ツヴィッチベルゲン-->アントロナピアナ トップへ ハイキングトップへ ツールフレッチホルントップへ

 まずこのコースを逆コースにした理由から説明する。
4日前に下ってきたアントロナピアナから引き続いて、
反時計回りに、このコースを歩けばよかったが、すぐ上
にある宿泊施設のあるチェッジオへのルートが判らず、
山を降りてしまった。
 その時に、アントロナピアナ・チェッジオ間は車の道を
行く以外に方法がないという結論だった。標高差
約600m。ならば車の道を下った方がいいであろうと
いうことで逆コース(時計回り)を取ることにした。
 タイトルは、アントロナピアナ・ゴンドになっているが、
ゴンドからツヴィッチベルゲンへは前日入っているので
上記のように「ツヴィッチベルゲン-->アントロナピアナ」
にした。なお、ゴンド・ツヴィッチベルゲン間も立派な舗装
された車道があるが、イタリア側と違って、谷の反対側に
しっかりした歩く道がついている。


 ツヴィッチベルゲンの小屋に着いて、驚いた
ことに、小屋の前にタクシーが停まっているでは
ないか。アントロナピアナでも、シンプロンドルフ
でもタクシーを探しても見つからなかったのに、
こんな山の中にタクシーがあるとは。
 聞けば、小屋でタクシーの営業もしているとの
こと。早速明朝のタクシーを依頼して、少しでも
上に行ってもらうことにする。
 ツヴィッチベルゲンの山小屋(上の写真)は、
屋根裏に15人が泊まれるだけの小さなもので、
1泊2食42フラン(約3千円)は、この夏1ケ月の
ヨーロッパ旅行中に宿泊した中では1番安い。
ただ車で簡単に入れるためか、ハイカーより
一般客の方が多く、夜遅くまで騒がしくて眠れ
なかった。
 朝6時に食事を取って、すぐタクシーで出発。河原の中の
石まじりの道をどんどん上流へ。パッソ・アンドラ(アンドラ峠)
への分岐のすぐ近くまで、タクシーで入ることが出来た。
1時間以上歩く時間が短縮された。
 6時45分発。5分も行くと橋を渡って右岸に渡り、アンドラ峠
への登りに取り付く。途中ブシン峠との分岐があるが、標識は
なく、岩にあるペンキで、ここが分岐であろうと判断する。ここ
はまだスイスなのに、標識のない点ではもうイタリアだ。
 アンドラ峠に近づくと雪渓が残っていたが(上の写真)、特に
問題はない。8時50分スイスとイタリア国境のアンドラ峠着。
少し雲が出ているので、正確なことは分からないが、峠から
ワイスミースなどの4000m峰は見えないようだ。

     

 イタリア側へ下って行くとすぐに、スタインボック
の大群に出会う(上の写真)。50匹以上はいたと
思う。なかなか道を空けてくれなくて、登山道を
はずれて歩くこともあった。
 スタインボックに手間取ったが、10時リフュージ
アンドラ(避難小屋)のからは谷沿いに下るだけ。
途中で登ってくるドイツ人の2人に会う。今日歩き
出してから初めて会った人だ。アントロナピアナの
宿泊施設のことを聞いたところ、間違いなく泊る所
はあるとのこと(パンフの情報では宿泊施設なし)。
 ダム湖を越すと、左の写真のチェッジオの村に
着く(11時半)。あとは舗装された道をのんびり
アントロナピアナまで下る。午後1時着。
 タクシーのお陰か、予定より早く着いたので、バス
と電車でスイスまで戻ることにする。
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