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ヴィリバル

バロス の次に選んだモルディヴのリゾートは「ヴィリバル」、1995年の事だ。
フィジーのトコリキ島やシパダン島 にも一緒に行った子とである。
ちなみに彼女とは、結婚前に参加していたフュージョン系バンドのメンバー同士として
知り合ったのだが、タメであったりダイバーであったりと共通点があり、今も付き合いは
続いている。

なぜヴィリバルにしたかと言うと、ズバリ「安かった」からだ。
一島一リゾートのモルディヴには、豪華リゾートから簡素リゾートまで様々な島があるが、
私はこぢんまりとした島、そしてヤシの木が多い島を好んだ。
そんな中、ビリバルは比較的お手頃だったのだ。

私達が案内されたコテージは、桟橋から島を見て右側の方にあったのだが、ここが
ほんっとーにラッキーなことに

テラスの目の前3メートルにビーチ、垣根なし!

という部屋だったのだっ。
「垣根なし」ってどういう意味?という方もいらっしゃるだろう。
モルディヴの島は一周徒歩10〜15分程度の小さな島が殆どなのだが、コテージの目の
前に垣根を設けているリゾートも多いのだ。
「ビーチを歩く人から部屋が丸見え」という状況を避けるためもあるのだろう。
垣根といっても、別に椿の木が植わっているわけではなく、南の島のイメージはくずれ
ないから良いのだが、プライバシーと引き換えにしてでも部屋から海が広々見渡せる方が
私は好きである。

ビリバルを一周してみたら、垣根なしで海がコテージの目の前に見渡せる絶好の部屋は
それほど多くないことを知った。
っていっても何しろ小さい島なのだから、「ビーチまで30秒以上も歩く」などという部屋は
皆無だし、ちょっと木が邪魔なだけで、自分達のデッキチェアを数メートルだけビーチに
移動しさえすればすむ話なのだが・・・。

ちなみにモルディヴの島々では、多かれ少なかれ毎朝この「ビーチ確保戦争」?!が
ある。
日本のお花見の時の様なものではもちろんないのだが、皆自分が一番気に入った場所
(ビーチがよく見渡せてかつヤシの木などの日陰の下ならベスト)をキープしたいのだ。
その努力をしなくても、私達のコテージの目の前には波が来てくれているのだから、
そりゃもう最高ってわけである。

で、肝心の写真なんだけど・・・ヴィリバルで撮った写真のすべてに、私の姿が

どどどーーーんっ

と写っているのだ・・・とほほ。
唯一の風景写真がこれで、私達の泊まったコテージ前のビーチから、桟橋(右)側を向き
ヴィリバルの姉妹島「ビヤドゥ・アイランド・リゾート」を撮ったものである。

ビヤドゥをのぞむ
ヴィリバルよりビヤドゥを写す1995年2月

ビヤドゥとヴィリバルはボートで自由に行き来が出来るのだが、私はダイビング以外の
時間はひたすらぼけぼけと過ごしたかったため行っていない。
行っておけばここで報告できたってのに・・・後の祭りである。

一緒に行った友達はほぼ毎日2本ずつ潜っていたが、私は一日おきくらいにした。
ダイビングをしない日は、ゆっくり文庫本を読んだり絵葉書を書いたり、そしてひたすら
ビーチを

ぼーーーーーっ

と眺めて過ごしたり。
夜ご飯までにはシャワーを浴びてしまい、夕食後はバーで飲んだ。
私も彼女も彼氏がいなかったので、

「は〜素敵な人と出会いたいもんだねぇ・・・」

とかいうような他愛も無い会話ばかりをしていたのだが、あれはあれで楽しい時代
だったわぁ。

さて、ビリバルの次にモルディヴに行ったのは、翌年のハネムーンの時だった。
パラダイス・アイランド に続く。