングへとなだれこむ。 熱狂の一枚です。 しかし「ガールフレンド」もビートルズもわらべ唄もあるから、後半がより盛り上がるのであって、あくまで通して聴きたいLPです。


ライブ盤LP(アナログ復刻版)について

・ PLP-7728  オックス テル・ミー/オックス オン・ステージNo.1(シリーズ:GSアナログ復刻大作戦)Pヴァインレコード(株) TEL: 03-3460-8611

このライブ盤LPは、アナログ復刻盤(1969年--1997年)として、当時の30cmLPを内容をそのままの形で復刻して発売されている。 ジャケットもオリジナルをそのまま生かして再現。 付属のポスターも白黒だが付いている。


その他 企画物、ベスト盤など

・SJX-19 「オールスター・フェスティバル/吉田正傑作集」というLPに1曲参加。
(B面7曲目)恋をするなら   野口ヒデト・赤松愛

※西郷輝彦にあこがれて歌手をめざした、というだけあって、ヒデトは青春歌謡が得意。橋幸夫のこの曲も歌い込んでいて上手。 愛ちゃんが一緒なので、ポップさが際立って、軽快に仕上がっている気がする。ちょっとデュエットっぽいです。CD化。「 VINTAGE COLLECTION」収録。


 (電々公社記念盤)
・「ひとりの電話」 (1968年) 野口ヒデト・赤松愛

※作詞:橋本淳、作曲:筒美京平。「スワンの涙」のコンビが作った、オックスの名曲のひとつ。CD化されているのでぜひ、そちらを聴いてください。 「筒美京平60's RARE TRACKS」 収録。


・SB 413 ビバ・オックス (1968年) 4曲入りソノシート。 スナップ集などもついていた。
 ダンシング・セブンティーン/ガール・フレンド/僕のハートをどうぞ/花の指環

※他に、A面がオックスの「ガール ・フレンド」B面がモップスの「朝まで待てない」というレコードも一枚、ビクターから出ている。

メモリアルアルバム
・ SJX-8512 「オックス・メモリアル・アルバム/あの日の若者」(1976年) 
※オックス解散後に出された、通算3枚目のLPで、オックスのベスト盤的なもの。 内容はファーストアルバムに「許してくれ」が追加。

カセットテープ
・VCH-2776 「懐かしのGSヒット」1983年 ビクター
※オックスとジャニーズ、ダイナマイツ、モップスのヒット曲を16曲収録したテープ。 オックスは「ガール。フレンド」「スワンの涙」
「ダンシング・セブンティーン」の3曲  (Special thanks to Syakusyain san)

 


オックスをもっと知るためには

A− オックスの曲が聴きたい人へ
   (CDガイド)

 

オックス・コンプリート・コレクション (2002/9 発売)

●オックスの曲を試聴できます: →HMV

●オックスの曲を収録したCDは一般店での取り寄せ、amazon等の通販で購入できます。参考: Shoplist

●テイチクからは、GS曲のCDが次々リリースされており、未CD化曲の発掘に期待したいところです。 オックスの曲を収録したCDに関しては、このコーナーで順次ご紹介していきますが、リリース情報は、TEICHIKU のSITE でご覧になれます。


1. オックス VINTAGE COLLECTION  VDR-25185 (89/06/07) amazon
2. オックス ファースト・アルバム   VDR-18211 (95/07/05)
amazon
3. 筒美京平 ULTRA BEST TRACKS, 60'S RARE TRACKS  
  VICL- 60191(98/03/21)
amazon
4. カルトGSコレクション ビクター編  VICL-23047 (97/07/22)
amazon
5. GSオン・ステージ     TECN-25701 (01/02/21)
   amazon
6. GSポップ・カヴァーズ   TECN-25702 (01/02/21)  
amazon
7. 筒美京平GSコレクション TECN-25723 (01/07/25)   
amazon
8. なかにし礼GSコレクション TECN-25742 (01/07/25)  
amazon
9. 阿久悠GSコレクション  TECN-25 743 (01/07/25)   
amazon
10.  GO! CINEMANIA SERIES REEL 9 /
    Mera ... Mera Mera - Group Sounds Original Cinema Trax   
    PSCR-5938〜9(01/03/07) 
amazon
11. モッズが愛した日本の夜(97/03/10)ブルース・インターアクションズ
amazon

