JRE231系常磐線快速用

 E231系は、はじめて通勤型と近郊型の区分を無くし、同一車体、同一形式名とした形式です。まず中央・総武緩行線に投入されました。ただし、区分無しと入っても、一応通勤向けと近郊向けがあり、近郊向け車輌は一部セミクロスシートです。逆に通勤向けには6扉車もあり、とても同一形式とは思えません。さらに、各路線にあわせて細かくカスタマイズされていますが、近郊、通勤に関わらず幅広車体が中心で、シングルアームパンタグラフです。E231系の最終試作車となった209系950番台は、E231系900番台として総武緩行線を走っています。

 常磐線に投入されたE231系は2002年から営業運転を開始しました。基本編成の10連と付属編成の5連からなり、10連及び15連で運行しています。増解結が容易になるように電気連結器も装備しています。

 これまでのE231系と違い前面が白になっているため、209系500番台のような印象を受けます。車体帯はラインカラーの青緑ですが、下帯には常磐線各駅停車との誤乗防止のため、試運転段階では無かった黄緑色が追加されました。乗務員室扉は同じくラインカラーであるエメラルドグリーン(青緑1号)となっています。

製造初年:1999年(平成11年) 制御方式:IGBT素子使用VVVFインバータ制御

JRE231系中央・総武緩行線用

 一番最初に投入された中央・総武緩行線では10連のみが走っており、5号車に6扉車を連結しています。2001年暮れの改正で201系及び205系が総武緩行線から引退し他線区に転出、総武緩行線はこのE231系と209系500番台の幅広車2本立てになりました。

 車体帯と乗務員室扉は101系の時代から受け継がれてきたラインカラーであるカナリア色(黄色5号)となっています。


JRE231系1000番台高崎線用

 E231系近郊形仕様(1000番台)はまず115系の置き換え用として高崎線に投入されました。通勤型との違いとしては、基本10両編成と付属5両編成からなる15連で、両端の2両ずつがセミクロスシートとなっており車椅子対応のトイレもあることなどです。もちろん通勤型と同じくシングルアームパンタグラフです。

 高崎線は115系、211系、そしてこのE231系と湘南色が受け継がれていますが、同じステンレスの211系とは塗り分けが異なります。線の太さは考えないことにしても、211系は上部のラインがオレンジ色であるのに対し、E231系は緑色です。乗務員室扉は緑色です。

製造初年:2000年(平成12年) 制御方式:IGBT素子使用VVVFインバータ制御

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