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ビンタン島

〜ビンタン島に行くまで〜

2004年の7月末、マナ島以来の海外ビーチであるビンタン島へ行ってきた。
本当は・・本当はね・・この年のゴールデンウィークに、カリブ海に浮かぶ「プエルトリコ」って国の
ビーチを訪れるはずだったのさ・・・だけど、なななんと出発のわずか3日前に、娘が腕を骨折っ!
ドクターストップがかかり泣く泣くキャンセルになったのである・・・えぇもちろんキャンセル料もかかった
けど、人生色々あって当然、遊び途中の事故とはいえ、手術不要の骨折で済んだだけありがたいと
思わないとね・・・私も大人になりましたね。

と、話が相変わらず旅行記からそれまくりでスタートしてしまったが、ビンタン島を選んだ理由、それは
ズバリ

「アクセスの良さ」
「その日の夜までにはホテルに着けること」

の二つです。
実はマナ島に娘と行ったとき、行きの便が夜行だったのだがこれがかなりきつかったのだ。
子供嫌いの人間が世の中には多すぎるため、夜便だったら娘はずっと寝ているわけだから人様に
迷惑をかけずに済む!という利点を考えていた私と夫。
確かに周りには迷惑をかけずに済んだのだが、早朝に到着となった翌日一日、慣れない徹夜明けの
せいで、そりゃもう眠いの眠くないのって!
自分達も飛行機の中で眠れば良かったのに・・という声が聞こえてきそうだが、娘を起こさないように
娘の眠りが少しでも快適であるようにと、枕がわりの自分の膝をなるべく動かさないようにだとか
寒そうだったら上から毛布をかけてあげたりだとか、とにかくまぁ気を使っていたわけで、

ちっとも眠れやしなかったのだっ!!!

というわけで、せっかく南の島に着いたというのにその日は丸一日を棒に振ってしまったのである。
もう、もうあんな思いはしたくない!
食欲と張るくらい、いやもしかしたらそれ以上に、睡眠欲って強いものなのだから!
という心の叫びに後押しされ、私はひたすら

「昼便で行って昼便で帰って来られる南の島」

を探したのであった。
ビンタン島は、成田からシンガポールを経由して行く。
成田発シンガポール行きというのは、様々な航空会社が一日に何便も出しているため、早朝の便も
あれば真夜中に着く便もあるという具合で、安いパッケージツアーなどでは大概この「時間が悪い便」
を利用しているのだ。

しかし私の今回の旅におけるポイントは、「とにもかくにも親の体に優しい旅行」であったため、多少
値段が高くなってもお昼前後に出発して夕方前後に到着、という便を格安旅行券のサイトで探した。
航空便だけでなくもちろんフェリーのチケットやホテルもネットで手配したのだが、一昔前ならできなかった

「自分自身が旅行会社状態」

ということが、インターネットの普及によっていとも簡単にできるようになったことに、「時代は変わった・・」
と妙に感慨深い私なのであった。

〜ビンタン島への道〜

というわけで、私が最も好きな航空会社である「シンガポールエアー」にて、着いた着いたシンガポール
はチャンギ空港に↓

チャンギ空港
チャンギ空港 2004年7月

わーるど探訪の他のページを見てくださった方はもうお気づきかもしれないが、ビンタン島のページだけ
写真のサイズが大きいのである。
単純に、サイズを合わせるのを間違えてアップしてしまったからであり、面倒だから小さめに設定する
のもイヤなので、このままでいく所存。

成田からはせいぜい7時間程度のフライトなので、おのおのの席の前に備えられた画面で、好きな映画
を見るもよし、テレビゲームをするもよし、あっという間なのである。
映画が大好きな私は、むさぼる様に映画のチャンネルを探すし、3本制覇した。
まぁそんなことはどうでも良い。
とりあえずシンガポールには一旦入国し、ここからインドネシア領の海へと向かうのである。

空港隣接のタクシー乗り場を探し、ドライバーに行き先を告げタラメラフェリーターミナルに向かう。
シンガポール市内は、初めてモルディヴ(バロス)に行ったとき以来であったが、椰子の木が道の脇に
整然と植えられたりしておりやっぱりきれいである。
15分程度のドライブで、無事到着。

タラメラフェリーターミナル
タラメラ・フェリーターミナル 2004年7月


フェリーターミナル内には、チケットカウンターの他ちょっとしたお土産屋さんや食堂がある。
余裕を持って2時間近くここで待つスケジュールにしたため、早めの夕食を。
後々これがアダとなるのだけれどね・・・。

ちなみにビンタン島はシンガポールからのお客さんがほとんどなのだがなぜかインドネシア領。
ご存知のとおり、テロの危機がバリバリの地域であるため、ほんの2年前にバリ島を訪れた際には
全く必要なかった「ビザ」が、今回の旅においては必要になっていた。