12. CULT GS BOX (カルトGS BOX)  CDSOL-1032〜37(WQCL-101 〜6)(00/03/04) 

13.  GS ミーツ・ニューロック 1969-1971 (アメイジング・GSシリーズ 5) SPW-10033 (00/04/25)


14.
オックス・コンプリート・コレクション
(2002/9 発売)

 

その他、「スワンの涙」か「ガールフレンド」、あるいは両方を収録したGSのオムニバスCDもあります。思い出のGS天国  決定版 GS天国 究極のグループ・サウンズ全集1,3など。

番外編として「グループ・サウンズグッディーズ(下)」 VDR-1139をあげておきます。全盛期当時の録音ではなく1986年に録音リリースされたもの。「スワンの涙」を福井利男が、タイガースの「モナリザの微笑」を岡田志郎がカバーしています。

 蘇るグループサウンズ大全集 (8枚組144曲)にもオックスは7曲収録されていました。問い合わせは通販専門の 東芝EMIファミリークラブ 

作曲家・筒美京平氏が手がけた代表的なアーティストであるオックスの曲は、筒美氏の企画物CDにはよく入っています。
・「Times-筒美京平20th Anniversary 」 (ビクター篇) 1987 年
VDR-9058 
Dics 2に「スワンの涙」「ダンシング・セブンティーン」「ガール・フレンド」の3曲を収録。

・「History-Ultimate Collection 1967-1997」CBS SONY  1997年
SRCL-4071 Dics 1に
「ガール・フレンド」「ダンシング・セブンティーン」「スワンの涙」の3曲を収録。


 誰がVocalをとっているかは EP盤 LP盤の箇所をご覧ください。

1. はオックスの代表曲を集めたCD。オックス・ファースト・アルバム全曲と、シングル代表曲の計21曲を収録。ヒット・シングルはほぼ網羅されている。 ジャケット写真もファーストアルバムのものを使用。
2. はオックスのファースト・アルバムのCD化。

野口ヒデトのヴォーカリストとしての魅力を知るのには、
1の「オー・ビーバー」「僕は燃えてる」をおススメします。 70年代男性アイドル(あいざき進也、伊丹幸雄、城みちる等)に興味のある方、「僕のハートをどうぞ」そして「待ちくたびれた日曜日」を聴いてみて下さい。 赤松愛がいかに感覚的に時代に先行したアイドルだったかが、わかると思います。

3. にはオックスの傑作曲が4曲収められています。
「オックス・クライ」は絶対聴いてほしい曲。 オックスのステージの雰囲気が感じられる傑作。歌詞も素敵。「ダンシング・セブンティーン」はオックスの2曲目シングル。「真夏のフラメンコ」は、「ロザリオは永遠に」のB面。
「ひとりの電話」 短い曲の中にあるドラマ性が、はっきりと伝わってくる感動の一曲です。主人公の少年を演じる、赤松愛と野口ヒデトが素晴しい! 貴重音源からののCD化。
♪ひとりのるすばん〜と歌いだすのがヒデト、♪モシモシぼくです〜からが愛です。二人の絶妙のコンビネーション、そしてみんなのコーラスも最高。 ♪リンリリンリン

4. はファースト・アルバムから「夜をぶっとばせ」1曲を収録。
(リリース当初のCDでは、オックスの
ライブ盤LPから選んだ曲があと3曲入っていた。「オックス・クライ」「ハロー・アイ・ラブ・ユー」「ガール・フレンド」。 現在は、テイチクの「GS POP COVERS」でその3曲は聴ける。)

5.6.7.8.9 は、2001年、テイチクよりの再発CD。

5. は、テンプターズ、タイガース、ブルー・コメッツ、ワイルド・ワンズ、バニーズ、ゴールデン・カップス、オックスなど主要GSのライブ曲を集めたCD。 当時のGSのステージの楽しさを味わうことができる。
オックスはラストに登場、ライブLPから「オックス・クライ」「ハロー・アイ・ラブ・ユー」「ガール・フレンド」「テル・ミー」の4曲が収録されている。 「ガール・フレンド」では、突然わきあがるファンの大合唱に、ヒデトが圧倒されてしまう。ライブ盤ならではの、感動。 赤松愛のオルガンの音色にも泣けます。 「テル・ミー」はこの時点で初CD化。 オックス・ライブ盤の完全CD化は、オックス・コンプリート・コレクションで実現されました。(2002/9  発売 →詳細情報

6. はGSの洋楽カヴァー曲をまとめたCD。 オックスはローリング・ストーンズの「夜をぶっとばせ」(Let's spend the night together ) 1曲。訳詩は阿久悠。

7. は作曲家・筒美京平のGSナンバーを収録したCD。選曲も、榊ひろと氏の解説も素晴らしく、おすすめの一枚です。「ガール・フレンド」「ダンシング・セブンティーン」「僕のハートをどうぞ」「オックス・クライ」「夜明けのオックス」の5曲収録。「僕は燃えてる」B面の「夜明けのオックス」は初CD化。コーラス部分にも、まだ明るさが感じられる、このシングルを最後に、赤松愛は脱退。

8. は作詞家・なかにし礼のGS名曲集。なかにし礼の詞の世界を堪能できる一枚。    オックスの曲は「神にそむいて」B面の「夜明けの光」一曲だけだが、これが初CD化。  輝く夜明けと、自由な世界を待ちわびる、末期・オックス時代のヒデトの熱唱。

9. はこれも作詞家名曲集で、阿久悠のGS作品。 オックスの曲は2曲収録。      「僕をあげます」そしてそのB面「花の時間」。「花の時間」は初CD化。

10. はGS映画からの音源を集めた、画期的なCD2枚組。
オックスは「ガール・フレンド」と「ブラック・ルーム」が聴けます。「ガール・フレンド」は、オーケストラ演奏のシングル盤と違い、オックスの演奏が聴ける。オルガンやギターの音がレコードとはまったく違う印象を与えます。ヒデトの声も、初々しい。 また黛ジュンとオックスによる「ブラック・ルーム」は貴重! 映画の中には、もう一度聴きたいGSの演奏が、数多くあるわけですが、ここにそれが実現。これもGS研究第一人者の黒沢進氏の労によるものです。「ゴー!シネマシリーズ」は、60年代〜70年代の日本映画からの音源を発掘した、マニア向け企画 で、GSファンにも、映画ファンにも感激もののシリーズ。

11. なんと田村正和が歌う「空いっぱいの涙」を収録というレア盤。なかにオックスの「ドント・プレイ・ザット・ソング」が収められ、花を添えています。これも黒沢進氏の選曲。

12. はGSのCD6枚組セットで、LPサイズBOX超豪華盤。122曲収録。黒沢進氏のミレニアム・プロジェクトのひとつ。オックスはVol.5  On StageにライブLPより「ガール・フレンド」の大合唱が収められている。

13. 新星堂の「アメイジング・GS・シリーズ」の中から、2002年4月にリリースされた5枚目のCD。 ニューロックの影響を受けたナンバーを集めた一枚である。ジャケット写真は PYGで、長身に毛皮が映えるサリーの姿にあの時代の香りがする。ザ・リードの「すてきなバレリ」、テンプターズ 「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」、ハプニングス・フォー 「ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン」など選曲も渋く、ラストは沢田研二作曲のロック・パイロットの「ブルージーン・ブルース」でしめくくる。 オックスは”最後のカリスマGS”として紹介され、ライブ盤からドアーズの「ハロー・アイ・ラブ・ユー」が一曲収録されている。       


                オックスの映像が見たい人へ

B−オックスの写真が見たい人へ

メンバーの写真

 
 オックスは一時ブロマイド売上第一位の人気だったので、種類もたくさんありますし、メンバー一人一人のものも出ています。当時の彼らの衣装やルックスを見るには、とてもいいと思います。
ただし、前期と後期では、メンバーが替っているので、注意してください。1969年5月までの前期オルガンは、赤松愛。その後、彼の後任として入ったのが、田浦幸(現・夏夕介)で、解散まで在籍します。また野口ヒデトは、現在歌手の真木ひでとです。

◎ブロマイドは購入できます。→プロマイドステーション


オックスのフォト・アルバムはこちら→ @photohighway   


あとは古雑誌ですが、古本屋で、1968年5月頃から1969年ぐらいの芸能雑誌、少女雑誌を探せば、グラビアにはよく出ていると思います。(明星、平凡、近代映画、週マーガレット、週少女フレンド、週セブンティーン(1968年創刊)等) しかし入手難!復刻希望します。最近はYahooのオークションにも出ています。

 