とはいっても、ケニア旅行の時のようにわざわざ都内の大使館まで出向かねばならないというわけでは
無く、25シンガポールドルとパスポートさえ出せば、その場で3分以内に作ってもらえるのだけれど。
そのビザの発行も、このタラメラターミナルでしてもらう。
25ドルは高いなぁと思いつつも、なにげに2カ国旅行っぽくなり、つまりパスポートに押してもらうハンコが
増えるためちょっと嬉しい小市民な私。

それにしても見ていただきたいのがこの海の状態↓

フェリー桟橋
フェリー桟橋 2004年7月

動画でお見せできないのが悔しいのだが、小さな三角の旗が揺れまくってるんです、波もよく見ると
ざぶざぶいってるんです、そして桟橋自体も、実はかなり上下左右に小躍りしちゃってるくらいなんですっ!
イヤ〜〜〜な予感・・・これって事前にネットで調べたときに読んだ

「天候が悪いときのフェリー内は地獄絵」

状態になるってこと?!
あちこちで大の大人がげーげーやってて、そりゃもう大変さ〜!っていう噂のあれですかい?!

・・・かなりびびったが、フェリーに乗らねばリゾートには着かないのである。

というわけで、案の定揺れてる桟橋を渡ってから、ざっぷんざっぷんいってる波を下に見つつ乗船。

フェリーの中
フェリーの中 2004年7月


事前にゲットしていた、「船酔いする人は、なるべくフェリーの後方中央に座れ!」という情報に従って着席した。
前にはテレビや小さなKIOSKみたいなお店があるのみ。
そして外はすでに真っ暗・・・。

はい。ダイビングをする方ならおわかりいただけると思うが、船というのは止まってる状態が一番揺れるのだよ。

娘はどんな乗り物でも人よりも酔いやすい体質なのよ〜〜とっとと早く船を出しておくれ〜〜〜!!とひたすら願う私。

そしてほぼ定刻どおりに船は出発・・・

してからしばらくして、やっぱりね・・・お酔いになられました(苦笑

げーげーやってる娘を前に、すまんのぉ・・・でもあとちょっとだから我慢して・・・と心のつぶやきをする私。

天候が悪いと当然船の進みも遅くなるものだが、確か1時間程度でビンタン島に到着したはず。

ようやくインドネシア領ビンタン島への入国審査へ。

入国審査
ビンタン島入国(入島?)審査 2004年7月


フェリーターミナルから、ホテルの送迎バスだかバンに乗り15分前後走ったら、ようやく目的地であるニルワナ・リゾート・ホテルに着いたのであった!

このホテルを選んだ理由は、子連れにお勧めだということだったから。
ホテルのプール敷地内にある、ゲストなら無料の託児所では、フェイスペインティングやお絵かきなどのプログラムが毎日組まれており、子供たちは喜んでそこに遊びにいくものなのだろう。
娘を連れていくと、金髪の同じくらいの年の可愛らしい女の子が、早速娘に声をかけて世話をやき一緒に遊ぼうとしてくれたのだが、娘は結局泣いてしまってキッズクラブには10分もいてくれなかった。
せっかくの国際交流のチャンスだったのに〜〜!

というわけで、夫婦でゆっくりダイビングを・・・なんてことは無理だったんだけど。

さてさて、今回我々はいわゆる「海が見える部屋」を予約していった。
そしてたまたま案内されたのは、数多くあるシービュールームの中では最もすばらしい部屋だったのだ!

というのも、普通は窓から斜めに海が見えるのだが、私たちが泊まった部屋は、なんとスイートルームの隣でバルコニーが無いというだけの部屋で、海が窓の真正面に見えるのだ・・・つまり、シービューというよりはビーチフロントの部屋だったのである!

夜だったけれど、明るい照明に照らされる目の前のビーチを確認でき、ああなんてラッキーなんだ早く朝が来てほしい!と待ちわびた翌日の早朝・・・窓を開けたらそこにはこんな風景が・・・!↓

これぞビーチフロントルーム!
ビーチフロントルーム 2004年7月

んま〜〜なんて素敵なんでしょう!!!
ここは部屋を出るとすぐに階段があり、ビーチに出るのもすぐなのだ。
どれくらいビーチまで近いかというと、下の写真を見ていただきたい↓

ビーチと部屋
ビーチと部屋 2004年7月

建物を横から撮ってみたのだが、ビーチと部屋の距離がいかに近いかがわかる。
ちなみに部屋の正面から撮った写真は下↓

部屋の入った棟
部屋の入った棟 2004年7月


上の写真の、一番右と一番左のバルコニー付の部屋がスイートルームで、真ん中の二つの部屋が一般のシービュールーム。
バルコニー付のスイートは、きっと部屋の大きさも大きいのであろう・・・。