                        オックスの写真が見たい人へ

C−オックスの映像が見たい人へ

映画 

オックスは3本の映画に出演しています。

●「天使の誘惑」 1968  松竹

●「落葉とくちづけ」1969 松竹   キャスト

●「女番長・野良猫ロック」1970 日活

 
2006年1月「落葉とくちづけ」がDVDになりました。
(1995年 松竹ビデオ VHS, SB 0479)

「落葉とくちづけ」 *** amazon 等で買えます。

斉藤耕一監督 出演:尾崎奈々、ヴィレッジ・シンガーズ 

オックスは特別出演として、「オー ・ビーバー」「スワンの涙」を披露します。 特にいきなり野口ヒデトのアップではじまる「オー・ビーバー」の熱唱は貴重な映像です。 また、映画「ロミオとジュリエット」のロミオそっくりの衣装で、「スワンの涙」をステージで演奏する五人の姿は、一見に値します。 オックス、とりわけ赤松愛の数少ないカラー映像です。

パッチギ!」(2005年封切 井筒和幸監督)を見て 本物のオックスも映像で見てみたいと思った方は、'60年代の「落葉とくちづけ」をぜひ見て下さい。 実際のオックスの演奏シーンがあります。

なお「パッチギ!」のオープニングでオックス役を演じるのは 加瀬亮(Vo.野口ヒデト)浅利陽介(Org. 赤松愛)ザ・サイクロンズ(G.岡田志郎 D 岩田裕二 B.福井利男

 

※映画館で見たときは、「子守歌」(ライブLPに収録)が一部BGMとして使われていたと思っていたのですが、ビデオでは、どうもカットされたようです。この辺のこと、記憶があいまいなので、ご存じの方、教えてください。e_mail


「天使の誘惑」
黛ジュンの主演映画。 ゴーゴー喫茶に出演する、オックスの姿を見ることができます。 白いタイツにブルーのベストの衣装で、「ガール・フレンド」と「ブラック・ルーム」(こちらは歌は黛ジュン)を演奏します。 この2曲は、CD 「GO! CINEMANIA SERIES REEL 9 / Mera ... Mera Mera - Group Sounds Original Cinema Trax」に収められています。 こちらもぜひDVD化して欲しいところです。


「女番長・野良猫ロック」
田浦幸加入後に出演した、こちらは和田アキ子主演映画。 オックスはゴーゴーホールで「僕をあげます」を演奏。 ほかに、モップス、オリーブ、アンドレ・カンドレ(井上陽水)も登場。

オックスの登場はヤクザの抗争シーンのあと。 OXのネームの入ったドラムが写り、そして白いジャケットの福井利男、キーボードを弾く田浦幸の姿が。ヒデトが「あの人を〜」と「僕をあげます」を歌い出します。短いシーンなので、お見逃しなく! ゴーゴーホールの階段に確か”オックス大好き!”の落書きが・・・

オックスの出番は少ないですが、モップスのステージといい、ギターを抱えたアンドレ・カンドレの印象的な歌声といい、当時の風俗が興味深い作品です。 ついでながらゴーゴーホールにいる金髪の男の子は、アイドル歌手の金髪のジョージこと、富田ジョージ。 

一度セルビデオビデオで発売されたらしいですが、そちらは現在廃盤。 
レンタルで TSUTAYA にあるという情報を頂きましたので、興味のある方はそちらを探してみて下さい。→

GS映画は普通のテレビ放送、CS放送などで時々流れます。また当時のニュース映画などの映像がテレビの特別番組で取り上げられる場合も、たまにあります。


テレビ


オックスとテレビ番組

(1968年〜69年当時オックスが出演した、テレビ番組についてのページはこちら →


 

★2003年10月4日 赤松愛さん 「ブロード・キャスター」のGS特集に出演 → 詳細はこちら



最近のオックス映像 再放送について

★2005年6月6日 「名曲の時間です」にてオックスの映像が。
テレビ東京系『名曲の時間です』でオックスの映像が2曲も流れました。
「ガールフレンド」の映像は下に出てくるものと同じですが、今回は待ちに待ったフルコーラスでした。
もうひとつは、「テル・ミー」の失神映像でした。
詳細はこちら→



★2003年2月12日 オックスの映像が又もやテレビに・・・
つい先日TBS系で放送された「超豪華!あの人は今!!夢の紅白歌合戦」で、オックスの映像が流れました。(映像はスポニチクリエイツ提供)
今年はこれでもう2度目です!

GS特集のコーナーで、タイガース、カーナビーツ、ゴールデン・カップス等とともに「スワンの涙」を歌うオックスの映像が登場しました。

短い時間でしたが、カラー映像です。衣装はブルーのベストスーツにピンクのフリルブラウス。これは下の表にもありますが、93年の「驚きももの木」にも登場しましたし、今まで何度かテレビ放映された映像です。
次回は、特集を組んでゆっくり見せて欲しいですね!


2003年1月3日 オックスの映像がテレビ放映

テレビ東京系でお正月に放送された「賀正!ときめきのヒットパレード '03」に、オックスもほんの短い時間でしたが、姿を見せました。
GS映像はブルーコメッツ、ゴールデン・カップス、ヴィレッジ・シンガーズとオックス。
オックスがスタジオで「ガール・フレンド」を歌う映像は、1993年の「 TVジェネレーション」に使われたものと同じで、10年ぶりに取り上げられました。
白黒の画面がやけに斬新!です。
この手のGS映像は、いつも短時間でカットされてしまうので、とても残念です。ぜひ一度特集で、たっぷり曲を聴かせて欲しいものです。

1993年以降にテレビ放映されたオックスの映像は:

◎「スワンの涙」テレビ番組の戸外でのカラー映像。 
(1993年 「
驚きももの木20世紀」、1994年「金曜TVの星」で放映)

◎「ガール・フレンド」テレビ番組のスタジオ映像(1。白黒。 
(1993年「
TVジェネレーション」、2003年「賀正!ときめきのヒットパレード '03」)

◎「ダンシング・セブンティーン」他、遊園地の野外ステージ。白黒。
(1993年 「
驚きももの木20世紀」、1993年「 TVジェネレーション」)

◎「テル・ミー」他、16ミリフィルム「飛び出せ!オックス」の一部
(1997年 「
日本のうた 100年」) 

◎「ガール・フレンド」当時のテレビ番組「ジャポップス・トップ10」のスタジオ映像。フルコーラス(1993年に一部放映された完全版を2005年6月6日放映)。テレビ東京映像ライブラリー提供  詳細はこちら→


1. 驚きももの木20世紀      リストに戻る

 「熱狂!グループサウンズ時代」1993年

冒頭のGS映像はオックスからはじまる。まずマイクを持って歌う野口ヒデトの後ろ姿、ついで、ジャズ喫茶で演奏するオックスのメンバー達。胸元に刺繍のある、黒いチュニックの衣装だ。

スタジオには元タイガースの森本太郎を迎え、GSブームを検証していく。アマチュア時代のエピソードを交えながら、前半ではタイガースのデビューから解散までを追う。当時のいろんな風俗、GSの映像も流れ、GS好きにはすごく興味深い番組だった。

オックスファンが注目すべきは、オックスの失神をとりあげていることである。GSブームの、大人にとってはアブナイ部分ということで、番組の後半に失神バンド・オックスが登場する。

「スワンの涙」を歌う映像はまだ珍しかったフルカラー。ピンクのフリルブラウスにブルーのベストスーツ。靴は真っ赤だ。オックスの鮮烈なカラーコーディネートをよく伝えるシーンである。

そのあと話題は失神パフォーマンスへと移る。

そこで、赤松愛本人が失神についてコメントする音声が流れたのは驚きだった。

「みなさんこんにちは、オックスです。オックスの愛です。失神のことですが、あれは僕たちが思いっきり唄ってて、思いっきりハートをこめてやってるから、失神じゃなくて陶酔だと思うんです。でもあれいろいろ演技だって言われますけど、でも僕ら思いきりやっててなるんですから・・・・」と弁明するのだ。ファンも一緒に失神するから教育上よくないとか、PTAの非難を浴びたころだ。

しかしこれ、一体いつ録音したんだろう。

このときバックに流れる映像は、遊園地の野外ステージ。ギターを抱えて踊る福井利男と岡田志郎の姿。長い睫毛をふせて、オルガンを弾きながら微笑む赤松愛。ドラムスティックを振る岩田裕二の姿もしっかり写る。ファンの少女たちの表情もあわせて、オックスの人気ぶりが、手にとるようにわかる映像である。

この野外ステージは、代表的なGS映像のひとつとして、いろんなGS特集番組にこのシーンが何度も取り上げられている。何かの形でビデオ化できればいいのだが。 

 