それでは、このホテルを写真でご紹介♪
とにかくこのリゾートは、本当に雰囲気が良かった。
広すぎず狭すぎず、適度な敷地の大きさであるゆえ、部屋からメインレストランまで永遠と歩かされることも無いし、かといって寂しいというイメージでもない。

ホテル棟が中の芝生を囲むように建っているのだが、この庭の芝生がまた良く手入れされておりきれいである↓

リゾート
リゾート風景 2004年7月

メインレストランは、ホテル棟の中心部にある。レセプションも中心にある。
下は、メインレストランからプールへと続く道↓

プールへ続く道
プールへ続く道 2004年7月

この道を歩いていくと、プールに出る↓

プール
プール 2004年7月

そして、ビーチを前にしてプールサイドを左側にぐるっと歩くと、小さな建物が見えてくるのだが(画面左側)、ここがキッズルーム↓
プールで日焼けしていても見える距離なので便利。

プール脇
プールサイド 2004年7月


そして更にぐるっと歩くと、プールの左側にある子供にも適した公園に着く↓
滑り台やブランコ、バレーコートもある。

公園

公園

公園
ビーチ目の前の公園 2004年7月

実は私たちが泊まったニルワナリゾートホテルは、ニルワナガーデンという大きなリゾートの中のひとつなのである。
歩いていけるところに、ヴィラタイプのコテージ群やスポーツに適したリゾートなどがある。
上の写真の公園から更にビーチ沿いを左側に歩いていくと↓

マヤンサリへの道
マヤンサリへの道 2004年7月

それらのリゾートのうちのひとつ、マヤンサリ・ビーチ・リゾートに着く↓

マヤンサリレセプション入り口
マヤンサリレセプション入り口 2004年7月

マヤンサリのビーチ
マヤンサリのビーチ 2004年7月

このマヤンサリ・ビーチ・リゾートは、独身時代の私であったなら間違いなくこちらを選ぶ!という雰囲気であった。
レセプションが本当に簡素で(入り口の写真参照)、全くかしこまっていないのが良い。
そしてホテルタイプではなく、コテージだというのが大きなポイント。
しかもビーチ沿いに建っている!
ビーチは、地形の関係でいつも穏やかで、風がびゅーびゅー波がざっぱ〜〜んというようなことも無いそうだ。
そしてメインのレストランは壁が無い!
南国リゾートで何が一番つらいって、コーヒーショップなどでのエアコンの効きすぎなのである。
エアコンのせいで、私は常に長袖を持って部屋を出なければならない・・・水着の上に防寒着が必要だなんて・・・!
だが、ここのレストランなら気持ちの良い外の風を感じることができるし、何より水着一枚で良いのだ・・・楽ちんである!
そして食事の値段は圧倒的にこちらの方が安い!!!
安いからといってまずいのではなく、おいしかったし。

でも子連れ旅行には、やっぱりホテルタイプが何かと設備が整ってて良いかなと・・・いうわけで、ニルワナリゾートホテルの方にしたのであった。

さて、我々が泊まった方のホテルのビーチもご紹介♪

ヤシの木が良い雰囲気♪遠浅できれい↓
ニルワナリゾートのビーチ

遠くに見えるのは、カップルご用達で有名な高級リゾート、バニアンツリー↓ 
ニルワナリゾートのビーチ

ベッド枕元からうっとり眺める↓
枕元から見るビーチ
ニルワナリゾートのビーチ 2004年7月

本当にのんびりするにはもってこいのホテルであった。
私たちは毎日、食べて飲んでビーチで昼寝をして過ごした。
ゆっくりまったり過ごす・・・それがこのリゾートの醍醐味だと思う。

そしてどこに行かなくても、夜は素敵なバリダンスを見ることができるのだ↓
プールサイドレストランから
バリダンス 2004年7月

プールサイドのレストランで夕食を取れば、目の前の小さな舞台で伝統的な踊りと音楽を楽しむことができる。
おいしいアジアン料理にビールにダンス・・・もう言うこと無しである!

ビンタン島のお土産を買うなら、近くにお土産屋さんが集まったヴィレッジがある。
無料送迎バスの時刻表は、レセプション入り口の看板にあるので、好きな時間に行くことができるのでオススメだ。

お天気は、毎日晴れたけど曇る時間もかなりあった。
そしてスコールが降ることもたまにあった。
乾季だからいつでも太陽がまぶしくて・・・というのを想像していたので、ちょっとあれれ?な気分だったが、毎日そこそこ天気は良かったのだから贅沢は言うまい。

遠浅のビーチは一日眺めていても飽きないし、ホテル全体のムードも好きだった。
日本からのアクセスで、飛行機の時間帯などを自由に選べること、そして時差が無いこともありがたい。

本当に、体力的にも楽な旅行であった♪