2 .「日本のうた100年」         リストに戻る

グループサウンズ・短くも美しく燃え 1997年

NHK BSで放送された特別番組である。

GSブームを描くなか、オックスにスポットを当て、リーダー福井利男の現在の姿も取材している。実はこの中で、オックスの貴重なライブステージ映像が流れたのである

これもまず、オックスの映像から始まる。うしろに流れるのはスパイダースの曲なのだが、ヴォーカルマイクを抱えた後ろ姿は、オックスの野口ヒデトだ。前述のTV番組「驚きももの木」と同じ、遊園地の野外ステージの映像が使われている。

そのあとは、タイガース、テンプターズ、ワイルド・ワンズなど、主要GSのヒット曲がレコードジャケット、当時の映像とともに次々とかかる。

さて、その次のシーンからが、いよいよオックスのコーナーだ。

「ガールフレンド」が流れるなか、ジャズ喫茶でのライブステージの映像メンバーとともに、演奏するオックスが紹介された。「すい星のごとく現われた」失神バンドという訳である。

そして過激な失神ステージである。

曲はもちろん、かの有名な失神曲「テル・ミー」だ。岩田裕二が激しくドラムをたたく中、マイク持ったまま野口ヒデトが髪振り乱して舞台に倒れ込んでいく。上着のボタン全部外してしまってオルガン弾きながら、後ろで叫ぶように歌っているのが赤松愛。失神したヒデトを、バンドボーイたちが抱えて運んで行くのを見て、客席の少女達も失神寸前だ。ホントに凄い!

ここで現在の本人真木ひでとへのインタビューも入る。

「最後は計算外なんですよ、倒れる、倒れないのは、僕等は。途中までは、やっぱり演出なんです・・・・・でもそこからはもう、僕と愛くんとのステージ上の戦いで、プラスαが・・・でも来るファンの人はもう、オックスを見たら、イコール失神って思ってるから・・・・」(一部省略))

これは福井利男個人所有のフイルムなのだが、(浅草国際劇場でのライブに焦点を当てた、16ミリフィルムだと思われる)。自宅で福井氏が自分の娘さんたちに披露する、というかたちで公開された。「オックス・クライ」を歌うシーンもチラリと写る。

「なんか熱いよね〜」「こっちまでドキドキ」「世界に入っちゃうんだ」「一緒に倒れてたかも」等々、オックスを見た娘さんたちの発言は、まさにファン心理を言い得ているなと思う。

人気のある先輩バンドが、すでにたくさんあったので、オックスはもっと突っ込んだステージをやっていこう、と、リーダーとしては、最初から「興奮するステージ」を目指してきた、と福井利男は言う。それが、「失神ステージ」として結晶したということなのだろう。

この映像は、再放送はもちろんのこと、ぜひともビデオ化、DVD化をお願いしたい。

 

3. TVジェネレーション       リストに戻る

「今よみがえるGS伝説」 1993年

司会は辰巳琢郎。 ゲストには元スパイダーズの井上順を迎え、なぜたった3年ほどで、あれほど凄かったGSブームが終わってしまったのか、という点に迫る。

ベンチャーズやビートルズ、当時の若者風俗に続いて、主要GSの映像や写真が続々登場しナレーションとともに紹介される。ブルー・コメッツ、スパイダース、タイガース、テンプターズ、日劇ウェスタン・カーニバルの舞台、ワイルド・ワンズ、ヴィレッジ・シンガーズ、パープル・シャドウズ、カーナビーツ、ジャガーズ、ゴールデン・カップスと、もりだくさん。

そして、カップスのあとが、オックスである。 
「GSブームを極めた」として、最後に登場する。
「ガール・フレンド」のスタジオでの演奏シーンで、デビュー後間もない5人は、とても若々しい。

オックスと言えば失神ということで、世間を騒がせた失神について報道する雑誌記事が紹介される。
次の映像は遊園地の野外ステージ。これは「驚きももの木」で使われたものとまったく同じだった。 赤松愛の失神弁明コメントもそっくり同じである。 ちなみにNHKの「日本のうた」にも、この映像は使用されている。

こうして失神ブームでピークを迎えたGS人気も、ブームの頂点で急速にしぼんでしまったとしめくくっている。

番組の中では、タイガースの人形や、GSのハンカチなど、お宝グッズも見せていた。 

 


2000.8.5      2002.7.14